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自ら行動する子を育てる課題・開放・報酬設定

iPadの記事でも書きましたが、我が家では子どものやる気と親がやって欲しいことをマッチングさせる手段として、課題・開放・報酬の3つを使い分けています。

課題・開放・報酬とは

簡単に整理すると、

・子どもが欲しいもの、やりたいこと=テレビ、ゲーム、オモチャ、レジャー
 →課題(親がやらせたいこと)を与え、一定量クリアしたら許可する
・子どもが欲しいもの、やりたいこと=テレビ、ゲーム、オモチャ、レジャー
 →よほど危険なこと、害があること以外は基本開放する
  (むしろ子どもがやりたいと渇望するレベルまで積極的に興味を引き上げる)
・子どもがやりたくないこと=自分の身の回りのこと、手伝い、知育、学習
 →実施することでポイントを付加し、一定数ポイントが貯まると
  好きなものが買えるというプレミアム(報酬)を与える

という三原則になっており、とにかく子どもの「これが欲しい!」「あれがしたい!」という欲望を増幅させ、その手前にその執着心を失わないレベルのギリギリの課題を設定し、それを達成させるというサイクルを回すことで、能動的な子どもの育成と親が育みたい基礎学力や生活習慣の習得を両立させる事を目指しています。

子ども側から見れば「頑張れば手に入る」というメリットがあり、親側からは「あれをやりなさい」「これをやりなさい」といちいち言う必要がなくなります。
テレビやゲームを見せていることの罪悪感も課題達成とセットにすればある程度相殺されます。

課題設定の副産物(おねだり対策)

スーパーやおもちゃ売り場で「あれが欲しい」「これが欲しい」とねだられた時に子供の納得する理由で断るのは難しくないですか?私は難しいです。
本音を言えば、「毎回買ってたらキリがない。」とか「お金がもたない。」とか「なんでも買い与えるのは良くない。」と言った思いなのですが、それを子どもに言っても通じません。
普段から欲しいものを手に入れるためのルールを設定しておけば「これ買って!」と言われても「スタンプが貯まったら買ってあげるよ。」と前向きに回答する事でき、子どもも納得しやすいです。

開放のコツ(子どもの意思に委ねてみる)

開放というとイメージが付きにくいかもしれませんが、簡単にいうと「子どものやりたいようにやらせてみる」という事です。
これは簡単なようで意外と難しいです。
例えば、服装や持ち物に関して、生まれてからしばらくは子どもも関心がないため、親の好み通り来てくれます。ただ、3歳、4歳くらいになると少しづつ、自我が芽生え自分の好みを主張するようになります。
そういった時に思いきって子どもの望むようにしてあげられるかがポイントです。

我が家の場合には、長女の靴選びにおいて、私も妻も比較的ベーシックなものが好みだったため、小さい頃からそういったものを履かせていたのですが、長女が幼稚園の年中ぐらいになると、周りのお友達からの影響もあり、蛍光色やエナメルの靴がいいというようになりました。最初は、「こっちもいいんじゃない?」とかいいながら誘導してみましたが、子どもの納得いっていない顔を見て、思いきって望む通りにしてみました。
結果は、4年くらい経って小学校中学年になる頃には、向こうからベーシックな靴がいいと言い出すようになり、その時、好きにやらせて良かったなと感じています。

子育てにおいては、従わせるよりも自発的にやらせる方が圧倒的に難しいと我が家では感じており、普段から出来るだけ子どもの要望を親の都合で制約しないよう気を付けています。

報酬のレベル感

報酬の管理には、チャレンジスタンプという独自のフォーマットを利用しています。ものとしては100マスのシートで、何か頑張った時に内容に応じてスタンプを押す運用になっています。
大体1枚(100個)ためると3,000円相当のものと交換できるというのが、我が家のルールです。このチャレンジスタンプの運用は全てに繋がるのであらためて記事にする予定ですが、ここではその運用ポイントについて簡単に記載します。
ここでお伝えしたいのは、その達成ラインです。
これは「二重とびが出来たら」「逆上がりが出来たら」という高いハードルにせず、食べ終わったお皿を言われてから片付けたら1個、言われる前に片付けたら2個といった具合に当たり前と思いがちな小さな事からきちんと評価してあげることです。このハードルを上げすぎると報酬は機能せず、「親が子どもに諦めさせるための口実」のようになってしまいますので、ケチらず気前よく押すことが重要です。


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