読み聞かせした本(26)『よるのあいだに…』2023年10月
小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。
読んだ本『よるのあいだに… みんなをささえる はたらく人たち』 ポリー・フェイバー 文 ハリエット・ホブディ 絵 中井はるの 訳 BL出版
選んだ理由
・第69回 青少年読書感想文全国コンクール 課題図書 小学校低学年の部 (2023年)
・2学期になって、貸し出しが落ち着いたら読もうと思っていた。
・本が大きく、絵もはっきりしていて、遠目でもわかりやすいから。
子どもの反応
・読み終わってから、表紙・裏表紙をじっくり見せると、このお話に出てくる人たちが描かれていることに気がついた。
・「お父さん、夜働いている。」「夜勤があるねん。」と教えてくれる子がいた。
読み聞かせた感想
・子どもと一緒に聞いてくれていた2年の担任の先生が「名作ですね」と読み終わってすぐに声を掛けてくれた。キャリア教育の導入として、高学年にもよさそうとのこと。
気づき
・よーく見ると、前のページと次のページのつながりがあったり伏線があったり、お話だけでなく、絵も楽しめる。これぞ絵本!という醍醐味が味わえる絵本。
・いろんな人たちが出てくるので、多様性も意識されている気がする。
・低学年の課題図書だけど、どの学年に読んでもよさそう。高学年になるにしたがって生活体験が増えてくるので、より働く人たちをイメージしやすいかも。
・オレンジのバスがたくさんのページに出てきたの気づいた?と声を掛けると、「ほんまや!」とページをめくって確認していた。
・ポスターがスーパーやベーカーリーのものだったり、ニュースでキツネを取り上げていたり、ガソリンを入れているのがトラックの配達人であったり、絵をよく見るとつながりが発見できて、何度でも読んで楽しめる。
・一読しただけでは、お話(ストーリー)の良さしか気づけなかったが、絵を細かく見ていくと考え抜かれて描かれているのがわかる。課題図書に選ばれるのも納得。
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