マガジンのカバー画像

空間

26
空間を昔から愛していて、抽象的なまま自分の心で感じることが自分にとっての幸せなのだと思う。
運営しているクリエイター

2020年11月の記事一覧

定められた運命

定められた運命

人生で一番愛してくれた人と、
人生で一番愛した人の相違は、

まるで運命という言葉を全否定しているかのようだと、
朝日を浴びながら、考えた。

それでも、運命のようなものを感じたことはあった。

自然と、「自分はこの人を愛するのだろう」と思った。

そして、その感覚に運命という根拠もない無機物を載せ、酔い痴れた。

その運命とやらは、残酷でありながら、美しかった。

その世界では、自分が愛されてい

もっとみる