![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69309342/rectangle_large_type_2_c150a45f4d68eee0ab0806ce7f2dbfcf.jpeg?width=800)
【ぴあフィルムフェスティバルin京都×映画チア部】 タイの大注目監督!「ナワポン・タムロンラタナリット監督特集」
皆さま、明けましておめでとうございます!
本年も映画チア部をどうぞよろしくお願いいたします!
さて、2022年がやってきたばかりですが、早速大きな映画イベントが開催されます!
毎年、チア部も関わらせていただいているインディペンデント映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル」が今年は京都で開催されます!!
4年ぶりとなる関西での開催、とっても嬉しいですね。
今回はどんな作品に出会えるのか楽しみです。
開催に向けて映画チア部のnoteでは、2回に分けて厳選した一部の作品を紹介していきます!
まずは、今回の目玉企画の一つである「ナワポン・タムロンラタナリット監督特集
~タイからの新しい風~」の作品たちから。
ナワポン・タムロンラタナリット監督は、大阪アジアン映画祭でグランプリを獲得した『ハッピー・オールド・イヤー』で知られる、今、大注目のタイの監督です。
今回、そんな監督の特集上映があります!
配信でも、劇場でも、もう観ることのできないであろう激レア作品ばかり!!
前置きが長くなりましたが、厳選した4作品をチア部員のレビューと合わせてご紹介していきます!
『36のシーン』
釜山国際映画祭ニューカレンツ部門最高賞を受賞した長編処女作。ロケハン係のサーイと美術監督のウムの淡い恋の行方を36のワンシーン・ワンショットで紡ぐ。アナログとデジタルを自在に行き来する実験的手法に驚嘆。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69276555/picture_pc_6b9361c6c94e83d94bb865b2fb0d5f17.png?width=800)
綺麗な風景を見るとすぐ携帯で撮影する行為が、虚しく感じました。
はっきりと思い出せない好きな人の顔は、写真として記録に残さなかったからか、大切な瞬間として記憶に残さなかったからか。
アナログとデジタル、過去と未来、変わりゆくものをどう受け止めるか考えさせられます。日常の一部ながらも、ノスタルジックな映像と心地よい音楽で最高のエモが誕生しています。
36のうち、私の好きなシーンは11「ベオさんの店のきのこカレーは美味」です。
(神戸本部・ほの)
『ダイ・トゥモロー』
「人生の最後の1日は、ごくごく普通の日でありがち」。死の前日を、ナワポン御用達の俳優が演じるフィクションと、市井の人々の死に関するインタビューが交錯するなか、死にまつわるデータが無常さを醸す。ベルリン国際映画祭に出品のナワポン長編5作目。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69302899/picture_pc_2115fa377c332d078c47b73566b1c68e.png?width=800)
過去ナワポン監督作品に出演してきた役者達による演技シーンと一般の人のインタビューシーンとが織り交ぜられたオムニバス形式の作品。
派手さも過度な演出もなく、ただ淡々と切り取られた何気ない日常の風景が美しいからこそ、唐突に差し込まれる黒い画面と文章、画面左上で増えていく数にショックを受ける。
死はいつも突然やってくる。
人間はいつ死ぬか分からない、明日死ぬかもしれないんだから、この当たり前のような奇跡の日々を、大切にしなければならない。
ありきたりかもしれないけれど、本当にそう思った。
(大阪支部・なつめ)
『ハッピーオールドフィルムズ1』
自選中編3本。『MAYTHAWEE』(11年)は、生徒会長候補の女生徒に関する毀誉褒貶が、インタビューやSNSで繰り広げられる。美人で人気者の彼女は親友から愛の告白をされ思わぬ事件に発展する。翌年初長編を撮るナワポンだが、手法は既に確立、かつビターなところが魅力の中編。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69302923/picture_pc_977a4d77851c55796892e839af284bf9.png?width=800)
この三作は、ほんとうに正しいことって自分の中にあるように思えるけど、それは本当に正しいのかを考えさせられる作品でした。
誰かのことを思って行動をすることが正しいのか、自分のために行動するべきなのか。多分正解はないと思いますが、永遠に悩みそうです。
(神戸本部・かず)
『BNK48:Girls Don't Cry』
AKB48の姉妹グループBNK48。26人のうち、シングルの発売ごと16人がメンバーとして選抜される。メンバーと競争する難しさなどの主にインタビューで構成され、若い女性の言葉の洪水なところもそうだが、ラストもメディアに自覚的なナワポンらしい仕掛けがある。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69302966/picture_pc_49d9f40feb09c39cd102fae11d8f9928.png?width=800)
楽曲やライブ映像など、”アイドル”の姿を極力排し、メンバー個々にフォーカス。ナワポン監督はアイドルの過酷さと熱狂を背負わせるのではなく、カメラと対話を通して彼女達と向き合った。
彼女達も監督に応え、非常にざっくばらんに話してみせるのが印象的。
アイドル・運営・ファンによる共犯的な虚構性はもちろん、メンバー自身から発するドラマと監督の誠実さがより濃く浮かび上がる、他にないアイドルドキュメンタリー映画。
(大阪支部・タマ)
今回は、ナワポン監督特集のうち4作品を紹介しましたが、京都会場では、他にも『マリー・イズ・ハッピー』『あの店長』『フリーランス』など、まだまだ注目のナワポン監督作品がたくさん上映されます!
もう二度と観られないかもしれない激レアな作品ばかりですので、ぜひお気に入りの作品を見つけてくださいね!
なお、会場での当日券販売はないそうですので、ご注意ください。
事前にチケットぴあ、またはセブン-イレブンで、チケットをお買い求めください。
(上映日の開始時間まで購入可能)
第43回ぴあフィルムフェスティバル in 京都の公式HPはこちら↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?