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劇場版「翔んで埼玉」の地方ディスの面白さを関西版で妄想する

もはやGACKTショウである「翔んで埼玉」は、魔夜峰央先生の世界観を全力で表現しきったこともあり、平成最後のバカ邦画の称号を与えたいとすら思うほど笑った。

2月22日に封切りされた本作品はすでに2週間を超えたというのに、いまだに満席。なんだこの人気は。新宿バルト9で視聴してきたのだけれども、混雑すぎてエスカレーターの利用制限が入っていた。そんなことあるのか。

さて、この翔んで埼玉。色んな要素がありありであり、僕的にはGACKTと伊勢谷友介の濃厚なキスもたまらないものがあったのだが、やはり取り上げるべきは「地方ディス」である。

上京してよかったと感じる「関東ディス合戦」

埼玉のディスはもちろんのこと、千葉や茨城、栃木、群馬もがっつりディスり倒されている今作品。魔夜峰央先生の妻が茨城人だからいいだろうと、茨城ディス漫画を書いてみたら妻にクレームが殺到したなんて話もある。話題が逸れた。

東京都でも「八王子は東京だったの」や「西麻布が都会のイメージはない」など、様々なディスが飛び交う。これは関西生まれ関西育ちならさっぱりわからないだろう。

特にGACKTが「東京テイスティング」なる東京都の空気を吸って、それがどこの街の空気かを当てるシーンがある。漫画にはなかったシーンだが、BGMが格付けチェックのアレであり笑いを誘う。

関西版「翔んで埼玉」ならどうなるのか妄想してみた

まず、どこを埼玉とするべきか。僕は、我が故郷の和歌山こそ、埼玉に相応しいと感じる。いや、南までいけば、温泉やパンダもいるのだけれども、基本的に和歌山といえば「梅干し」と「蜜柑」ぐらいしかない。

観光名所としては、和歌山城の花見や安珍清姫伝説が残る道成寺、白浜アドベンチャーワールドがあるにはある。だが、弱い。夏の花火を白浜でみるのは最高だが、それでも弱い。弱いんだよ、和歌山。

だって関西といえば、他にどんなのがある。

大阪、京都、兵庫がヒエラルキーの最上にある。そこから、奈良があり、滋賀と三重と和歌山である。三重に関しては「え、関西だったの。中部じゃないの」と言われる。和歌山と三重が埼玉と千葉の関係性になる未来はおかしくない。

三重には伊勢海老があり、伊勢神宮があり、強い。奈良は、大仏がある。強い。滋賀は琵琶湖がある。あれ、でも滋賀も和歌山ばりに何もないな。

「翔んで埼玉」と違って関西の場合は三国志状態

大阪と京都と兵庫は、実際、関東の東京と神奈川のような友好関係にはならない。気性が荒いのだ。常に三国が闘争しているに違いない。

和歌山と三重は大阪に属国扱いされ、その戦争に巻き込まれていく。兵庫と奈良は傍観。京都が滋賀を属国とするのはありかもしれない。

基本的に大阪が超好戦的であり、「我こそ最強や」って面をしてるものだから、和歌山がどんどん使われる。悲しい。でも、実際、大阪の南の方って和歌山だよね。こういうの、逆に和歌山と大阪の人間以外に伝わらない気がする。

この「伝わるかなあ」なネタ満載なのが、劇場版「翔んで埼玉」なんだよね。関東在住なら観て笑えるはず!




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