野鳥観察:東京で絶滅危惧種ミゾゴイ
(虫を捕食する写真あり、苦手な方はスルーしてください)
正月休みの最終日。
いつもの公園へ鳥を見に出かけた。
早朝にパラパラ雨が降っていたから、遅めのスタート。
余り鳥がいないかな、と期待せず公園に入る。
通りがかった私にびっくりして遠くの枝に飛んでったモズ。
ごめんね、驚かせて。
あなたが茶色だからよく見えなかったのよ。
水辺にはいつもの渡り鳥たちが羽を休めている。
雨上がりで寒いせいか、陸に上がって休んでいる水鳥が多い。
太陽の恵みを体いっぱいに受けている。
人が近くを歩いても逃げようとしない。
少し向こうの草むらに、小鳥たちが舞い降りるのが見える。
そろそろと近づいてみる。
どうやら、いつものカワラヒワの群れのようだ。
木の上で「コロコロビーン」と鳴いているものもいる。
こっち見ているし、完全警戒されてるわ。
その場を動かずカメラを覗く。
カワラヒワの群れは地面をつつき餌を探している。
アトリは初めて。
カワラヒワは黄色、アトリは赤色がかっているが、昼の強い光で見わけがつきにくい。
アトリとカワラヒワは、同じスズメ目アトリ科。
どうりで似ているはずだ。
彼らは集団で採餌することもあるようだ。
バーダーさんが集まる森に入ってみる。
木をつつく力強いドラミングが聞こえる。
そんなにつついて、頸椎捻挫とか脳震盪とか起こさないのかな。
さらに歩いていくと、何やら草むら前で人だかりができている。
初老の優しいバーダーさんから「こっちおいで」と手招きされ、あそこと指された草むらを双眼鏡で覗いてみる。
ミゾゴイという名前は聞いたことはあったが、姿までは把握していなかった。
ミゾゴイはかつて森林で繁殖しありふれた鳥だったが、現在は数が減り絶滅危惧種らしい。日本に約1000羽しかいないという情報もある。
大きさは50㎝弱。ペリカン目サギ科とのことで、体つきや顔はサギ系だ。
茂みの中でじっと地面を見ている。
大物だったのかミミズの抵抗にあい、しばらく引っ張り合い。
何とかミミズを引きずり出し、パクっと丸呑みした。
動作はアオサギに似てスローモーション。
茶色く丸っこい体つきが愛らしい。
もう少し見ていたかったが、気が付けば10人以上の人だかりができている。
怖がるだろうと、その場を後にする。
だから、餌は持ってないって。
冬の野鳥観察はやっぱり楽しいなあ。
ミゾゴイに出会えるなんて思わなかった。
何だかどんくさそうだったけど、彼らが無事に繁殖し数が増えていくといいな。
今日も新たな出会いがあった。
明日から仕事だ。頑張ろう。