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〜随時更新〜新潟目線で語るJ1各チーム

J2チャンピオンとして臨む2023シーズン。それでも新潟より強そうなチームしかいないのがJ1リーグ、まあ当たり前なんですけど。リーグ構想の関係で降格枠が1に狭まったとはいえ、その枠にすっぽり入っちゃうのではないかと少し心配である。

そこで実際どうなの?ということで今回はJ1各チームの編成を眺めてみる。昨季の新監督就任会見で「各チームの戦力を見極めて勝ち点を皮算用する(意訳)」と松橋監督が仰っていたが、それをサポ目線で行ってみようじゃないか。

ここに辿り着いた方の多くが5年にも渡るJ2暮らしによって「J1って何…この選手誰…」となってる新潟サポだと思われるが、中には他所がどんな感じか気になるJ1サポも居ることだろう。筆者の予習のためにと思いついた記事だけどあらゆる層の読者に刺さるといいなと想いを馳せながら早速ホーム開幕戦の相手・コンサドーレ札幌編から始めていく。

※序列や適性ポジションなど正確ではないのでご容赦ください
※記載漏れも確実にあるかと思いますが目を瞑ってください

コンサドーレ札幌

対戦日程:H3/4(土)  A7/15(土)

監督:ミハイロ・ペドロヴィッチ  ※1/18時点

浦和時代には事ある毎に新潟を褒めていた新潟大好きおじさん・ミシャ率いる札幌。「新潟に負けたら辞める」と当時めちゃくちゃ弱かった相手に進退をかけるなど、単に舐めていただけでは疑惑もあるけど今年はどんな言葉で我々を誘惑してくるのか。

行ったり来たりを繰り返したり、中央でめっちゃワンタッチしてきたり…とロマンを追求するミシャのチームなので面子もそんな感じの構成になっている。誰がどこやってるのか全然分からなかったからfootball labさんを常に照らし合わせながらポジション組んでみた。

本来はボランチだった宮澤がスイーパーをやったり、元々ドリブラーだった駒井は今はボランチをやっていたり。そんなボランチには東京Vからお馴染みの馬場晴也を補強。新潟に来ないかな…と勝手に妄想していたけど、違約金が高すぎてウチではお買い上げ出来ませんでした。

他にもTwitterでしか見たことない中島大嘉や元新潟の大谷幸輝 (奥さんが柿谷嫁と仲良し)・西大伍などを擁する札幌、J2にはいない類の超攻撃的チームである。そしてご存知の通り新潟もボールを支配して相手陣内に進行して…というタイプ。お互い攻撃大好き同士なのでとにかくオープンなホーム開幕戦になりそう。カウンター合戦に乗っかるのか、それとも付き合わずにクローズドに進めていくのか。

守勢に回ったらとにかく大外からのクロス爆撃、更に名手・福森によるセットプレーに要注意。勝機があるとしたらカウンターでの一刺しやお得意の中央攻略。札幌は守備が結構脆い。実はJ1で負けた事がないのでホーム一発目を飾るには格好の相手。ここで勝ち点とりたいっすね。

鹿島アントラーズ

対戦日程:H4/23(日)  A8/26(土)

※1/18時点

リーグ3連覇など新潟の第一次J1期に一時代を築いた元絶対的王者。まぁ3連覇達成した年(2009)にはダブル喰らわせてるんだけど。https://youtu.be/sLV9sVJq_n8

今現在は中々苦戦している様子。我々がJ2で戦っている間、彼らが手にした国内タイトルは0。無冠が当たり前となってしまい常勝軍団と称される事もすっかり無くなった印象。

アイスを売ったり試合後にサポとやりあったりピッチ上の采配以外で色々フューチャーされる岩政監督だけど、実際どんなサッカーをするのか筆者もよく分かってません。引退後は解説者やオンラインサロン開設・指導者としてフットボールの知見を高めてきたけど監督としての評価は芳しくない感じ。志は結構高そうなんだけどそれがピッチ上に直結しているかと言われると…うーん

そんな彼に与えられた戦力を眺めながら強く感じるのが編成バランスの偏り。実力者も人数も多く、重鎮の土居聖真や外国人選手の出場機会を保証できない選手層なので監督のマネジメントが超大事。それに人数過多のように映る中盤・CFは持続可能な社会を維持するには不適切であり、新潟としてはとにかく垣田を貸して欲しい。

それでも帰ってきたCBコンビ含むセンターラインが強固な仕上がりとなっており、脇を固める生え抜きも十分揃っている。これぞ鹿島な編成。これで伝統の堅守速攻を突き詰めて豪華なアタッカー陣を活かしてくると新潟としては勝ち点の見込みが薄くなる。崩しても昌子-植田がゴール前に立ち塞がる…となると点を獲るのも簡単ではない。ネスカウをぶつけてパワー勝負に持ち込むのか、鈴木孝司のfalse9で鹿島CBをエリア外から釣りだすのか。この辺りは松橋監督の采配に注目である。


浦和レッズ

対戦日程: A3/19(日) H9/2(土)or3(日)

監督:マチェイ・スコルジャ

ああしまった、またピッチ上への監督名記載を忘れてしまった。まあいいか、どうせ監督を大事にしないクラブだし

という事で浦和レッズ。フットボール本部との軋轢やら浦和の文化に合わないやらでリカルド・ロドリゲスは解任、新任はポーランドから連れてきたマチェイ・スコルジャ監督。キャンプではプレッシングの練度を上げているなど、主導権を握るための手法がリカルドとは少し異なる感じ。新潟の洗練されたビルドアップがどこまで脅かされてしまうのか。ネガトラで堀米がモーベルクに切り裂かれる光景が想像出来てしまう。

面子をみると流石に豪華。ショルツやモーベルク・新加入のマリウス葉など以前に比べて北欧の選手が増えた印象、この調子で北欧コレクターを突き詰めてもらってウチのブラジリアンには目を向けないで欲しい。
(あんな事しなければファビオもエジミウソン・マルシオ・ラファの系譜を継いでいたのかな…)

上記のように新潟→浦和ルートでブラジリアンの流通が盛んな時代もあったが、ここ数年はその逆で浦和→新潟ルートが盛況となっている。今現在の主軸であるトーマスデン・伊藤涼太郎はもちろん、アシスタントコーチを務める田中達也も浦和で一時代を築いたのちに契約満了を経て新潟に加わってくれた選手。

鳴り物入りで作陽高校から加入した伊藤涼太郎は満足いく活躍が出来ず、トーマスデンは恨み節を残して去っていった。そんな彼らには期するものがあるだろうし、サポーターとしてもとにかく浦和に勝ちたい。通算5勝5分29敗、アウェイに関しては0勝3分17敗、衝撃のアウェイ0勝。とことん相性が悪いのだ。

それまで一度も勝てなかった東京Vを7-0で粉砕するようになるなどあらゆるジンクスを打破してきたJ2新潟。その勢いで苦手な浦和からも勝ち点3を奪ってほしい。これ以上ビックスワンに『we are diamonds』を響かせたくないぽよ

新潟戦に臨む浦和



柏レイソル

対戦日程:H5/7(日)  A6/24(日)

 監督:ネルシーニョ    ※1/18時点

こちらも人数過多というかバランスどうなのと思ってしまうスカッド。中盤~前線にとにかく人が多いし、ルーキーではないのに正直全く知らない選手もいる。それに比べて後ろが薄い。昨季同様に3バックで臨むなら中盤からのコンバートが必須な状況となっている。札幌から電撃移籍してきた高嶺とかバックラインも出来るんだっけ?

…という具合に柏に関しては全然分からない。元々はユース出身選手と強烈なブラジル人アタッカーで構成された育成型クラブの代表例のようなチーム。明言こそされてないけどアオアシのモデルも恐らく柏。

勝手知ったる柏っ子を中心にボール保持を志向しながら組織的に戦う姿は「マイチームもこうなってほしい」と個人的な羨望の対象になっていた。まあ柏ユース監督→トップチーム監督という道を歩んできたエリートを招聘して大爆死したのが新潟なんですけどね。 
 #どうしてああなった

それが今ではフロントの迷走によるJ2降格を経て「昇格後即優勝したあの頃を!」とネルシーニョを呼び戻して来季で5年目になる。契約も残ってるし社長の任期と合わせて今季限りで勇退らしい。かつての名将も現代版には適応できず、サッカー的な積み上げは殆ど無い。かといってこの面子で堅いサッカーをやってこられると新潟としても難しい試合になりそう。

今オフの大型補強により各ポジションに好タレントを揃える事に成功。元新潟の戸嶋祥郎、川口尚紀も控えている。2人共もっと充実したキャリアを過ごしていて欲しかったけど、こうしてJ1で対戦相手になれるのは喜ばしい事。新井同様に帰ってきたいと思わせるようなフットボールを彼らの目の前で披露したいところ。


FC東京

対戦日程:A4/29(土) H11/11(土)

※1/24時点

スカッド図ですが全員ではなく主力選手を中心に書いていきます。特にルーキーの選手は適性ポジションが中々分かりかねないじゃないですか。

何故このチームから方向転換したかというと、東京にはとにかくニューカマーが多かったから。ユースから多数の昇格選手を輩出しており、高校2年時から確保していた昌平の荒井悠汰など有望株も顔を揃える編成。23卒が0の新潟としては羨ましい限りである。

実力者達に目を移すと、前線にはマリノスから仲川輝人を加えて破壊力アップ。アダイウトン、ディエゴにレアンドロや渡邊凌磨も控える3トップは新潟時代とは比べ物にならない質を誇っている。が、どうなのかなと思うのが彼らにボールを届ける面子。アルベルトというかスペイン人監督のフットボールではポジショナルプレーにおける標準スキルを備えた選手が必須であり、特に後方にそれが求められる。GK,CB,DH….けれども国内で買ってくるのは中々難しい。

この点でいえば小島享介-舞行龍-千葉和彦を擁した新潟時代の方がアルベルトの志向性に沿っており、後は前線の質だけという所までたどり着いた。東京には我々が乗り越えられなかった壁をぶち壊せる条件(=資金力,立地)があるが、それを正しく活用できているか疑問符が付く。昨季の感じだとCB,ピポーテにメスを入れるべきだと思ったけど特に変化はなかった。アルベルトのリクエストが通っているのか、強化部主導で動いているのか。

…とここまで割と真剣に編成への所感を語ってきたが、やはりアルベルトへの思い入れは深い。矢野貴章,ヤンツーさんなど例外はあるけど、基本的に筆者は退団した選手,スタッフに対して数か月経つとすっかりどうでもよくなる。渡邉新太もそうだし大野和成(元々どうでもよい)もそう。だけどアルベルトは違う。1年経っても「どんな感じに仕上がっているのかな」となんだかんだ気になっているし、今年の対戦も凄く楽しみ。初めて味わう"ビッグスワン"をどのように表してツイートするのだろうか。

試合前夜の東京合意報道など退団の経緯に対して快く思わない方もいるだろうが、彼が2年間新潟に残したインパクトは決して色褪せる事がなく、黒船の来航が存在しなかったらJ1昇格よりもJ3降格の方が近いJ2クラブに落ち着いたはず。熱量と覚悟を持ちながら新潟を引き上げてくれた功績に感謝して、それでも容赦せずに迎え撃ちたい。レパートリーに富む敗戦の弁はこれ以上ない勝利の嗜みになるだろう。



川崎フロンターレ

対戦日程:H3/11(土)  A9/29(金)or30(日)

※1/25時点

6年ぶりのJ1での戦いとなる今シーズン。2人が対戦を楽しみにしているチームを聞いてみました。

三戸舜介選手が選んだのは、川崎フロンターレ!

【三戸舜介選手】「このチームのサッカーが好きというか、自分も行ってみたいクラブのひとつでもあるので
【千葉和彦選手】「ムム?!ムムムムムム!移籍したいってことですか?」
【三戸舜介選手】「そういうことじゃないですけど。どんなサッカーするというか対戦してみたいなというふうに思いました」

BSN

ムムム? けれどまあ三戸の心情も理解できる。強くて(日本人的に)上手い、サポーター目線でも「テレビで見る人達」として映るのだから、選手としては身近な憧れの指標として真っ先に挙がるのだろう。

新潟が降格した年にリーグ初優勝を飾った川崎。それまでは『シルバーコレクター』と称されていたが、国内初優勝を皮切りに怒涛のタイトルラッシュ。見事に国内屈指のビッグクラブにまで上り詰めた。かつては昇格を争ったりお互いのホームで不敗を誇っていたのだが、すっかり差をつけられてしまった。調べてたら出てきたけどこんな企画もあったんすね。

そんな川崎だけどいくつか懸念点があるように思う。一つは鬼木体制の区切り。風間さんのチームを受け継いで組織構造や個人戦術にメスを入れながらアップデートを重ねてきた鬼木監督。国内のタイトルも総なめとなると、次なるステージへ進む時はすぐそこにある。んでその椅子を懸けて多摩川クラシコ場外戦を繰り広げることになると予想。そうなると川崎としては新任を探す必要があるが、長期政権でこれほど実績を残してきた監督の次は中々ハードルが高い。それに国内で適任がいるかというと言葉に詰まる。これまで日本人路線でやってきたけど次は海外それもスペイン方面から引っ張ってこれると面白そう。トメルケール×欧化政策

もう一つ、日本人選手の海外流出。一流プレイヤーの最終目標がレアルマドリーかFCバルセロナであるように、Jリーガーのそれは横浜FMか川崎フロンターレであると思う。以前なら鹿島や浦和・ガンバだったけど。けれども最近はJリーガーのヨーロッパ中堅リーグへの進出が目立つ。それまでは獲れたいた選手が海外に行ってしまい、その一つ下のクラスに獲得の最大値が設定されるようになった。上島や大南を巡り争奪戦が勃発したのも象徴的。

そして川崎で勝ちまくって最早国内ではやる事が無くなった主力選手も漏れなく海外挑戦を選ぶので圧倒的な戦力を維持する事が難しくなっている。選手編成の強化は今後のテーマになるだろう。まあそれなりにある優勝賞金をもっと注ぎ込めよと思わんでもないけど。

それでもなんだかんだサッカーの中身と成績を維持しているのが川崎。間違いなく強いし、いきなり4節に迎えるホーム戦では結構な差を見せられると思う。でも群馬や山口に順当に勝つよりはビッグな相手と真剣勝負して結果勝ち点を落とす事になっても絶対そっちの方が見たい。

新潟としても「シティだアヤックスだ!」言ってた割に川崎リスペクトの中央密集型に近づいている感あるので似た者同士(?)引かずにボールを奪い合って欲しい。というかウチの練度で引いたら逆に勝てない。



横浜Fマリノス

対戦日程:H5/14(日)  A11/25(土)

※1/28時点

全世界で大人気のサッカーゲーム・『FIFA』シリーズ。そのゲーム内にキャリアモードというモードがあり筆者は毎作楽しんでいる。選手獲得からチーム編成、試合とサッカークラブの業務を運営できるゲームだ。

この手のタイプは『ウイニングイレブン』のマスターリーグ、父親が育てた家長をこっそりトレードして盗み出すという両津勘吉ばりの悪事を働いて後にどちゃくそ怒られた『サカつく』、キャリアモードをより細かく現実的にした『Football Manager』など多岐に渡る。

その中でもキャリアモードは自分で運営するチームを"自らの手で"プレイ出来る所に魅力がある。FIFAは選手を操作するサッカーゲームとしての機能がとにかく優れており、選手獲得のフェーズでは強化部、操作のフェーズでは監督になりきれるなど我々が日常的に楽しんでいるコンテンツを一人で何から何までプレイできるのだ。この選手をここに置けばこうなるからあの選手は構想外にして…とつい脳内でチーム編成を妄想してしまうサッカーオタクの方にはぜひおすすめしたい。

皆さんもお分かりだろうが筆者もそんなオタクの一人であり、基本的にレアルマドリーを選んでキャリアモードを楽しんでいる。ここからが本題であり、通常通り選手を買ってチームを強くしてタイトルを獲ってもそれがレアルマドリーというクラブなので何の面白みもない。現実で起こり得る事象をそのままゲームで再現しているだけだからだ。そこで考えたのがマドリー版・シティフットボールグループ(以下:CFG)を創設したという縛り(?)でプレイすること。

CFGとはマンチェスターシティを頂点とするグローバル展開を軸とした大企業であり、トップの大規模な資本によってフットボール (グアルディオラのそれ)・チーム編成や経営などあらゆるノウハウを傘下のクラブと共有しながら人気も金も集約する世界支配を目論む組織である。そんなCFGの日本支店に君臨するのが横浜Fマリノスである。ようやくたどり着いた…

マンチェスターシティは若手選手を買い漁って、「(提携クラブ中心に)各国へレンタル→移籍金回収/優秀ならレンタルバックorより上のクラブへ再レンタル」というある意味では人身売買のようなムーブを繰り返している。レンタル移籍の人数制限という制度改定によって今後に影響が出そうだけど。

シティユースからレンタル先の他クラブで大成した選手としてはマンチェスターUのWGサンチョ、ミランのOMFブラヒムディアスが当てはまる。シティの名をマリノスに変えると柏の山田康太がそれに当たる。そして新潟の松田詠太郎もその1人になるかどうかの分岐点。

そう、マリノスも本家の市場モデルを採用しているのだ。

ネットワークが国内或いはブラジル/韓国に偏りがちと市場の範囲が狭いJリーグだが、下部リーグも使いながら上手くやっているマリノス。そんな彼らが秀逸だと思うのが指導者も輩出している点。松橋力蔵やピータークラモフスキーはトップチームでの監督経験が殆ど無かったが、マリノスでの経験や手法を買われて他所から声がかかった結果、新潟/山形で本家同様のアタッキングフットボールを披露している。この事実からするとマリノス/CFGは選手だけでなく監督コーチも輩出する育成機関だと言えるだろう。

そんなこんなをしていれば当然ピッチ上の成果にも直結するわけであり、2019年の2度目のリーグ制覇から一気にビッグクラブとしてステータスを上げて行った。我々がJ2にいる間に手の届かない所まで行ってしまったという感じではあるが、彼らから監督/選手の提供を受けて成果が出たのも事実であり、もう暫くお世話になりたいところである。とりあえず来年はマルコスジュニオール貸してください。あと三戸に翻弄される松原が見たい。




横浜FC

対戦日程:A5/3(日)  H9/23(土)or24(日)

※1/28時点

 いや人数多!序列もポジションも現時点では不透明なので恐らく予想布陣の通りにはならないと思う。

昨季昇格(というか優勝)を争ったりウチがオファーしていた坂本・J2有力株のンドカや橋本健人を一気に掻っ攫うなど何かと新潟的にも意識しちゃうFCさん。なんで『フリエ』でもなく『横浜』でもなく『FC』と称するかと言うと松橋監督がそう仰ってたから。そりゃ横浜にはマリノスだけですよね。

 人数多めかつ似たタイプの実力者をずらっと揃える。そんなFCさんの編成は正直あまり好みではない。新潟と対比してとかそんな陳腐な事ではなく、若手の出場機会に蓋をしてしまうのと出場機会を得られない中堅〜ベテランの選手が不満分子になりかねないから。チームビルディングが難しいし、全く使われない選手を夏や冬にドバっと出すのなら最初から獲らなきゃいいじゃんと思ってしまう。


・スカッドの大幅な入れ替えで陳謝代謝を図る(=新たな『横浜FC』を創る)
・まだまだ伸び代を残す坂本/新井らを値上がり前に確保すること
・離脱者が出ても対応出来る、夏場やルヴァンで質の高いローテが可能になる

など何となく狙いも見えてくるしこれまでに前例がなさげなチーム編成で逆に興味深い。「何が起きるのか分からないけど何か狙いを持っている」ワクワク感も伝わってきて、この辺りはチェルシーと共通するものがある。
※チェルシーの補強策について深堀した記事があれば教えて欲しいですm(*_ _)m

タグマを契約してる人ならぜひ読んで欲しい昼田GMのインタビューでも熱く語られていたが、近隣にある川崎やマリノスとの差別化を図るためにアントールドなクラブに変貌を遂げたい、そのための23年のチーム編成であり人材やノウハウの共有を軸にしたポルトガルとの提携なのかなと思う。

FCを傘下に持つONODERA GROUPが本気を出し始めており、資本力がモノを言いつつあるJリーグにおいて新たに台頭する予感が漂ってくる。新潟サポからすると羨ましい限り。

最後に現在進行形で界隈を賑わすウルトラスの排除について。まず思うのはそれぞれの事情は勿論FCのウルトラスすら詳しく知らない筆者、更には外野が是非を問うべきではない案件であること。

しかし、それでも気になるのがこの改革案の行方。定量的に成否を決定づけるのは難しいが、チームの成績が良くなったり、Instagramでゴル裏に苦言を呈してた小川航基ら関係者が好評するなど「何となく上手くいったな」とFC内外から判断されるようなら追従するクラブが出てくると思う。経営サイドの視点に立つと、ウルトラスが享受するメリットをデメリットが上回ってしまう事は想像が容易い。

 フットボールにおける醍醐味の1つとして多様性の具現化であると考える身としてはウルトラスの文化も当然永続して欲しいものであり、FCのような事例には拒否反応が出てしまう。そしてそう考える方は決して少なくないはずだ。

とにかく彼らの取り組みに対して成功したと思わせる要素があっては困るので、目に見える成績はとりあえず低下させておきたい。という事でJ1全体で一致団結して降格枠『1』に押し込んじゃいましょう。新潟を残留させるのが最大の目標?いやいや、全てはゴール裏を守るために‼️



湘南ベルマーレ

対戦日程:A6/3(土)  H8/12(土)

※1.30時点

選手はもちろん、ピッチ上の事も全然分からないチーム。山本脩斗がスイーパーをやっていたり大型FWだったような気がするタリクが一列後ろにいるなど、J2サポにパズルをさせたら一番正答率が低そうな布陣となっている。

これは筆者の偏見だけど湘南って「自分達は何者か?」を定義しにくいクラブだと思う。FCさんもそうだけど神奈川にはビッグ2が肩を並べるので差別化を図りにくい。何より以前までのアイデンティティー(と呼んでいいモノなのか)を大々的に打ち出すのはご法度に近い。件の報告書は読んでるこちら側の心まで痛んでくるグロさであった。。

それでもJ1主力級のリクルートには成功している湘南。補強組の山下、小野瀬、韓国代表GKに加えて大エースの残留にも成功。なんかMLS(米国のプロリーグ)の公式HPで「獲得すべきオススメの選手」として紹介されていた。中の人絶対Football Managerプレイしてるだろ。

目標の5位以内に届くかどうかは怪しいけど確実に残留は果たせそうなスカッド。その中には新潟の負の象徴である大野和成も名を連ねる。キャプテンに就任して「新潟の立ち位置を変える」と意気込んだ割にレギュラーすら掴めず結局降格させて0円で去っていくというムーブは未来永劫語り継がれるだろうし、ただただダサいなと思う。

そういう背景を踏まえると今年は湘南に勝って「弱い新潟」の残像を打ち砕きたい。個人的にも昇格組に完敗してブーイングが飛び交った2010年のトラウマが残るアウェイ戦に久々の参戦を果たしたい。ちなみにその時の湘南の主力選手が現在ウチの営業部・強化部でそれぞれ長を務めているんですけどね。


名古屋グランパス

対戦日程:H4.1(土)  A8.5(日)

2.1時点

新潟:2016残留→2017降格
名古屋:2016降格→2017昇格

とカテゴリーが入れ違ったので結構長らく会っていなかった感のある名古屋。上記の2年間は選手スタッフのやり取りがお盛んと得意先の一つであった。まあJSPに頼り切った結果、たまたま名古屋勢が多くなったんだけど。

久しく会ってない間に風間→マッシモ→ハセケンとどんな路線やねんとツッコミたくなる監督人事を敢行しており、振り切って風を起こしたかと思えば現在は硬派にチーム作りが進んでいる。柿谷にもカウンターサッカーと称されてた。

恐らくだけど名古屋みたいに実力ある選手がハードワークしてくるチームに対して新潟は滅法弱い。守らせたら堅いしユンカー/マテウス/永井と押し込んでいても脅威をちらつかせるJ屈指のアタッカー陣。2部でもこういうチームには全然勝てなかった。千葉とか。サッカー的な面白みはなくても勝ち点はそれなりに保証してくれるのが長谷川健太監督のチーム、さすがに日本で250勝もマークしてきた名将なだけある。

そんな監督人事を先導したのが山口素弘GM。新潟の前回のJ1昇格にキャプテンとして貢献してくれたレジェンドである。2014年に退任が報じられたヤンツ-の後任として名前が挙がっていたりもしてたけど、今は名古屋の強化責任者を務めている。

風間八宏-マッシモ体制を全面的にバックアップしてきた大森征之前GMとの権力闘争の末に入閣。その結果マッシモの電撃解任とかもうなんかヨーロッパのクラブみたい。https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2021/12/08/kiji/20211208s00002179484000c.html

浦和もそうだけど都会のクラブって強化責任者を巡る対立だったりスポンサーが絡んできて面倒なことになったりと、とにかく複雑な権利構造と化している。素さんの行く末やいかに。。


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