【#86】長野県議会議員選挙 飯田市・下伊那郡選挙区レポート(2023 4.9)
長野県議選レポート第三弾は、最南端選挙区の飯田市下伊那郡区です
「無所属」とは何か、そして「公明党」とは何かを考えさせられ、戦慄した選挙を、レポートします。
なお、この記事を含めた「長野県議選レポート」12本を1本あたり県議選の基本価格¥200で購入できるマガジンを販売していますので、是非ご購入を検討いただきたく存じます。
◆概要
飯田市及びその周辺の自治体(松川町、高森町、阿南町、阿智村、平谷村、根羽村、下條村、売木村、天龍村、泰阜村、喬木村、豊丘村、大鹿村)が範囲になり、県議選挙区で最も多い1市4町9村の計14自治体が選挙区となる
有権者数:126,796人(うち、飯田市が79,499人)
衆議院は長野5区に属し、宮下一郎(自民 6期)氏を選出
◆立候補者(定数4/6名)
◆前回(2019年)の選挙結果(定数4/8名)
前回は自民の現職2候補で当落を分ける結果になり議席を減らし、一方立憲系は入れ替わり(吉川氏→熊谷氏)は有ったものの小島候補とともに2議席を確保しました。
◆POINT
①自民、立憲(系)が候補者を絞る
前回1議席を失った自民。 今回は候補者を1名に絞り確実に議席確保を狙いにきました。 ただ無所属で立候補している早川候補も支援して、“ステルス自民” として「終わってみたら2議席確保」を狙っているふしも有ります。
一方の立憲系会派(改革・創造みらい)は現職2名が揃って勇退という緊急事態が発生。 そこで立憲も候補者を竹村候補1名に絞り党公認として立候補させました。 戦う前から1議席減が確定するというのは痛いでしょうが、賢明な判断でしょう。 さて、どうなりますか。
②統一教会との関連について
日本共産党長野県委員会が今年2月に会見し、統一教会と関連疑惑が有った議員(及び今回の候補者)を発表しましたが、飯田市・下伊那郡区選出の議員の名前は有りませんでした。
松本市・東筑摩郡選挙区に立候補した自民の萩原氏も然りですが、この選挙区の小池清候補は当選5回を誇るベテラン県議。 統一教会と関連する政治家は自民党系が多いのは周知の事実ですが、彼らのような当選実績があるベテランは統一教会のチカラを必要としていないのかもしれません。
ただし、視野を国政にまで広げると、
2016年に統一教会の別組織「世界平和連合」から支援を受け比例で当選したものの2022年の改選時には安倍元総理が統一教会票を別候補に向けるコトにしたため立候補を取りやめた、宮島喜文氏は下伊那郡泰阜村が地盤であり、決して地域として影響を受けていないワケでは無さそうです。
③日本会議との関係性を隠さない候補
昨年書いた記事(無料で読めます)ですが、小学校の現場に「親守詩」なるものが導入されている事例がありますが、それを推進しているのが日本会議です。
チラシにも堂々と「共催:日本会議長野南信支部」と明記されています。(ちなみに協賛に「サンデー世界日報愛読者の会」という統一教会系のグループ名が書かれていますが、コチラはクレームを受けて協賛を降りたようです)
ところで「長野県大会」となれば大体が長野市、または松本市で開かれるのが一般的なのですが、コレは南信(長野県南部)主導で開かれており、それに尽力しているのが、今回無所属で立候補している新井信一郎候補。 自身のビラにも堂々と「親守詩長野県大会実行委員長」と書いていました。 日本会議が共催し統一教会系グループが協賛したイベント、にですよ。
そういった候補がいるというコトまで、無料で御報告いたします。
ちなみに繰返しになりますが、長野県内で行われた全12選挙のレポートを随時出していきます。
それをまとめて購入できるマガジンを¥2,400で販売中です。
安い価格では無いと承知していますが、1本あたりだと県議選の基本価格¥200で購入できるので、バラで買うより断然おトクです。 是非ご購入を検討いただきたく存じます。
それでは、取材出来た女性2候補を中心に、提供いただいたウラ情報も交えながらレポート、分析していきましょう。
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