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英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(28)

では今日はまた洋楽に戻りましょう。で、ピックアップするのは、力強くハスキーな声で魅力的な         

        マイケル・ボルトンさん


です。彼のグラミー受賞曲で代名詞の曲の1つと言えば、そう、

       How Am I Supposed to Live Without You?

ですね。早速、聞いてみましょう。ではライブからどうぞ。

実は私、何十年も前の話ですが、ある出版社の「英語のムック本」で音楽を使った英語学習法というテーマで記事を書いたことがあるんです。

その時は、編集者の人から個人的に好きな曲を選んで、それを中心に解説してくださいと頼まれました。

裏話ですが、ビリー・ジョエルさんのJust the way you are(素顔のままで)を最初に選んだんです。が、これは著作権の関係で使用許可がおりなかったんですよ。それで代案として選んだのが、この曲なんです。

なんでこの曲を選んだのか。この時期どういうわけか私の身の回りでこの曲に偶然遭遇する機会が多かったんです。あたかも選んでくれ、といわんばかりに。不思議です。

マイケル・ボルトンさんのハスキーなボイスもそうですが、歌詞がなんかこう、ぐっと迫ってくる感じだったんですよね。人生で一度はこんなセリフを吐いてみたい、という一種の憧れもあったんでしょうか。当時はまだ若く青い青年でしたから。I was wet behind the ears back then.

今でもそうですけど………。Still am, though.

では、サビの部分。

Tell me how am I supposed to live without you
Now that I've been lovin' you so long
How am I supposed to live without you
And how am I supposed to carry on
When all that I've been livin' for is gone

「How Am I Supposed to Live Without You?」by Michael Bolton

【訳例】
 君がいなくなってしまったら 僕はどうやって生きたらいいのか教えて
 君をこんなに長く愛してきたのに 
 君がいなくなってどうやって生きればいいのだろう 
 どうやって生き続けられるんだろう 
 生きてきた意味がなくなってしまうというのに

では歌詞を見てみましょう。

Tell me how am I supposed to live without you

なぜか会話ではばんばん出て来るのに、あまり英語学習では話題にならないbe supossed to~~することになっている」。これはshouldに意味・用法が近く、柔らかい義務や時として助言を表します。

I'm supposed to reply on Line by tomorrow.
(ラインで明日までに返事をすることになっています)

You were supposed to make a presentaiton in calss. Why didn't you come?
(授業でプレゼンすることになってたけど。なぜ来なかったの)

We're not supposed to leave the room until 5.
(5時までは部屋を出ちゃいけないことになってます)

このように期待や計画されていること、または社会的な義務としてそういうふうになっていると言いたい時に使われています。

サビではありませんが、次のような歌詞もあります。

● it's more than I can take.

これは「これ以上耐えられない、我慢できない」ということ。このtakeは「受け入れる(=accept)」という意味のtakeです。「受け入れられることができるそれ以上」→「これ以上耐えられない」というわけです。過去の記事でも「必要である」で、紹介したようにすでに何度も出てきましたねtakeは。まさに日常会話で重宝する単語だと言えます。

ちなみにマイケル・ボルトンさんですが、AOR系のシンガーだったんですね。そしてレイ・チャールズさん、B.B.キングさん、セリーヌ・ディオンさん、ボブ・ディランさん、ケニー・Gさんなど幅広いジャンルの多くのアーティストとの共演も積極的に行っています。

さらに音楽活動と並行して「Michael Bolton Charities, Inc.)」という基金を設立して、貧困や虐待に苦しむ人へ多額の献金をしているなど、ボランティアにも熱心のようです。立派な方です。

最後に、この曲をあの世界的サックスフォーンプレーヤーのケニー・Gさんとのコラボで歌ってる映像があります。これまた渋いですよ。


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