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マインドフルネスという言葉

まず最初に、「瞑想」と一口に言っても、そのやり方は人それぞれ。

禅寺で行っている坐禅などは集中瞑想と言って、ひたすら呼吸に集中し無になることを目指していますが、同じ「坐る行為」ではあっても瞑想を教える人・やり方によってそのエッセンスや習得するものは変わってきます。

巷に多々あるヒーリングや環境音楽の類を使ってやるのもよし、お寺での坐禅で警策に叩かれながら行うのもよし、ただただ坐るのもよし、歩いたり、食べたり、書いたり、ヨガなど体を動かしてする瞑想法もあります。リラックスすることを目的にしているもの、気づきを目的にしているもの、どちらにしろ、どれが良くてどれが悪いというものではありません。要は、何が自分に合うか?を見つけるのが大切です。


瞑想について深く学びたいと思ったら、最初から瞑想の神髄である「日本ヴィパッサナー協会」や「日本テーラワーダ仏教協会」で学んだり合宿に参加してみる方法もありますが、精神的にも時間的にもなかなか難しいので、まずはいろんな瞑想トレーナーの元で基礎的な講義を受けたり瞑想会に参加したりして、実際に瞑想を体験することから始めていくのがいいのではないでしょうか。

マインドフルネス(mindfulness)」という言葉は、仏教の経典で使われている古代インド言語の「サティ(sati)」の英語訳として当てられたものです。「気を配る」という意味のマインドフル(形容詞)を名詞化したものがマインドフルネスとなります。マインドフルネスの概念では、マインドフル=良い・悪い・好き・嫌いなどの判断をあえてせず、「今、この瞬間」に意識を向けている心の状態を指しています。


マインドフルネス瞑想は、呼吸に意識を向けながら次々と湧いてくる思考(雑念)をただ観ることで気づきを得ていく「ヴィパッサナー瞑想」から派生しています。根本的な実践法はこのヴィパッサナー瞑想と同等なものになります。

そしてこの「ヴィパッサナー(Vipassana)」とは「物事をありのままに見る」「明確に観ること」という意味です。インドの最も古い瞑想法のひとつで、2500年以上前にブッダによって再発見され、普遍的な問題を解決する普遍的な治療法、 生きる技として伝えられました。インド、ブッダと聞けば仏教が基にあるかと思いきや、本来は、そういった宗派的なものでないようです。

ヴィパッサナー瞑想を本格的に学べる場所
日本ヴィパッサナー協会
日本テーラワーダ仏教協会



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