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映画感想文「マッドマックス:フュリオサ」 面白い。ただ前作よりは落ちるかなあ

映画館で現在公開中の「マッドマックス:フュリオサ」を鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

※そこまできついネタバレはしてないと思うけど、人気シリーズ作品なので「ネタバレ気になるよ~」って方は、いますぐ退避。

2024年 アメリカ
監督 ジョージ・ミラー
世界の崩壊から45年。暴君ディメンタス将軍の率いるバイカー軍団の手に落ち、故郷や家族、すべてを奪われたフュリオサは、ディメンタス将軍と鉄壁の要塞を牛耳るイモータン・ジョーが土地の覇権を争う、狂気に満ちた世界と対峙することになる。狂ったものだけが生き残れる過酷な世界で、フュリオサは復讐のため、そして故郷に帰るため、人生を懸けて修羅の道を歩む。

映画.comより

はい、話題沸騰の「マッドマックス:フュリオサ」を観てきました。
一応シリーズ全作品観てるし、前作の「~怒りのデス・ロード」がめちゃくちゃ面白ったので、興奮して劇場に向かいました。

で、どうだったかというと、タイトルにもある通り、面白い。
ただ面白いし好きなのだけど、前作「~怒りのデス・ロード」と較べると、落ちるかなと。
まあ「較べる必要なんてないやん?」と言われればその通り。
較べることはまったくない。
でもシリーズ全作観てるし、「~怒りのデス・ロード」が大好きだからっていう個人的な歴史もあるので、その辺を踏まえて感想を述べてます。

話が少しそれますが、「マッドマックス」シリーズは今作含めて全部で5作品。
で、個人的に面白いと思うのが互い違いになっている。
1はまあまあ。2はめちゃくちゃ面白い。3はまあまあ。
4番目の「~怒りのデス・ロード」はめちゃくちゃ面白い。
今作はまあ面白いって感じ。
この順番でいくと、次があるなら、また「めちゃくちゃ面白い」になるはず。

話を戻すと、今回の「~フュリオサ」なのですが、上記のマッドマックスシリーズ2と3の関係に似てるのかなと。
マッドマックスって1は、分かりやすく言うと「北斗の拳」ぽい雰囲気はありません。
で、2になるといきなり「北斗の拳」になります。
主人公は同じだし同じ俳優さん(メル・ギブソンね)が演じてるし、監督の中ではつながってるのかもしれないけど、もう表面的なビジュアルが全然違う。
1からのジャンプがすごい。
まあめちゃくちゃ面白いからいいのだけど。

で、3は2のビジュアルが続いてるから、そういう意味で驚きはないし、お話も2の世界観を説明してくれる感じ。
だから2の衝撃と較べるとどうしても落ちてしまう。

今回の「~フュリオサ」もまさしくそう。
前作の「~怒りのデス・ロード」でもまたビジュアルのアップデートがされてて、それに対して何の説明もない。
正直どうしてああいう恰好をしているか分からない。でも面白いから良い。

「~怒りのデス・ロード」なんか、お話だってあってないようなもので、「とにかく車やバイクやらのタイヤが回ってればいいんだ!」っていう振り切りの良さ。
でもあのタイヤが回っている運動感・回転感が気持ちをドライブさせる。それだけで2時間もたせる。すごいっす。

で、今回の「~フュリオサ」は「~怒りの・デス・ロード」の登場人物をフィーチャーしたものだから、ビジュアルは前作と変わらない。
で、よく分からなかった前作の世界観を説明してくれる。
砂漠の中で車やバイクが追いかけっこするのが名物シーンなのだけど、じゃあガソリンはどうしているんだ?とか、銃の弾はどこで作ってるんだ?とか、社会の成り立ちみたいなものをしっかり描いてくれる。

ヤバい奴がいっぱい出てくる映画だけど、意外と監督のジョージ・ミラーさんて親切なんですよね。。。
先生肌というか、ちゃんと教えてくれる。
あとフェミニズム要素を入れて時代に合わせてくるし。

ただ自分としては前作の「カーアクションしたいんだ!とにかくタイヤが回っていればいいんだ!」っていう勢いに魅了されたので、今回の物語重視の作品はどうしても落ちちゃうんですよね。

ただこれは偏った見方かもしれません。
普通は物語がちゃんとしてたほうがいいですよね。
でも「変な奴が変な道具を使って乗り物に乗りながら襲ってくる」っていう作品を撮れるのはミラーさんしかいないので、どうしてもそこに期待してしまう。

いろいろありながらも一応ありきたりな日常生活の範疇におさまっている自分なので、「変な奴が変な道具を使って乗り物に乗りながら襲う」のを(安心して)観られるのは映画の中だけ。
で、それが面白いんだから、やっぱりそこに目がいってしまう。

と、いろいろ書いてきましたが、面白いですよ。
世界にはこういうことを考えて生活している人がいるんです。
面白いですよね。

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