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『小さき麦の花』 各界の著名人から絶賛コメント到着!

2022年ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品、中国で<奇跡>と呼ばれた大ヒット作『小さき麦の花』が、いよいよ2月10日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開されます。

互いに寄り添い、土に寄り添って生きる農民夫婦の<永遠の愛>を描き、中国公開時は若い世代を中心に社会現象となる異例のヒットを記録した本作。
このたび、映画監督の山田洋次さん、俳優の滝藤賢一さん、タレントの井上咲楽さん、農業に携わる女優の工藤夕貴さんや財前直見さん、ゲームクリエイターの小島秀夫、漫画家の五十嵐大介さん、ラッキーオールドサンのお二人、YouTuberの酒村ゆっけ、さんや李姉妹など、多彩な分野の著名人22名から、本作への熱い思いを綴ったコメントをいただきました。

 以下、皆様からのコメント全文です。(順不同・敬称略)

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セリフの少い無口で静かな画面が、愛と人間、暮らしと政治について力強く雄弁に語りかけてくる。——まぎれもない傑作。
山田洋次(映画監督)

映画『小さき麦の花』主演女優ハイ・チンさんと、日中の映画祭でお会いしたとき予感がありました。女優としての確かな成功。主演した作品の世界の反響。
リー・ルイジュン監督の愛情物語は、感慨深く、映像が心に沁み入ります。
栗原小巻(女優、日中文化交流協会副会長・理事長)

都市への出稼ぎを拒み、黄色い大地に生きる農夫の馬有鉄が体に幾つも障害のある新妻曹貴英と過ごす一年とは、燕麦を植え泥煉瓦で家を建てジャガイモを収穫して借りを返す日々——清く貧しく美しい農村伝統の暮らしなのです。夫婦とロバ・鶏との対話に落涙しました。
藤井省三(現代中国文学者)

愛とは、人とは…
相手を思いやる気持ち
作物や動物の尊さ
約束は守る
作物どころか、家までも作るたくましさ
きちんと生きている人に学ばされた。と感じる映画です
財前直見(俳優)

思い出したのは隣に住んでいた小柄なおばあさん。家族のために痩せた土地を耕し担いで岩をどかし堆肥を運び。林業と稲作と子育てと介護の合間にひとり続けて30年。やっといい畑になったと野菜を分けてくれた。クイインの様な笑顔で。
五十嵐大介(漫画家「リトル・フォレスト」)
 
こんなラブストーリーは観たことがない。お洒落なデートも、ロマンティックな台詞も、キスシーンさえもない。あるのは、土壌改良をするかの様な神聖な生活。幸せに生きるふたりの、優しいひととき。その詩的な美しさに、観客は泣き笑いの顔になるはず。四季に寄り添い、愛を収穫するリー・ルイジュン監督の“登熟”作!
小島秀夫(ゲームクリエイター)

ひよこを孵化させる段ボールに開けられたいくつもの穴から光が発光しているさまは、新しいいのちの力強さを予感させる。
夫婦がお互いに手の甲につくる花のしるしは、言葉数が少ないふたりの思いを目に見えるかたちで表している。
そういった小さな出来事は彼らの日々のなかのささやかな幸せや希望の象徴のようにも見え、慎ましい暮らしにおいても美しさは日常のなかにあると気づかせてくれる。
暗い道辻で夫の帰りを待つクイインが、夜道を照らす光を抱いて夫の帰りを待っているように、自分も胸の内に光を絶やさないように生きたいと思った。
川内倫子(写真家)

いつの時代も中国の農民たちは苛酷な運命を受け入れ、懸命に生きてきた。「共同富裕」(みんなが豊かになる)というスローガンは容易に実現できるものではない。弱者に寄り添い、中国農村の厳しい現実を描いたこの映画は貴重だ。
飯塚容(中央大学教授)

叙情的な蒼色がつむぐ、言葉少ない2人の純粋な愛に、
ただ自然と胸が震え無性に泣けてきました。
人は土を裏切り続けても、土は人を裏切らない。
性をも超越した2人の献身的な愛は、荒涼とした原野に永遠に咲き続ける力強い麦の花のようです。
工藤夕貴(女優)

物語が進むごとに妻クイインはどんどん美しくなっていくのですが、その理由は、毎日、毎分、毎秒、お互いを大切に思い、思いやりのある言葉をかけ合い続けたからではないだろうか。はあ……滝藤、愛妻家だなって自負していましたが……。恥ずかしい。まだまだ愛が足りませんでした。
滝藤賢一(俳優) (『GOETHE』2023年3月号より一部抜粋)
 
夫婦寄り添い、一途に土と共に生きる姿は究極のサステナブルな愛。
頑固で純朴で美しく...小さき麦の花が伝えてくれたものは愛おしく厳しく優しく切なく......
私の心の深い所で忘れていた懐かしい景色と重なり、涙が溢れて止まらなかった。。。
林マヤ(芸農人)

なにをもって「優しさ」なのか。
なにをもって「愛情」なのか。
ひとつひとつの言動にいちいち考えさせられる。
2人の愛がとっても美しかった。彼らにとっての小さな幸せを眩しいと思ってしまった自分にハッとさせられた
私の価値観はこれで合っているのだろうか
井上咲楽(タレント)
 
土を耕し種を蒔く、それが生きるということだ!
それを取り巻く社会や貨幣、宗教など一見重要らしき構造は今や悲劇の装置にしかなりえず、「生かす=生きる」喜びには代わらない。
この映画は私たち多くが失った本質的な喜びを描いている。
山﨑樹一郎(映画監督)
 
厳しくも豊かな土地に刻まれる、慈しみ深い夫婦の記憶。映画とは、命の煌めきを永遠に存在させるために、この世に産まれたのだと教えてくれました。大切な誰かとこの映画を観てほしいです。
藤元明緒(映画作家)

小さな麦の花と共に育つ、大きな愛。何気ない風景、何気ない仕草、何気ない一言に、涙が止まらない、、、命の温もりを感じる、美しい作品でした。
はな(モデル・タレント)
 
淡々と移り変わる季節に、ドキュメンタリーを観ているかのようなリアルな生活風景。あまり言葉のない2人の日々の中にある、貧困の苦しさに飲み込まれることのない静かな愛に心打たれました。「小さき麦の花」という邦題が好きです。
李姉妹(YouTuber)
 
朝起きて昇りきった太陽の光が差し込むカーテンの横で、ゆで卵をかじりながら本を開き隣にはレモンサワー。
当たり前の日常、愛してるなんて言葉はない。だけどその日常を噛み締めてみればとても甘く幸福感に満ちている。
平凡だと思う日常こそが愛しく幸せなことなんだと気付かせてくれる、柔らかな温かさがある作品でした。
酒村ゆっけ、(酒テロクリエーター・作家)

大地に足をつけて黙々と働く。その姿を淡々ととらえるだけの映画がどうしてこれほどひとを感動させるのだろう。
それは、清貧とか実直という、ひとが生きる基本となる徳を現代のわれわれが忘れてしまっているからではないのか
川本三郎(評論家)

お気に入りの動画チャンネルで飽かず眺める、二人と一匹が世界の片隅でひたすらいとなむ日々にも見えて、何度も胸が苦しくなり張り裂けそうになる。生きるのが過酷でも、傷つく感情を捨てないことはなんて美しい力だろう。
鈴木卓爾(映画監督・俳優)

淡々と描かれる農作物のライフサイクルと2人の成熟していく関係が何よりも美しく、心を奪われました。現実がどんなに残酷でも、生活は続くしお腹も空く。見終わった後、大切な人とほかほかの饅頭を口いっぱいに頬張りたくなります。
長谷川あかり(料理家)

誰に何を言われたって、ふたりは次第に寄り添いあって自然や動物たちと共に生きようとする。その土地でしか育めなかった関係性や喜びや残酷さがある。ふたりの強さや合間に差す光を静かに受けて、夢中になっていました。
ラッキーオールドサン ナナ(音楽家)

人はひとりでは生きていけない。
砂に描いた絵のような映画でした。
音が、光が、ことばを遮る翳が、はかない生命の熱を伝えている。
ラッキーオールドサン 篠原良彰(音楽家)

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