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料理実践家、鍋を語る

平野レミさんが著書で「私は研究なんかしないの!だから料理研究家じゃなくて料理愛好家なの!」とおっしゃっていたことがあり、いいなあと思っていました。
私は、研究も愛好もしていないが、とにかく毎日料理を作っているので、料理実践家だと思っています。

研究も愛好もしていないものを長く続けるには、やはり道具が大事です。とにかく使いやすいに限る。手入れが面倒なやつはだめよね。

私のおすすめは、アサヒ軽金属のゼロ活力なべ(圧力鍋)とオールパン(深底のフライパンのようなもの)です。
同じようなものは市場にあふれているけれど、断然これ。ホントこれ。

よい圧力もあるのだ

ひとは圧力と聞いて何を思い浮かべるだろうか。
パワハラ上司。人を人とも思わぬ政治家。そんなのが浮かびますね。しかし、世のなかにはよい圧力もあるのだ。それがこの、アサヒ軽金属の活力鍋です。

肉にも魚にも野菜にも、ぐぐぐぐーっと圧力をかけ、短時間で柔らかくして、素材のうまみを引き出す。食べ物っておいしかったんだなあ、としみじみ思います。
かたまり肉なんか煮た日には、ウマいエキスがぐわーっとしみだしてきてすごい。

鍋のふたに赤い振り子みたいなのが付いていて、これがぐらぐら言い出したら火を止めてOK。ものによってはもう少し煮込みますが、だいたい3分煮たらかなり柔らかくなります。

この赤い振り子がぐらぐらいう。しかし汚いな

その後は、圧力ピンが下がったら、ふたを開けていいのですが、熱い蒸気がぶわーっと出てくるので、それだけ注意してください。

野菜と肉とを適当に入れて、あとはコップ1杯の水、和風にしたければ日本酒、洋風にしたければ白ワインを入れて煮れば、たいがいおいしい何かができあがります。
白だしやコンソメスープの素を入れたら、もうそれだけでいいですから。味が薄いと思ったら、塩こしょうをふる。あとは柚子胡椒なんかもおすすめ。

今うちにある活力鍋は、もう10年くらい使っている。
子どもがある程度大きくなってから買ったのですが、これねー、離乳食のときに買っておけばよかった~。

にんじんなども、舌でつぶせるくらい柔らかくなるので、離乳食をつくるときにこの鍋があったら、どんなに楽だったろうかと思う。
カレーとか煮物とか作るときに、子どもの分だけ取り分けてやれば十分間に合ったはず。
お肉もほろほろにほぐれるので、赤ちゃんの時期を過ぎても、幼児のころにも役立ったと思います。

あ、ただ、じゃがいもなどはすぐに煮くずれてしまうので、私はカレーを作るときは、じゃがいもだけ別にレンチンしてあとから入れてます。
以前、「カレーにカボチャを入れたろ」と思ってぶっこんだら、カボチャが完全に溶けて、ポタージュみたいになってしまった。
これはこれで美味しかったと私は思うんだけど、「これカレーじゃないじゃん!」と子どもには不評でした。

というわけで、離乳食真っ最中の方、これから赤ちゃんが生まれる方にはとってもおすすめ。
反対に、柔らかいものを食べたいご年配の方にも向いていると思います。

フライパンなら断然これ!

もうひとつは、オールパン。深底のフライパンですね。
こびりつかない加工がしてあるので、焼く、炒める、よろずによし。

ごく少ない油で揚げ物もできるので、鶏のから揚げ、トンカツなども作るのが全然おっくうじゃない。あと始末もラク。

そして、少ない水で調理できるのが、オールパンのいいところだと思うんですよ。
青菜は洗って、そのまま鍋に入れて2~3分でゆであがる。水もお湯も足す必要なし。
お湯をぐわらぐわら沸かす必要がないから、朝の忙しいときや、真夏でも、青菜をゆでるのが苦にならなりません。

朝ごはんでも晩ご飯でも、ちょっと野菜が足りないかなと思ったら、ほうれん草を一束ゆでて、切って先におわんに入れておく。あとから具なしのみそ汁を注げば、ほうれん草のみそ汁の出来上がり。
インスタントのみそ汁でも、カップ麺でも、これなら野菜を食べられるしね。

ゆで卵を作るのにも便利ですよー。
冷蔵庫から出してすぐに、コップ半分の水と一緒にオールパンに入れ、5分くらい加熱。そのあと7分くらい放っておく。で、水につければ殻もつるんとむけます。

という具合によいこと尽くしのオールパンなのですが、使用頻度が高い分だけ、劣化が激しく、今年とうとう3つ目を買った。

焦げるようになったらメーカーが回収して、再加工して送り返すというサービスもやってるんだけど、確か1カ月くらいかかるのです。
毎日どころか、朝晩使うのだから、それを待っていられなくてね・・・。

重いのだけが難点だったんだが、今年買ったのは軽量版のオールライト。機能はそのままで軽くなったので、子どもにも使いやすいし、洗うのもラク。
できるだけ大事にして、長ーく使いたいと思います。

まとめ

料理が好きで得意な人が、素晴らしい腕前を披露するのは尊い。
でも、料理が好きでも得意でもない人が、毎日それなりのものをこしらえ、お腹を満たして生きていくのも尊いと思いたいのです。世界一じゃなくても、自分の今日一料理が作れれば十分だ。

今日は、勤労感謝の日ですね、名のある労働にも、ない労働にも感謝。

そして、この文章を途中まで書いてテレビを付けたら、平野レミさんが豪速球で料理を作っていてびっくりした!


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