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社会派青春ミュージカル?『最初で最後のキス』


来たる7/17(土)、延期となっていたパルシネマ×映画チア部のオールナイト上映イベント『This is my playlist』が開催!!!

そこで今回は、このイベントの1本目を飾る『最初で最後のキス』の紹介をしていきます!


この記事を読んで興味を持った方は、ぜひオールナイトイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか?

(チケットはパルシネマにて前売り券が購入可能。また、前売り券のみ座席指定ができる仕様となっています。)


あらすじ

出典:https://eiga.com/movie/87792/gallery/4/


里親に引き取られ、イタリア北部の学校に通うこととなったゲイの青年・ロレンツォ。個性的なロレンツォは学校で浮いた存在となってしまうが、同じく浮いていた同級生のブルー、アントニオと友情を育み、彼らなりのやり方で抵抗を試みようとする......。


ミュージカルシーンが持つ意味

『This is my playlist』というイベント名だけあって、この映画にも音楽が印象的な場面がいくつも登場します。

中でも何度か挟み込まれるミュージカルシーンは、教室や広場などさまざまに舞台を移しながら、中心人物・ロレンツォを軸にユーモア溢れる形で繰り広げられていきます。

その手法はまさに多種多様。二次元のイラストが現れたり演劇風になる演出も...。

特に、ロレンツォによって繰り返し曲のリリックが引用されているレディー・ガガ(シンガーソングライター)の楽曲が流れる場面は、観客の高揚感をかき立てる見事なシーンとなっています!

出典:https://eiga.com/movie/87792/gallery/3/

また、映画において、掛け合いによるストーリー進行やキャラクターの感情表現として用いられることの多いミュージカルシーンですが、この作品の大きな特徴はその「ミュージカル」が思春期を生きる人間(ロレンツォ)の心の支えとして映画の中に存在している点であると言えます。

作品内で語られるその詳しい内容についても注目してご覧ください!


カラフルな衣装デザイン

出典:https://eiga.com/movie/87792/gallery/2/


個性的なロレンツォはファッションも個性的!

全身に蝶がデザインされたシャツや、スパンコールなど、その自信に満ち溢れたセンスからも終始目が離せません。

また、彼がよく身につけている黄色のヘッドフォンも非常に可愛く、この映画を表す印象的なアイテムになっています。


はみ出し者にも親がいる

出典:https://eiga.com/movie/87792/gallery/5/


今作の主人公と言えるのは、あらすじでも紹介した3人のはみ出し者です。

はみ出し者の青春映画といえば『ウォールフラワー』『レディ・バード』『スウィート17モンスター』など、近年でも傑作が多い印象ですが、そこでやはり欠かせないのは「親(もしくは親に最も近い人物)」という存在との対峙でしょう。

この作品でも三者三様の親が登場し、単なる壁としてではなく、より複雑な存在として彼らと接触します。

青春映画の「親」いうのは、常に主人公たちの眼を通して主観的に「”見られる”立場」であり、学生時代、自分にとって親とはどういった存在だったか(あるいは今どんな存在か)を重ね合わせながら見ることができるのも見どころの一つです!

思春期×社会問題

出典:https://eiga.com/movie/87792/gallery/6/


青春作品の大きなポイントは「思春期の不安定な心の機微を、明確な正解がない中で繊細に描いている」こと。

では、そういった揺らぎやすい多感な時期の心に、性被害やセクシャルマイノリティ差別といった社会問題が組み合わさるとどうなるでしょう...。

「学園」という舞台もまた一つの社会であり、そこには簡単に結論なんて出せないほどの複雑なルールや心情の交差があります。

明るくきらびやかな青春ストーリー!でありつつ、目を背けることのできない現実の残酷な部分を誠実に描いた作品として、『最初で最後のキス』は類を見ない青春映画になり得ているのです。

その全貌を、ぜひ映画を見てご確認ください。




さて、いかがでしたでしょうか。

たくさんの要素が融合した青春映画の傑作『最初で最後のキス』

本作は、7/17(土)『This is my playlist』にて上映!!!


ぜひ、お時間のある方はこちらのイベントにもご参加ください。

彼らの刹那的な青春と、アップテンポでゴージャスな音楽を映画館で堪能しましょう!



執筆:映画チア部 神戸本部(おく)

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