見出し画像

4年に1度の祭典。

4年に1度の祭典、サッカーワールドカップ。
人生の半分以上をサッカーと共にしてきた自分からすると4年に1度のオリンピックよりも期待し、楽しみにしている祭典。

4年に1度。長いようで短く、短いようで長い。
その4年間日本代表の成長共に、自分の人生が着実に進んでいることにも気が付く。
そんな自分の記憶をたどり、これまでのワールドカップを振り返ってみるとする。


2006年ドイツW杯

僕の記憶があるのはこの大会から。
実際にテレビで見ていた記憶が少しと、この大会以降にサッカーを習い始めたのでワールドカップの映像を振り返るときはこの大会の映像だった。
小学生の記憶ではあるが、今でも忘れられない映像がひとつある。
それは最強ブラジル軍団でも、頭突きをしたジダンでもない。
我らが日本代表の中田英寿の姿だ。
試合後に立ち上がれず、倒れこんでいる中田英寿の姿だ。
当時、試合が終わったのに何でこの選手はずっとあそこで倒れこんでいるのだろうかが不思議だった。
ずっとピッチを離れない姿が忘れられない。
他の選手や他の試合では見たことなかったので、自分の頭に?がたくさん浮かんでいた。
でも、この選手は全力でやり切ったんだろうなと幼いながら思ったのも覚えている。
世界との壁を痛感したのか、日本代表への諦めなのか、自分にはわからないけど、この選手がやれることは全力でやり切ったんだろうな。
ほとんど覚えてないけど、その印象が強い僕が覚えている初めてのワールドカップ。

2010年南アフリカW杯

サッカー小僧になって迎えた初めてのワールドカップ。
この時には日本代表のメンバーもだれがだれかきちんとわかる状態だった。
初戦のカメルーン戦は父親と一緒に家のリビングで深夜に観戦した。
本田圭佑のゴールに大興奮して、寝ている母に日本の勝利を告げてからも僕はなかなか寝付けなかった。
運命のデンマーク戦は修学旅行の日程と重なっていた。
こっそり同じ部屋の友達と試合を見ていたら、先生に見つかって怒られた。
先生が部屋を出ていってからすぐにテレビをつけなおして、ゴールシーンを見ることもできたがそのあとまたしっかり怒られた。
日本代表以外の試合もそこで初めて見るようになって、ワールドカップの面白さにさらに気が付いた大会でもあった。
この大会前にみたユーロがきっかけでサッカーを始めた僕からすると、スペインの優勝はとても嬉しかった。

2014年ブラジルW杯

前回大会でベスト16まで行った日本代表。
メンバーの豪華さは前回大会を越えていると思い期待感MAXの大会だった。
初戦のコートジボワール戦、学校行事と重なっていたので授業がなく体育館のステージにでかいスクリーンが用意されてパブリックビューイングみたいにみんなで試合を見た。
本田圭佑の先制弾でもらったと思っていたら、ドログバ投入で雰囲気が変わりひっくり返されたのは今でも鮮明に覚えている。
勝利を願って迎えたコロンビア戦は早朝に早起きをして寮の共用スペースで観戦。
この大会で名を知らしめたハメス・ロドリゲス要するタレント軍団に蹴散らされた日本代表を前に絶望感で一杯だった。
早起きしたことと世界との壁の大きさに落胆していたからかやけに長い1日だった。
決勝の試合は顧問の家でみんなで観戦した。サッカー部のみんなと楽しみ、まさに青春だった。

2018年ロシアW杯

大学生になってしかもお酒が飲めるようになった迎えた大会。
時間だけあった大学生なので、ほぼ全試合観戦していた。
リベンジを誓ったコロンビア戦はサークルの友達の家にみんなで集まって必死こいて応援した。
セネガルに引き分けて、ポーランド相手に負けながらもボール回しで時間を使う日本代表に複雑な心境を持ちながら迎えたベルギー戦。
初めてスポーツバーで友達と試合を見に行った。
試合はまさかまさかの日本が先制して、2点目も先に上げる展開に大興奮。
そこにいた人たちと大盛り上がり、声まで出して応援していた。
しかし、そこからベルギーに3点ひっくり返されてまたもや天国から地獄へ落とされた。
ジェットコースターのような試合に興奮冷めやらぬ中、早朝の京都を歩いて帰宅した日だった。

2022年カタールW杯

社会人になり上京してきて初めてのワールドカップ。
都会での盛り上がり具合に驚かされつつも自分も負けじと日本代表を応援。
ベスト16までは着実に来れるようになってきてはいるもののその先がまだまだ遠い。そんな印象が強かった今大会。


ワールドカップという祭典はやはり僕にとっても特別な祭典で人生の思い出として鮮明に覚えていることの方が多い。 
試合はもちろん、自分がいつ、どこで誰と観たかさえも鮮明だ。
それくらい自分にとっては特別なもので、自分の人生とは切り離せないものなのだ。
4年という月日は自分のいるステージと景色をたやすく全く別のものに変えてしまう。
4年前の自分が想像もできない場所、立場でワールドカップを楽しんでいる。
4年後の自分はどこで誰とワールドカップを楽しんでいるのだろうか。
日本代表の試合と同じくらい、自分の未来も楽しみだ。

#新しい景色を2022

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?