見出し画像

選挙結果振り返り(2022 12.18)

 一日遅れてしまい申し訳御座いません。 一昨日投票があった選挙の結果を振り返っていきましょう。
 これから年末の選挙と、正月明けて年始では、選挙をとりまく環境が変化する可能性もあります。 そんなこんなを注視しながら、来たるべき統一地方選に向けて政局や状況を見極めるための資料になれば幸いです。


◎青森県・十和田市議選(定数22/26)

 現職19名、新人7名の26名が22議席を争った選挙は、落選4名中3名が新人という “固い” 結果となりました。
 政党候補は全員当選し、立憲は社民から移籍した現職が16位、新人がナント1位で当選し、獲得議席をひとつ増やしました。 立憲は統一地方選にチカラを入れると言っていましたが、地方議会における立憲の “弱さ” は皆さま御存知かと存じますが、十和田市では良い結果になりました。
 尚、投票率は前回から約2.4ポイント下がりました。


◎千葉県・大網白里市長選挙

 4期目を目指す現職に共産党の元市議が挑む選挙は、大方の予想通り現職が大差で4選を果たしました。
 ただ、共産候補に約26%の票が入っており、それを現職への「批判票」と捉えるならば、一定数の批判を可視化するコトが出来たワケで、そこは無投票をヨシとせず立候補して選挙戦にもちこんでくれた共産候補に、感謝です。
 尚、投票率は(前回が無投票のため)前々回から約20ポイントも下がってしまいました。

 ん? 「26%程度の得票率なら選挙やる意味が無い」って思ってる人、います? ならば続きを見て下さいな。 もっとスゴイのが出てきますから?


◎千葉県・八千代市議選(定数28/32名)

 現職21名、元職1名、新人10名で争われた選挙は、現職と新人が2名ずつ落選となり、政党別ではN国を除いた政党候補は全員当選し、参政党候補(63歳)も26位で当選しました。
 これで参政党は地方選7連勝。 これまでと違い比較的高齢な候補のため、いわゆる “若さアピール” が出来ないので厳しいかも、と思っていましたがキッチリ当選させるあたり、参政党の勢いは未だ衰えていないように見えますが、この選挙に関していえば参政党候補にN党幹部が粘着して追い回していたらしく、その姿に “同情票” が集まった可能性もあります。 まぁなんにせよ、N党候補(1期)を落選させた八千代市民、GJです。
 尚、投票率は前回から約2.5ポイント下がりました。


◎千葉県・香取市議選(定数22/23名)

 現職19名、元職2名、新人2名で争った選挙は、当落線上の現職と新人が630票で並び、按分票の「0.403票」分上回った現職が当選。 惜しくも新人が落選となりました。 調べた限り異議は出ていないようなので確定したのでしょう。
 政党別では公明・共産の2名ずつが、それぞれ当選。 共産候補は前回が「17位と20位」だったのに対し、今回は「18位と21位」と1ランクずつダウンしました。 ・・・なんか往年の歌番組みたいになっちゃいましたね。
 尚、投票率は前回から7.4ポイント下がりました。


◎静岡県・三島市長選

 4選を目指す「公明推薦の」現職に対し、「自民・維新推薦の」新人ともう一人の新人による三つ巴の市長選。 事実上の一騎打ちとなった選挙は「公明推薦の」現職が「自民・維新推薦の」新人に約4千票の差をつけ4選を果たしました。 この結果は党派性云々というより単純に両候補を比較して、3期12年市政を担ってきた現職が、市議1期務めただけで市長選に出てきた新人より信頼されたものと捉えるべきかと私は思います。
 尚、投票率は前回から4.86ポイント下回り、過去最低となりました。


◎佐賀県・佐賀県知事選

 3期目を目指す自民推薦の現職と、共産公認の新人による一騎打ちは、ゼロ打ちで現職が4選を果たしました。
 これこそ、やる前から結果が丸見えの選挙で、実際現職が9割近い得票率で共産候補は供託金没収を免れるのがやっとでしたが、それでも支持票と不支持票を可視化するために選挙をやるのは重要なのですよ。
 ただ、共産候補はコレで選挙7連敗。 国政選挙に出られる方なのですから共産党佐賀県連内ではエライ役職の方なのかもしれませんが、初出馬から21年かけて一度も勝てないのは可哀想すぎる・・・ そろそろ既に議席を持っている自治体議員選挙に出てもらって、一回は “議員さん” になってもらってもバチ当たらないと思いますが、ね。
 尚、投票率は前回から約2ポイント下がり過去最低を更新しました。


◎佐賀県・武雄市長選

 3期目を目指す現職と、今年春まで市議を4期務めた新人による一騎打ちは、現職が4倍近い差をつけて4選を果たしました。

 現職市長には防災システムを巡る住民訴訟で市側が全面敗訴し「市長が
市に4億円支払うように」という判決が出る(控訴中)などで市長派と反市長派の対立が激化していると言われていましたが、そもそもの組織力や運動量が段違いの差が有ったらしく、結局現職の圧勝という結果になったようです。
 尚、投票率は前回(2015年)から約19ポイント下がりました。

◎佐賀県・武雄市議補選(定数1/3名)

 61歳新人の山口候補と、31歳新人の山口候補、そして今年4月の本選で落選した元職の3名による選挙戦は、61歳の山口候補が接戦を制して当選しました。


◎鹿児島県・阿久根市長選

 4期目を目指す現職に、市議を4期途中で辞して挑む新人、市議を2期途中で辞して挑む新人、そして元市長で現職と4度目の対戦となる候補の4名による選挙です。
 かつて「ブログ市長」と呼ばれ何かと物議をかもした元職は2位ながら一騎打ちの前回から約3千票失い、半減。 そして元職は現在、いわゆる「反ワク」の沼に堕ちており、以前から既存の常識を疑い立ち向かうスタイルで、かつてはそれがウケていたのですが、21世紀も22年目、ましてや「反ワク」に行ってしまっては、当選なんてできませんよね、、、



以上になります。当選した皆様の御活躍をお祈り申し上げます。





もし宜しければサポートをいただけると大変嬉しいです! いただいたサポートは今後の取材費として使わせていただきます。