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映画感想文「逆転のトライアングル」 自分は乗れなかった…

映画館で「逆転のトライアングル」を鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

※ちょいとネタバレありです。お気をつけくださいませ。

2022年 スウェーデン、ドイツ、フランス、イギリス
監督 リューベン・オストルンド

モデル・人気インフルエンサーのヤヤと、男性モデル・カールのカップルは、招待を受け豪華客船クルーズの旅に。リッチでクセモノだらけな乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでも叶える客室乗務員が笑顔を振りまくゴージャスな世界。しかしある夜、船が難破。そのまま海賊に襲われ、彼らは無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態に追い込まれる中、ヒエラルキーの頂点に立ったのは、サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃婦だった――。
公式サイトより


はい、昨年のカンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を獲った作品です。

率直に言うと、自分は乗れなかったです。。。

この監督作品は初見だったのですが、ブラックユーモアが作風みたいです。
今回はセレブが集まる豪華客船が難破して、無人島に数名が命からがらたどり着くのですが、セレブ(富裕層で白人ばかり)達はサバイブ能力に乏しいので、サバイブ能力が高いトイレ清掃係(貧困層)のアジア系女性(人種的マイノリティ)が主導権を握ります。それまでの関係が反転してーーー

と読むと、面白そうですよね?
自分もこれにひかれて見に行ったのですが、いかんせん船が難破するまでが長い。
そもそも上映時間(147分)も長い。。。

そこまでに見どころはないのか、と言われると、自分はあまり感じられなかった。
あらすじの続きを書くと、力を握った清掃係は自分の楽しみのために若い白人男モデルをそばに置く。

ルッキズムを皮肉りながら結局「人は見た目」だったり、マイノリティも力を持ったらセレブと同じようなことをやる、っていう捻りの上にもうひとつ捻ってるところは面白くなくはないのだけど、そんなことわざわざ見せつけられなくても、と思ってしまいました。
自分のユーモア精神が足りないのかなあ。

さらに言えば、ラストシーンもはっきり描いてなくて、良く言えば「想像にお任せします」だけど、2時間半かけてそこ描かないんかい!と毒づいてしまった。

う~ん、中身うんぬんもあるのだけど、全体として映画的リズムが自分は感じられなくて、そこが一番しんどかった。。。
ところどころシャウト系のクラブミュージックみたいな音楽がかかるのだけど、それだけが救いでした。
無性にリズムのあるものに触れたくなりました。もっとかければいいのに。

待てよ、もしかしたらこれはカンヌのパルムドールという肩書に釣られて見に行った観客への壮大な皮肉なのか。
「世界的権威であるカンヌ映画祭の最高賞が面白いとは限りませんよ。あーあ、権威になびいちゃったあなた、ぷぷぷ。」みたいな。

そうだったらしてやられたなあ。
肩書に釣られた部分は否定できない。。。
たぶん違うと思うけど。

今日から3月。
髪を切りました。さっぱりした。イエイ✌️

総合評価 ☆☆

☆☆☆☆☆→すごい。うなっちゃう!世界を見る目がちょっと変わる。
☆☆☆☆ →面白い。センス・好みが合う。
☆☆☆  →まあまあ。
☆☆   →う~ん、ちょっと。。。
☆    →ガーン!

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