脳外科医もつ@脳とせぼねとペイン科

脳神経とせぼね(脊椎外科)が専門。某病院脳神経外科部長。頭痛外来、脳神経・脊椎に関する…

脳外科医もつ@脳とせぼねとペイン科

脳神経とせぼね(脊椎外科)が専門。某病院脳神経外科部長。頭痛外来、脳神経・脊椎に関する漢方・ペインクリニック外来。 自分の経験談、子育て、キャリア形成などポップかつセクシーにつぶやくことが目標です。(大喜利が多い)副作用は毒がたまに混入すること フォロー、ぜひ!

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【自己紹介】ある脳神経外科医(脊椎外科医)の半生

はじめまして。もつ(motsu)といいます。39歳の脳神経外科医です。 資格は脳神経外科専門医、医学博士、脊髄外科学会認定医などです。 脳神経外科全般、とくに首や腰の病気、手足のしびれなどの末梢神経疾患を中心に診療をしています。 医者になって15年目です。 一番活動的に仕事しているような世代になります。 いままでの自分のキャリアですが 若手時代は医局に属して、関連病院を数か所まわり、脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍などを中心に診ていました。 おそらく大部分の脳神経外科専攻医が

    • 今回の南海トラフの地震発生率について、身近な疾患で考えてみる。

      あんまり大きな声で言えないんすけど、 南海トラフ地震の確率を0.1%から0.5%に上がったと言って大騒ぎする人… 我々の世界で未破裂脳動脈瘤を持っている患者の破裂率予測と、そこから破裂の危険性が高い患者に予防的に手術を勧めることがあるのですが… 未破裂脳動脈瘤の破裂率は5000人以上の日本人の前向き研究であるため信頼性は高いと思いますが、…政府の地震の発生率はそもそも確率の算出方法が懐疑的だし、0.5%はちょっとギリギリ誤差って感じですね…。 話は戻りますが、 政府の地

      • 子供と行った、SPY×FAMILY展より オッサンのお絵描き。

        • 夏の救急の出来事、意識不明の若者の話

          ある夏の日のこと。 工事現場で、意識不明・心肺停止状態で搬送された若者がいた。 発見時、コードが身体に絡まっており、感電や熱中症?の関与も言われていた。 当時、患者家族の職場への非難、クレームがすごかった。 家族の心中はごもっともだと思った。 程なくして、治療の甲斐なく、その若者は亡くなった。 当時の主治医も連日の家族対応や患者管理で疲弊していた。若者のこういった厳しい状態を管理するのは、家族対応や、若い命が故にかかるプレッシャーも大きく、救急管理にはそれなりのス

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        【自己紹介】ある脳神経外科医(脊椎外科医)の半生

          【ジムで成果が出ない人は必読】せぼねの専門医が実際に行っている筋トレメニューについて。(これで身体やパフォーマンスが向上しないわけない!)

          メニューで週4のワークアウトを組みます。一緒にやってくれる人募集中です。 ちなみに私は、脳神経外科、脊椎脊髄外科の専門医で運動器に関してはそれなりに知識はあるつもりです。筋トレインストラクター資格もあります。 スクワット 202.5kg(試合ルール) ベンチプレス 140kg(止めあり) コンベンショナルデッドリフト 220kg がパーソナルレコードです。 上記の記録は、体重72-75kgの時のものです。 メニューの中のRDLはルーマニアンデッドリフトの略 下半身の「/」

          ¥500

          【ジムで成果が出ない人は必読】せぼねの専門医が実際に行っている筋トレメニューについて。(これで身体やパフォーマンスが向上しないわけない!)

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          令和の虎主宰 岩井さんの話、私が患者さんに勧める歌について Rachal Platten - Fight song

          番組の企画とはいえ、今まで人のために尽力されてきた方。 きっと番組外でもそのようにされたアツい方だと思います。 情けは人のためならず。 人にした親切はきっと自分に返ってくる。 快方に向かうことをお祈り申し上げます。 ところで、 Rachal PlattenのFight songという曲が好きです。好きすぎて、難しい病気を患った自分の患者さんに勧めることもあります。 (歌詞一部引用) Like how a single words can make a heart o

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          【実践済】若手(研修医)がコスパ・タイパよく成長する方法、その3。ローテートでは、適切な目標設定により心身を安定させ、成長を最大化しよう。

          今回は研修医の先生がいろんな科を回る時の心構えについてお話ししたいと思います。 結論から言いますと、 しっかりと目標設定をする ということです。 なぜなら、効率良く成長するには、 自分の能力を少し上回るタスクをこなし続ける ことが大事で、そのためにはちゃんと目標設定することが必須だからです。 何となくではダメです。 指導医側からすると、 「この研修医の先生はどんなことに興味があるのだろうか?どれくらい熱意があるのだろうか?」 ということは知っておくと、研修医の先

          【実践済】若手(研修医)がコスパ・タイパよく成長する方法、その3。ローテートでは、適切な目標設定により心身を安定させ、成長を最大化しよう。

          むずむず脚症候群 ・皮膚文節(デルマトーム)に一致しないしびれが安静時に出現 ・運動でしびれは良くなる ・しびれで夜眠れない この病歴でほぼ診断可能。

          むずむず脚症候群 ・皮膚文節(デルマトーム)に一致しないしびれが安静時に出現 ・運動でしびれは良くなる ・しびれで夜眠れない この病歴でほぼ診断可能。

          大逆転!(本文に英訳もあります。)

          (English translation of the text is below.) Xのポストで上がっていた、昔の広告。 こんな巧妙でインパクトのあるものがあったのかとハッとさせられます。 意味がわかったとき、なんだか勇気が湧いてきます。 本文は短い文章です。 見たら憂鬱な朝も少し前向きになれるかも。 どうぞご覧ください^_^ 以下、本文 大逆転は起こりうる 私はその言葉を信じない。 どうせ奇跡なんか起こらない。 それでも人は無責任にいうだろう。 小さなもので

          大逆転!(本文に英訳もあります。)

          腰痛の患者が救急に来たとき、 若者はヘルニア(下肢しびれも) 高齢者、ステロイド既往は圧迫骨折 がん既往は骨転移 発熱、糖尿病は化膿性脊椎炎 安静でも痛むなら、脊椎関節炎、大動脈解離、骨転移 …を想起しよう。

          腰痛の患者が救急に来たとき、 若者はヘルニア(下肢しびれも) 高齢者、ステロイド既往は圧迫骨折 がん既往は骨転移 発熱、糖尿病は化膿性脊椎炎 安静でも痛むなら、脊椎関節炎、大動脈解離、骨転移 …を想起しよう。

          「肩が痛い、上がらない」をどう診て、どう判断・治療するか。[頸椎症?腱板?]専門医の話。

          脳神経外科・脊椎外科メモシリーズ始めます。 今回は肩が痛い、肩が上がらない場合にどういう病気が考えられるか、そして治療はどうするかという話をします。 医療関係ではない方は、我々医師がどのように考えて処方をしたり、説明しているか、逆の立場から感じられる投稿だと思います。今まさに肩の症状でお悩みの方に寄り添える内容であれば幸いです。 さて、よくある二大疾患は頸椎症と腱板の病気です。 どちらも薬や注射、リハビリ、手術と治療は多彩です。 時間のない研修医の先生、非専門医の先生は

          「肩が痛い、上がらない」をどう診て、どう判断・治療するか。[頸椎症?腱板?]専門医の話。

          夏に女性と遊びたい若手医師へメッセージ(オチあり)

          注)女性がみると、不快に感じる可能性がある表現が含まれているかもしれません。 医者であれば、よほど他の要素が悪くても、モテる 見た目がだらしない→なぜか、逆に可愛いと思われる 話がマニアック → 普段の仕事とのギャップを感じるのかこれもプラスに働く 臭う → 脇くらいなら大丈夫だったりする なので歯が汚い、口が臭い、絶望的に肌が汚い、暴力的…など普通の男性だったら1発退場系のレッドカードを複数持ってる状況でなければ、まず大丈夫である。 女性の先入観のフィルタは分厚

          夏に女性と遊びたい若手医師へメッセージ(オチあり)

          思うは招く。悩める若手医学生・医師へ。ある脳神経外科医が、後悔しないためにあなたに伝えたいこと。

          夏ですね、暑いてますね。そんな暑さに負けないように、キャラに似合わず私も熱く語ってみました。 この時期、医学部では学生や研修医の勧誘で医局説明会が開かれます。 進路について考え始める人も少なくないのではないでしょうか。 自身の経験談を踏まえ、悩める若手医師(研修医)、医学生にメッセージを 以下、Xから引用です。 今回、よくある30代の悩める世代の脳神経外科医の今後の身の振り方について検討し、若い先生へむけて、ややぬるめ〜熱く鼓舞したいと考えている。 結論的には自分の気

          思うは招く。悩める若手医学生・医師へ。ある脳神経外科医が、後悔しないためにあなたに伝えたいこと。

          【実践済】若手(研修医)がコスパよく成長する方法、その2。救急当直の勉強の仕方について

          「その1」は読んでいただけたでしょうか。 今回はその続編です。 若手が効率よく成長するために必要なこと、前回は上級医の面談にとにかく入ろうと言う話をしました。 理由は端的には、 ①患者面談の雰囲気を学べる。 ②疾患について、学べる(素人向けに噛み砕いた説明を上級医がするので、わかりやすい) ③面談を通して、リスクマネジメントの勉強ができる ④自ら、面談に同席することを志願することで、やる気ある人間と思われ、評判が良くなる。 でしたね。詳細は前記事をご覧ください。 さ

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          【実践済】若手(研修医)がタイパ・コスパよく成長する方法、その1。上級医の面談にはなるべく参加しろ!の巻

          おはようございます。 今回は題名にもある通り、初期研修で効率よく成長するために必要なことを、(ほぼ持論ですが)語りたいと思います。 これは医療現場に関わらず、新社会人にも通じるところもあると思いますし、逆に指導する側もヒントになることがあると思うので、どうか広い心で?読んでください。 まず、初期研修においては、 初期研修プログラムに準拠して、さまざまな科をローテートする。病理解剖なども、経験すべき項目として含まれる …など、当たり前のことはさておき まず第一に、上級

          【実践済】若手(研修医)がタイパ・コスパよく成長する方法、その1。上級医の面談にはなるべく参加しろ!の巻

          【医療従事者向け勉強ノート】明日から役に立つ!気管挿管〜気管切開の適応・管理について

          今回は気管挿管と気管切開の適応について、現場での実際を踏まえたお話をしたいと思います。 後半は管理の話と、実際に気管挿管処置をする際の頻用薬剤の話とその注意点までお話します。 ポイントは下記です。 それぞれについてお話したいと思います。 ポイント: ・気管切開の適応、どういう患者で行われるか。 ・気管カニューレ交換時期、カニューレの種類(カフの有無、スピーチカニューレなど) ・確実な挿管チューブやカニューレ交換ができなかった場合の対応方法 気管切開の適応 ズバリ、抜管困

          ¥300

          【医療従事者向け勉強ノート】明日から役に立つ!気管挿管〜気管切開の適応・管理について

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