都内の台湾グルメ巡り 〜「ソロ活女子のススメ」台湾編〜
4月から始まったドラマ「ソロ活女子のススメ4」の第1話〜第3話は台湾編でございました。五月女恵、初の海外進出。これがもう、すっっっっっごくよかった。おいしいものだらけなのはもちろん、とにかく街がかわいい。カラフルでゴテゴテしていて、おもちゃ箱をひっくり返したような街並みで。どこもかしこもワクワクで溢れていた台湾編。
でも、ヨシ、じゃあ台湾へ行こう、とすぐにできるわけでもなく。この台湾気分をとりあえずサクッと味わいたい、と思った方々へ。調べてきましたよ、台湾グルメ。都内にある選りすぐりの台湾グルメを4店ほどご紹介したいと思います。
なお、地方在住の方は、この記事をブックマークしておけば、東京旅行のときの参考になるというすぐれもの。便利だね!
※こちらはドラマとは無関係の、朝井の個人企画になります。要はこれは、勝手に食べに行って勝手に旨い旨いと喜んだ私のただの個人ブログです。
※ここに掲載されている店で「『ソロ活女子のススメ』を観て来ました!」と言っても、お店の人は「はて?」となるだけですので、ご注意下さい。単に、「『ソロ活女子のススメ』おすすめです!」とお店の人にススメていただく分には嬉しいのでどんどんやって下さい。
それではゴー。
◆荻窪「呉さんの台湾料理」
おすすめ来訪時間:昼(11:30頃)
平日は日替わりランチのみ。土日に行くと単品注文も可能。
というか、そもそも木曜〜日曜しかお店がやっていないため、日替わりランチは実質、木曜と金曜のみである。
ランチセット1種類だけで勝負するあたり、味に自信があるのではないかと予想し、入ってみたところ大当たり! ちなみにこれ、おいしいお店を見つけるにあたってのコツでもある。店主の気持ちになって考えてみると、その店が何に自信を持っているかを予想できるのだ。
ランチはライスかお粥かを選べる。ここは当然、お粥を選ばせていただく。私はドラマ第2話でお粥を食べていた五月女恵を真似したくてここへ来たのだ。ドラマで食べていたのは「蟹粥」。この日は「鮭ときのこの粥」で蟹ではなかったが、鮭も海の生き物なのでヨシとしよう。日替わりランチに通い続ければ、いつかきっと蟹粥にも巡り会えるはず。通える人はぜひチャレンジしてみてほしい。ところで、「蟹粥」って妙に声に出したくなるリズム感じゃないですか? カニカユ。カニカユ。カニカユ。
一口食べて、目玉が飛び出た。予想より2段階くらいおいしい。お粥でそんなにおいしいってある?と思うじゃん?いいから一度食べてみてほしい。めちゃめちゃ旨い。お粥に旨味がぎっしり詰まっていて、もったりとろとろしている。粘っこいお粥が好きな私の好みにドンピシャにハマったのだ。
メニュー黒板もとてもかわいく、奥に台湾っぽい絵が描かれている。平日夜や土日に来たら、この黒板のメニューも注文できる。
さて、この日のランチセットの内容はお粥の他に、麻婆豆腐、ニラと卵焼きだった。
麻婆豆腐は口に入れると一瞬、台湾料理特有の甘みを感じるけど、しっかり辛い。甘さと辛さがそれぞれ主張し合っていて、この2種類の味の旋律がクセになる。
ニラと卵焼きは比較的日本で食べるニラ玉に近い味。しっかりコクがあって濃厚。お酒を飲みたくなる味だった。
ランチセットの写真の奥に見えているのは、たぶん杏仁豆腐だ。「たぶん」なのは、人見知りを発揮して店員さんに聞けなかったからである。五月女恵なら聞いてそうだけど、私は聞けなかった。おそらく杏仁豆腐なのだが、なぜ「たぶん」かというと、あまりにもおいしすぎて、私の知っている杏仁豆腐ではなかったからである。この世にこんなにウマい杏仁豆腐があると知ってしまっては、この先、他の杏仁豆腐を食べられなくなるではないか。困る。この店、ぜひ行ってみてほしい。ウマいから。みんなも困れ。
◆新宿「台湾甜商店」
おすすめ来訪時間:おやつの時間
ドラマ第1話で出てきた芋圓を食べたくて行ったのがここ。
芋圓以外にも台湾デザートが各種揃っていて、お食事メニューもある。the台湾なメニュー数の多さでは一番かもしれない。
また、新宿を始め各地に店舗があるため、各自お好きな店舗へどうぞ。
芋圓、ムニュムニュしていてなんともクセになる食べ物だった。ムニュムニュしているけど、ちゃんと芋。餅でもタピオカでもなく、芋。芋圓を名乗るだけのことはある。ムニュムニュ感が忘れられなくて近いうちにまた食べに行く気がする。ちなみに、この店のデザートの味付けはわりと甘さ強め。
こちらは豆乳スープ。スープと言いつつ、おぼろ豆腐のような、不思議な感じ。酸味と辛味がこれまたクセになる。たとえるなら、酸辣湯麺の豆腐バージョン、といったところだろうか。
この店はお土産を買えるのもポイント。茶葉を買って持ち帰れるのだ。手元に残るものを買うと、一気に旅行したような気分になれる。
◆新大久保「山海豆花」
おすすめ来訪時間:おやつの時間
ここはドラマに登場した内容とは特に関係ないが、台湾グルメの代表格・豆花を食べたくて行った。まめはな、と書いて、とうふぁ、と読む。新大久保駅の駅ビルっぽいところにあり、一見フードコートのような感じの店だけど、味はちゃんとおいしいのでご安心を。
味付けはかなりサッパリ寄り。甘さが足りない人はシロップを自分でかけて甘みを足す。甘いものをあまり食べない人にもおすすめなので、ぜひ行ってみてほしい。甘いデザートを食べているというより、ほんのり甘めの豆腐を食べていると言ったほうが近い。浸してあるスープ的なものは、甘くない豆乳(無調整)だ。私は豆乳は断然、調整豆乳よりも、成分無調整派である。無調整過激派と言ってもいい。ついでに言うと、トマトジュースは無塩派だ。素材そのものの味に触れたいのである。そんなわけで、甘味が入っていない無調整豆乳のこの甘くなさはありがたい。
◆鶯谷「龍一吟」
おすすめ来訪時間:夜
この店に辿り着くまでには紆余曲折があった。
ドラマ第3話で出てきた台鉄弁当。駅弁が大好物の私は、心踊った。どうしても、どうしても、台鉄弁当を食べてみたい。しかも、調べによると、台鉄弁当はステンレス製の容器に入っているのが特徴らしいではないか。ドラマで食べていたのはステンレス容器ではなかったが、私はこのステンレスの容器の弁当を食べたい。どうしても、だ。
しかし、探せど探せど台鉄弁当を押し出している店が見つからない。見つけたと思ったら、すでに閉店していたり、場所が東京じゃなかったり、過去にイベントで一時的に売り出していただけだったり。考えてもみてほしい。ステンレスの弁当である。こんな面白いお弁当、どこかの店が絶対に出しているだろうに。ないはずがないのだ。指先で検索するだけではまるで見つからない。悔しい。インターネットの限界を感じたのだった。
で、弁当は泣く泣く諦めて、他の面白メニュー(後述)があるこの店にやってきたら……あるではないか! これこそ私が探し求めていたステンレスの弁当!
この容器のお弁当を電車の中で食べられるなんて、楽しすぎるぞ台湾。
ちなみに、今は台湾現地でこのステンレス容器がほとんどなくなっているらしいけど、一部で復刻もされているとかなんとか。それ何情報?ネットです。だろうね。
角煮はプルプルでプルプルでプルンプルン。味は染み染み。卵は半熟とろとろでたまらなくおいしかった。
そしてもう一つ。先述の「他の面白メニュー」がこれ。肉圓(バーワン)。
「千と千尋の神隠し」で千尋の両親が食べていた、ぶよぶよのアレである。
注文してみると、こんなのが来た。
うん。なんか、思ってた見た目と違うな?
肉、野菜、きのこなどが、プルプルした謎のものに包まれている。
このプルプルした謎のものがわりと崩れやすく、「千と千尋〜」のようにペロリと一口で食べられるものではなかった。まあ、ラピュタの目玉焼きパンも実際に食べてみるとあんなにうまいこと口に運べないし、アニメなんてそんなものかもしれない。
なお、そもそもがあのぶよぶよした食べ物は肉圓ではなく、「シーラカンスの胃袋」だの「子羊の胃袋」だの、いろいろな説があってよくわからないらしい。気づかないうちに豚になるほどおいしい食べ物だなんて夢がありすぎるから、明確な答えなんてなくていいのかもしれない。人は答えがないものにこそ夢を持てるのだ。答えを知らないままなら無限の可能性がある、みたいなことを、シュレディンガーも言ってた。
だから私は、これを千と千尋のぶよぶよであると思い込んで食べることにした。私の中ではこれがあのぶよぶよである。あんまりぶよぶよしてないことには目をつぶって。そもそも、仮にシーラカンスの胃袋だった場合、あんまり食べたくない。なんか硬そうじゃん。(勝手なイメージ)
千と千尋のぶよぶよはドラマとは特に関係ないのに、このままだと永遠にぶよぶよの話をし続けそうなので、このあたりで終わります。
そんなわけで以上、今すぐ都内でできる、台湾グルメ巡りレポートでした。
実はこのレポート、上から順番に行くと、荻窪、新宿、新大久保、鶯谷、と無駄なく巡れるようになっています。1日で回れる想定で「おすすめ来訪時間」を設定していました。
とはいえ、1日で回り切るとお腹いっぱいになるのと、夜のほうがメニューの数が多い店もあるので、お好きな巡り方をしてみて下さい。
そうそう、最後にひとつだけ。
実は当初、朝ご飯に五反田の「東京豆漿生活」をおすすめしようとしていたのですが、私があまりにも朝起きられなかったため、断念したのでした……。行こうとしては寝坊する、を3回繰り返す、という悲しい出来事があったことを書き添えておきます。
五反田「東京豆漿生活」は、台湾の朝食文化を味わえて、揚げパンが名物で、日によってはお粥もあって、豆乳がとてもおいしいのだそうです。
それ何情報?ネットです。だろうね。
おあとがよろしいようで。
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