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今週の選挙(2022 12.18投票)

 今週は、佐賀知事選や参政党の連勝記録がかかった市議選などもありますが、なんといっても鹿児島が熱い!!
 それでは、どんな選挙があるか、見ていきましょう。


◎青森県・十和田市議選(定数22/26)

 現職19名、新人7名により争う選挙で、自民から7名(現有議席-1)議席、立憲から2名(元社民1名と新人1名)、公明から2名(±0)、共産から1名(±0)立候補しています。
 共産候補は前回7位で、獲得票が半減してもギリ当選しそうな位置にいるため心配は低そうです。 それよりも社民からの移籍で議席を獲得した立憲が勢力を増すコトができるのか。 下手すると共倒れの危険も無くはなく、見ものです。


◎千葉県・大網白里市長選挙

 4期目を目指す現職に共産党の元市議が挑む選挙戦。 やる前から勝負が決まっている風情も有りますが、現職は54歳の働き盛り。 県議にでも転身しない限り、なんぼでも市長を続ける可能性が有ります。 なので無投票にせず、選挙が行われるというコトは、現職に対する批判票を見るためにも重要なのです。


◎千葉県・八千代市議選(定数28/32名)

 現職21名、元職1名、新人10名により争う選挙で、自民5名(現有-1)、公明5名(±0)、立憲1名(±0)、国民1名(±0)、共産4名(+1)、維新1名(±0)、N党1名(±0)、参政1名(+1)立候補しています。
 参政党は現在、地方選挙8連勝中、今回の候補は63歳と参政党候補にしては高齢のため、これまでの選挙のようにロスジェネ世代や若者にリーチ出来るのか。 この選挙は参政党の勢いを測る重要な指標になるかもしれません。

 それにしても、60過ぎて参政党に目覚めるって、これまでどーいう生き方をしてきたのでしょうか。 そっちの方が気になってしまいます。


◎千葉県・香取市議選(定数22/23名)

 現職19名、元職2名、新人2名で争う選挙で、公明共産ともに2名ずつ(ともに現有±0)立候補しています。
 前回、共産候補は17位と20位。 届け出順と選挙公報を見る限り、明らかに弱そうな候補が1名いるため、大丈夫だろう、と、思いますが・・・


◎静岡県・三島市長選

 4選を目指す「公明推薦の」現職に対し、「自民・維新推薦の」新人ともう一人の新人による三つ巴の市長選。
 現職が公明党の推薦を受け、自民党が新人を推し、更に維新も大阪で組んでる公明ではなく自民と同じ候補を推薦するという、とても珍しい構図になっています。
 現職が70代後半で新人がともに40代と、世代交代の様相も見える市長選。 刷新を選択するにしても候補が2名いるため、その票が割れると現職が有利になってきますが、果たして・・・


◎佐賀県・佐賀知事選

 3期目を目指す自民推薦の現職と、共産公認の新人による一騎打ち。 
 ・・・正直、もうこの構図だけで「皆まで言うな」というキモチになりますが、それに加えて共産候補は2001年から衆院選挙に2回、参院選挙に4回立候補し、全て落選しているという候補なのでなおのコトですが、この方が立候補してくれたおかげで無投票にならず、県民が意思表明するコトが出来るのだと考えると、感謝しなければなりませんね!

 ・・・供託金没収にならないコトを願ってます。


◎佐賀県・武雄市長選

 3期目を目指す現職と、今年春まで市議を4期務めた新人による一騎打ちです。
 現職は46歳と若く、その点だと67歳の新人は不利かもしれませんが、若い首長というのは県議や国会議員への転身が無い限りは多選を重ねて権力が集中してしまうコトが、多々あります。 若い首長だからって「任せておけば大丈夫!」ではありません。 むしろより注視していかなければならないのです。

※12/15追記
 現地で取材している選挙ウォッチャーちだいさんより新たな情報が入ってきました。

 市内各世帯に導入した防災情報発信システムの内容や委託先について、議会を通さずに市長の専決で決めたような形で予算を通し工事を進めたことに市議と市民が市を訴えた裁判で、佐賀地裁が原告の訴えを認め、市が市長に4億円の返還を求める判決を出しました。 市は控訴したようですが、この裁判で市長派と反市長派の対立が激化する中で迎えた選挙ということで、一筋縄では行かない状況のようです。

◎佐賀県・武雄市議補選(定数1/3名)

 61歳新人の山口候補と、31歳新人の山口候補、そして今年4月の本選で落選した元職の3名による選挙戦です。


◎鹿児島県・阿久根市長選

 4期目を目指す現職に、市議を4期途中で辞して挑む新人、市議を2期途中で辞して挑む新人、そして元市長で現職と4度目の対戦となる候補の4名による選挙です。
 この元職のコト、「ブログ市長」って言われたら思い出す方もいるかと思いますが、とにかく議会軽視が酷くなんでも専決処分で決めてしまうため、初当選から半年後の2009年に議会から不信任決議を喰らい、市議会を解散するも市議選後に再度不信任を可決され失職。 この時の出直し選挙では当選を果たしたものの、翌2010年には市民からリコールを喰らい失職(1年ぶり2度目)。 この時は出直し選挙で敗れました。
 その後、2011年に県議選に出るも落選。 2013年にN国(立花孝志が初めての立候補で大阪府摂津市議選に出た頃)の最高顧問を46日間だけ務めたのち、2014年の市長選でリベンジを狙うも落選しました。
 しかし諦めない元職は2015年の市議選に出て当選。 そこで存在感を示して2018年に現職と三度目の対決も敗北。 それでもまだ諦めないで2019年の市議選に当選し、今回4度目の対戦で市長返り咲きを目指します。
 波紋を呼ぶ言動を連発し一時期話題になった元職、何してるかと思ったら結局阿久根市の枠を超えるコトが出来なかったのですね。 過去3回は現職との一騎打ちでしたが今回は4名に候補者が増えました。 それが吉と出るか凶と出るか。 そして、まだ元職の威光は残っているのか。 大注目です。



以上になります。 候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。




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