指導者のヴィジョン(2.指導内容とメニューの組み立て)

2. 指導内容とメニューの組み立て
 A. 指導計画の立案
  発育発達に合わせた指導計画/ 年間/ シーズン別/ 月間/ 1日


 B. 指導方法の工夫 - 時間、量、質を考える
  (1) 適正人数での指導(選手10名に対してコーチ2人欲しい)
     (2) 練習の焦点(目的)を絞った指導
        (3) 選手のやる気を高める工夫
        (4) 「目的達成のための練習メニュー」と「コーチング」の両方ある練習
※参考)ドイツの子供たちの練習頻度と時間:頻度-週3回までが8割、時間-90分未満が9割以上


 C. 指導の優先順位
  (1) まず正確なプレーの追求、そして、「技術の上達に合わせて徐々にスピードや強さを求める」指導へ
   第一段階:スピードも動きも無くて良いが、完璧にテクニックを覚えるということが必要。繰り返しの練習によって正確性をあげ、ミスを少なくさせること。
   第二段階:少しずつスピードを上げる。
   第三段階:動きの中で、実践状況でトレーニングする。身につけた技術を試合中に使えるようにする。
  (2) クローズドスキルからオープンスキルの指導
   「敵をつけないフリーの状態の練習」から、「敵をつけて技術プラス判断の正確さ、速さ」、「プレーの正確さと速さ強さを求める」指導へ

 D. 選手の評価
  -「やってみて」「やらせてみて」「評価する」
  -デモンストレーション、良い見本を見せることは指導する上で非常に有効である。(子供に対して説得力がある)
  -指導者のひとつのものさしだけで一人の選手をはからないことが大切である。
  ダッチ・ビジョン(オランダサッカー協会)のT.I.C〜育成に関して、選手のスカウトに関してコーチが観るべき、または育てるべき観点。
   T=Technique  :テクニック、個人の戦術
   I=Insight    :洞察力、視野の広さ、状況判断、予測能力
   C=Communication:コミュニケーション力

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