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おやつ食べたいから、またこんど。

下校途中、仲の良かった友達が私に言いました。

「もっかちゃん、このあと遊ぼうよ!」

もっかは嘘偽りなく答えました。

「ごめん、今日は帰っておやつ食べたいから、またこんどね!」

友達からは「ええ~!なんで!?」と驚嘆の声が。あまり納得できない様子でしたが、「わかった…」とそれぞれの家に帰っていきました。

ですが別の日、その友達に遊びに誘われた時に言われてしまいました。

「この前みたいにおやつ食べたいからっていうのはナシね!」



これは小学校時代に実際に起こった出来事です。読んでくださった方、どのように感じましたか?

うーむ、客観的に見ると、「おやつ食べたいから遊べない」ってちょっと変わってるかもしれませんね。

別にその子が嫌いだったわけではありません。

むしろ当時の一番の親友と言っていいくらい仲が良かったですし、他の友達ともみんなで鬼ごっこしたりおままごとしたり、ポケモンのゲームをしたり。そういうのはとっても楽しいと思っていました。

ただ、それと同じくらいに一人の時間も好きだったんです。
(実際、大人になった今もそうです)

大好きなチョコレートやブタメン(60円くらいで買える小さなカップ麺)を食べ、お気に入りの漫画を読んで世界観に浸る。

小学校時代の私にとって、至福のひとときでした。

また一人っ子だったこともあり、一人で遊ぶこと自体は全く苦痛に感じなかったんですね。

みんなで遊ぶのも一人で遊ぶのも、それぞれ違った楽しさがあると考えていました。「一人ぼっちで寂しいね」とか言ってくる人に対して「一人で遊んで何が悪いんじゃい!」って勢いで。今でもそう思ってます。


それはそれとして、この一件で「おやつを理由に断るのはNGらしい」と学んだ小学生の私。

それ以降は、「宿題やらなきゃいけないから」とか「公文(当時通っていたので)のプリントあるから」と言って断るようにしました。この理由だと、友達も納得してくれました。

マイペースな私が『嘘も方便』を会得したエピソード。きっと多くの人がどこかのタイミングで身に付けるんじゃないかと思います。大人になるほど使いますからね、嘘も方便。

というか私の場合、自分のペースや生活リズムを大事にした上で人と関わりたいので、使わなきゃやってらんないです。

発達障害と診断された今思うと、今のエピソードも自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の症状の片鱗だったのかもしれません。自分のペース・スケジュールを崩されるのが苦手です。

大人になった今でも、「土曜日の午後はジムに行きたい」とか、「日曜日の9時からは好きなテレビ番組リアタイ視聴したい」とかありますからね。それが達成できなくなるような用事が入りそうになると頭と心がパニックです。

家族や友達に「ちょっとテレビ見たいからまた今度にして」って言いたい所ですが、先ほどの経験からも、なかなかそういった理由で断ることを世間一般では認めてくれません。

というか、逆に自分がやられたら「そっかわかった~」ってあっさり引き下がれるかと聞かれるとそうでもないなと(汗)「これでイケる!」と思っていた予定が崩されるのも苦手だからです。ほんと申し訳ない…。

最近では、自分の心が疲れているときほど自分のペースを大切にして、気持ちを安定させるようにしています。余裕が出てきたら、「Bプランでもいい、Cプランでもいいや」と妥協していく。

私は「自分が楽しく過ごせることで、誰かに優しくできる心の余裕が生まれる」人間なんだと思っています。

自己犠牲したら即ストレス感じちゃうタイプ。

一方で、自分だけが楽しくてもそれで周りが傷つくのは嫌。

…これってどうなんでしょう。自分より他人を思いやる人間が尊敬される世の中で、こういう考え方の人間ってあまり好まれないのかもしれません。


おっと、なんか話が違う方向に逸れてしまいそうだった。すみません。

要は自分のやりたいこともやって、時には複数人でしかできないことをやる。自分の心に余裕を持った上で、相手を思いやる。

どちらかではダメ。私も周りの人も笑顔。これが私の理想です。

noteでも心に余裕も持ちながら、読者の皆さんが笑顔になってもらえるような文章が書けることを目指していきたい。

今回の記事を書きながらそんな思いを抱いたもっかなのでした。


おやつといえば、先週の月曜日、仕事の休憩時間に久しぶりにポッキーを食べたらめちゃめちゃ美味しかったなあ。大人になっても、1本食べたら1一袋待ったナシですね。幸せ。


ではまた、次の記事でお会いしましょう♪





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