moumou_nya27

ペンネーム: 白本さら🕊

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黄昏

この時間というのは否が応でも 知らされていく 寂しさや哀しさを超えて どんよりとした重たい感情を 持つ空気や匂い、空間を感じながら 何もないわたしに 同じく何もない時間が 覆い被さる瞬間と それを慰めてくれる暖かな光 暖かいけれどずっしりと感じられる どうしようもない気持ちの行き場を 黄昏の時間は私たちに与えてくれている あぁ、きっとまた同じように思う瞬間が この先も何度も訪れるのだろうと 悲観的になる、哀れなことよ

    • 何にも持っていない自分を 何にもない状況が色付けしていく 体のしびれ心のしびれ感じながら 涙色の青空を 今日もまた遠目で眺めている 早く帰りたい… その一心で今また指を滑らせていく 何にも持っていない自分を 何にもない状況が色付けしていく 透明なガラス張りの部屋の中で コツンコツンと音だけが鳴り響く あぁ、今日もまた無為な時間を 過ごしている 早く開放されたい… それがもう心の叫びだ

      • 雨粒を弾く。ポツポツポツポツ 人と人を繋ぐ。雨の中で人の波に 攫われていく、傘の大群、大わらわ。 ザブンザブンと波に揉まれながら 傘の列は連なっていく。 ザブンザブン ザブンザブン 傘には不思議な魔力があるのね 雨、海の中にいるような錯覚に陥るから ポツポツポツポツ ザブンザブン ポツポツポツポツ ザブンザブン 傘の中身は一体何が隠されているのだろうか

        • 太陽

          熱さの中に激しい力を有している 肉体や精神を変化させながら影響を及ぼして 所有する力を持つ太陽、その光は火の鳥の如く 名誉溢れる金環の色に相成っている 緋い紅さして煌々と光るあの光は 朱色に輝くように見えるあの光は まるで炎の中にあるルビーのようだ あの結晶は何処から一体来たのであろうか 妄想の翼からなる紅の行方は 火の鳥と栄光のルビーのみが知るのであろうか まさに神のみぞ知る輝き溢れる炎の輪廻 輪廻の輪の中に取り残される肉体と精神よ 意味調べながらやったら意味分かん

          ポップコーン

          弾けるポコッポコッ ポップコーンとは粋なものだ とうもろこし、塩、これだけの材料で 後はアレをフライパンで炒るだけ たったこれだけなのに 不思議と楽しい音がする ポコッポコッ ポコッポコッ ポップコーンって楽しいな 音に関してもそうだが 見た目も小気味よいかわいらしさ 弾けてはねたポップコーンを見たら こちらの心まで踊ってくる るんたったるんたった るんるんるんたった 不思議な音と気持ちの共鳴である

          ポップコーン

          アイスクリーム

          アイスクリーム、トロッと溶けてじんわり冷たい。じんわりじわじわ、舌の上で溶けていく。 バニラの甘い香り、鼻の穴から抜けていく。   トロ、じわっ、ふ〜んわり。トロ、じわっ、ふ〜んわり。身体の中にとろけたアイスクリーム、流れ込んでく。 じわじわ温度を温くさせて、トロトロと。君の体温でとける僕のようだ。バター色の黄色い歓声と、ブラウン色のカリカリコーン、賑やかな応酬。 口の中で混ざり合って、あ〜至福や至福。 甘い匂いについついわたしも誘われていく。

          アイスクリーム

          メロンソーダ

          わたしのメロンソーダは、 セクシーなさくらんぼが必須。 これがなきゃ、はじける恋が出来ない。 なーんて、いう人がいるけれど、 炭酸の泡が弾けるエメラルド色の液体に バニラアイスがのっているだけで 随分と豪華な気がしているわたしもいる。 冷たいバニラアイスをシャクシャクとストローで溶かしながら、恋の予感を期待するそんな君がいる事も、わたしは知っているのだ。 火花が散っては消え、散っては消え、 そんな儚い恋を期待する君はどこにいるんだろうか。

          メロンソーダ

          恋は雨。雨降りが続いたと思ったら、 急に晴れ間が出てきたり、ぐるぐるぐるぐる 天気が廻ってく。まるでルーレットみたいに。 1の時もあれば、6の目の時もある。 ストップして休憩を挟んだりもする。それが恋。 途中で遠回りして、また戻ってはぐるぐるぐるぐる。川の渦のように巻き込まれていく時もある。恋だ。恋は制御出来ない。それがいいところでもあり、悪い所でもある。ルビーのようにキラキラなときもあれば、泥んこみたいな気持ちもある。キラキラ、しとしと、じめじめ、キラキラ、ほっこり、ほかほ

                               宝箱のキラキラ              

          子どもの頃の宝箱の中身って、庭で見つけたツルッツルの石ころや珍しい蛍光色のBB弾、友達からもらったお手紙、キラキラシールの三点盛り。決して輝いてはいないのに、なんだかとっても眩しい。内側がキラキラしていて、なんだかとってもほっこりする。子どもだった頃の自分と、あったかい想い出を抱きしめて安心する。そんな事を思うようになった大人になったわたし。

                               宝箱のキラキラ