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中世欧州的おススメ動画&ライブアーカイブ vol.4

某動画サイトはいろんな中世ヨーロッパ的映像の宝庫でして、そこから学ぶ要素もたくさんございます。
ヨーロッパでは、自国の再現団体がちらほらおりまして、だいぶガチ(そりゃ地元だし)な検証再現を行っており、映像にも残しています。今回も個人的にお気に入りのものをご紹介します。


14世紀の高貴な女性のモーニングルーティン

ここ最近某動画サイトで「朝のルーチン動画」がえらく流行っているのか、たまにお見かけすることがあります。今も昔もだいたい朝起きたらやることって代り映えないもんですし(※遅刻or寝坊で一部割愛ぶっどばしモードは除く)。
中世ヨーロッパも概ね同じでして、朝起きたらやることっていったらそう変わらないものでした。とかく、中流階級以上の女性に関しては「支度までにけっこうな時間がかかってた」のはゆるぎない事実かと思います。
現代の時短なんちゃらとかあったらどうなってたんでしょね?(妄想)

お付きの人の存在(重要)

中世ヨーロッパのご婦人方の服を見ている限りでは、とてもじゃないけど「一人でできるもん!」ってことはないぐらい、複雑な構造をしています。なもんで、お化粧などの身だしなみも含めて、お付きの方の存在が必須でございました。
現代のように伸縮しやすくて冷感&ヒート〇ック云々という素材でもなかったでしょうし、破れたらまた買うとか気軽にできない時代でもありましたので、服もそこそこ大事にしていたのではないかと思います。

今回はオーストリアに拠点を置く歴史再現団体さんの映像を少しばかし紐解いていきます。ただ、全部解説するとどえらい時間がかかるので、「中世ヨーロッパ料理の食材を使っていたお手入れ事項」の部分だけ抜粋します。全編ご覧になられたい方は、最下部にペタリしておりますので、あわせてご参照下さいませ。


ローズウォーター/肌のお手入れ

お付きの方が手にツンツンしているのがローズウォーター(バラ水)が入ったガラス容器。

現在もそうですが、地域を問わず、お肌をペタペタする水はローズウォーターを使う傾向が多かったようです。大昔からバラの水は美容によいとされていたことがよく分かります。実際、香りもほのかにいいですしね。

ハチミツ+ローズウォーター/リップとして

口に塗っているのはハチミツとのこと。うるおいを与えてくれます

「ブリオニー(bryony)」というつる状の花をつける植物とローズウォーター・ハチミツを混ぜ合わせたものを唇に塗ります。ブリオニーの花は白ですが、秋になると深紅の果実をつけるそうなので、口紅のような使い方もしていたのかな?と思います。ただ基本的に有毒なので取扱いには注意が必要。当時の美容業界って、毒のある植物を多く使う傾向にあるんですが、なんででしょね?(震)

ワイン+ビルベリーの葉/消臭効果として?

ワインとビルベリーの葉を混ぜた(または蒸留した)液体。
わきの部分に軽くあててふき取っています

森の果実であるベリー類やぶどうの葉は古来より消臭効果が高いと信じられていたこともあり、こういったワインとあわせてちょっとした消臭剤として使っていたこともあったようです。現在でいう制汗スプレーのようなもの?(説明雑)見えない身だしなみも時に大事。

クローブ(丁子)/フレグランスとして

まとめあげた髪に香辛料のクローブの実を何粒かさしています

これは中世後期でよく流行った?やり方でして、まとめあげた髪に香辛料としても使うクローブ(丁子)を挿して、スパイシーな香りをだすというものです。通るとふんわりとスパイスな香りが漂うんですが、これが階級が高い人々のステータスにもなっていたようです。
実際、香辛料は当時かなり高価だったため、このように贅沢に使えるのは装用なお金持ちの方々じゃない限りできないことだったのかなー、と。料理でもクローブはよく使いましたしね。

ヴェールはサークレット(銀色のわっか)をはめてからピンでとめます

最後に上の写真のように髪のヴェールをかけて整えるわけですが、「サークレットを最後に被せて固定する」と思っている方がけっこういらっしゃいます。もちろんそのやり方もあるんですが、こういった石がついたピンで固定する方法も主流だったかと。とはいえ、きちんと留めないと刺さって痛いので、やっぱりお手伝いして頂くのが必須になりますが。


全編動画はこちらからどうぞ。
他にも大変優良な動画も多数ありますので、気になるものがありましたらご覧頂くのもよいかと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました(^-^)。

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