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職人ファイル : 揺らし屋

情報番組のお天気カメラが大きくぐらぐら揺れている時がある。
その地域にいない人間は
「赤羽はそんなに風が強いのか」
と思う程度だろう。

ところが
真実は想像を超えていた。
強い風で揺れているように見えるお天気カメラの映像はプロの揺らし屋が揺らしているのだ。

プロの揺らし屋の手にかかれば、よく晴れた風のない街の景色が突然の暴風に変わる。
強い風を表現することで視聴者が気になりチャンネルを変えられないという言い伝えがあるらしく3年ほど本気で働けば一生分の稼ぎを得るとも言われる。

お天気カメラは高い場所にあるため、高い所が好きな方や冒険家が転職してプロの揺らし屋になることが多い。

かなり難しい国家試験に合格しなくてはならない。
・バンジージャンプを10回連続で行う
・風速50メートルの扇風機の風を受けながらパフォーマンスする

などの実技の他に超難題を解いたり運も必要になるらしいが、実態はベールに包まれている。

この道を目指すかどうかはあなた次第です。

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