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ある日のアルバイト面接での出来事。究極の2択に悩む。

セブンイレブン店長だったとき、結構な頻度で面接をする機会がありました。なぜならコンビニは急に辞める人も多いし、学校の卒業などで退職する高校生や大学生アルバイトさんが多いからです。

求人をする手段ですが、店内にあるアルバイト募集の張り紙だけでは、応募がまったくないので、タウンワークを使って求人を出していました。

タウンワークに掲載すると、大体3人から6人ぐらい毎回応募者が集まります。その中から1人か2人を採用していました。

タウンワークを求人を掲載した初日、

「あのーバイトしたいんですが・・・・
「そちらのバイト募集の記事をみて・・」

という感じで電話がかかってきます。

副店長や店長が電話に出て、バイト面接シートに名前と面接時間を書いて、
面接日を調整していきます。

掲載日から3日目まで、応募の電話が鳴り、面接スケジュールを入れます。なるべく面接日はまとめます。理由は、面接に来た人を記憶が鮮明なうちに比較したいからです。

以前、こんなことがありました。

3月ぐらいに、バイトやパートさんが卒業していくため、1人か2人ほどを採用するためにアルバイト募集をしました。毎回の通り、タウンワークで掲載、面接希望が6人きました。

そして面接初日。

1人目の応募者が来る時間になりました。

面接は店長1人でやるのではなく、副店長と一緒に面接をします。なぜなら自分ひとりで判断しない方が面接の場合は良いからです。

面接時間ぴったりに、「コンニチワー」と言ってお店にきた人は、青い目の外人さんでした。どうやら北欧の女性のようで、ほんとうに真っ青なブルーアイズ。さっそく自己PRをしてもらうと、日本語がカタコト。でも笑顔は素敵でした。

ただ、セブンイレブンはおじいちゃんおばあちゃんが来店したときに怖がらないような人を採用するので、この時点でアウト決定です。

一応しっかりとアピールを聞き、結果はお電話いたしますということで終了。悪い方じゃないけど、日本での接客には不向きだなと思いました。6人の面接希望者のうち1人が終了です。

そして2人目のバイト希望者が来ました。

その子は、高校2年生で、髪型はいがぐり頭。
赤ちゃんみたいなベビーフェイスで、お腹が出ているぽっちゃり系です。名前は、グンジ君だそうです。

「こ、こ、こんにちは!」
「よ、よ、よろしくお願いします!」

と言いつつ、履歴書を渡してくれました。

(ないな。完全にない。まず育たない。)

そう直感しました。ちなみに名前はグンジ君。そして笑顔が固い。笑顔を出したいのは伝わってきますが、笑顔がひきつっている。そしてモジモジしています。

(モジオだ。)

そして両手を膝の上でギューっとしたり。

そんな仕草を見るたびに、

(こいつは落とそう。)

そう思いました。

履歴書を丁重に預かり面接終了。何人も面接をしてくると、その人の性格や雰囲気が一目でわかります。この子はコンビニは不向だな。100%無理だなと思いました。

3人目は、なんとドタキャン。
4人目は、深夜希望。
5人目は、早朝希望。

という感じなので、夕方のシフトがなかなか埋まりませんでした。

「夕方はどうですか?」と聞いても「私はできません」という感じ。やっぱり時間帯も大事ですね。どんなに良い人でもこちらが希望している時間帯に入れないと採用することができません。

そして期待していた6人目。

高校生です。夕方シフト希望。副店長と一緒に待っていると、

 「すいません。あのーバイトの面接できたんですが・・・」
 「ああ、どうも。店長の・・・・」

と、言いかけたときに、その高校生を見ると髪の毛が金色でした。金髪ですね。

いまどき?!

そうなんです。強烈な金髪で、まゆげ薄い。完全にヤンキーですね。この時点で、夕方のシフトが全滅です。

この金髪は態度は普通でしたが、

  私 「髪の色は黒にできますか?」
  金髪「無理っす」
  私 「おつかれっす」

という感じで面接は終了です。

個性は大事です。でもセブンイレブンで金髪ってあんまりいないんです。
おじいちゃん、おばあちゃんが買い物に来づらくなっちゃうから。

翌日、また応募があり、その人は有望な高校生で夕方シフトを希望していたのですが、なんと親の許可を得ずに面接に来ていたことが発覚しました。

せっかく有望な感じだったのに。

これからセブンイレブンにアルバイト応募をされる方は、必ず親の許可を取ってくださいね。なぜなら必ずバレるからです。

どうしてかというと、合格通知を電話するときに、携帯ではなく固定電話で電話をかけて親御さんと話すことがあるからです。

以上、合計7人の希望者を面接したのですが、夕方シフトに入れる人が欧米の女性とグンジ君しかいないのです。

外国人かモジモジした高校生か。この2択に思いっきり悩みました。でも日本語がちゃんと話せる人の方がいいだろうと副店長と話して、泣く泣く、挙動不審のグンジ君を面接合格にしました。

この子は、本当にトラブルメーカーだったので、その後何度もこの子を採用したことを後悔するタイミングがありました。グンジ君については別の記事でもご紹介していきます。

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