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moyami
2020年11月28日 23:39
人生で一番愛してくれた人と、人生で一番愛した人の相違は、まるで運命という言葉を全否定しているかのようだと、朝日を浴びながら、考えた。それでも、運命のようなものを感じたことはあった。自然と、「自分はこの人を愛するのだろう」と思った。そして、その感覚に運命という根拠もない無機物を載せ、酔い痴れた。その運命とやらは、残酷でありながら、美しかった。その世界では、自分が愛されてい