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4月の読書(2023年)

気づけばゴールデンウィーク後半!
ええ、四月終わっていましたね。
ということで、4月に読んだ本たちです。

4月は合計で9冊でした。
小説が7冊に実用書が2冊。

一番面白かったのは『六人の嘘つきな大学生』

4月に読んだ中で断トツにおもしろかったのは、浅倉秋成さんの『六人の嘘つきな大学生』でした。
2021年の作品ですね。
2022年に朝倉秋成さんが出した『俺ではない炎上』も読んだんですよ。
こっちも、テーマ設定がすごくよくておもしろく、それもあって大学生の方も読もうと思いました。
そしたら、『六人の嘘つきな大学生』が予想以上によかった!!
就活自体、私は経験したことがなかったのですが、それでも感じ取れるくらいに、就活生の気持ちとかがリアルに描かれていて。
それでいて、いろんなところに嘘ばっかり。
嘘に塗り固められた就活と、その後の社会人生活。
なんかなー、すごくわかるなーって感じます。
きっちりどんでん返しも入れていたり、細かい伏線回収もあったりで、細部まで楽しめる作品でした。

米澤穂信さんは安定しておもしろい。『栞と嘘の季節』

私の好きな作家、トップ3に入る米澤穂信さん。
『栞と嘘の季節』もまたよかったですねー。
『本と鍵の季節』の続編にあたるもので、〈図書委員〉シリーズって呼ばれています。
前作からかなり時間がたっていたので、けっこう忘れているところもあり、もう一回読み返してから栞の方を読んだらよかったなとちょっと後悔。
まあそれがなくても、単品でもおもしろかったんですけどね。
ただ、栞から学校全体がそこまで大事になっちゃうのは、うーんという感じではありました。
それでも、切り札を持ちたい気持ちもすごくわかるし、その時代特有の生きづらさってものが感じられます。

家裁調査官って意外と小説少ない

乃南アサさんの『家裁調査官・庵原かのん』もかなりよき。
家庭裁判所調査官を題材にした小説ってけっこう少ないんですよね。
有名なのだと、伊坂幸太郎さんの『チルドレン』や『サブマリン』ですよね。
ただ、ここに出てくる調査官は破天荒というか、あまり本物の参考にはしづらいところもあるんですけど。
以前読んだものだと、松下麻理緒さんの『不在者 家裁調査官加賀美聡子』ですね。
少年犯罪を題材にした小説はたくさんあるんですよ。
でも、調査官にスポットをあてたものってあと数冊しか知らない。
割とマイナーなジャンルなのかもしれません。
そのなかでも本作は、かなりがっつり家裁調査官の仕事を紹介してくれています。
実際にどんな仕事なのか、どれくらい忙しいのか、どんな処理があるのかなんていうのが読めば理解できます。
心理職で将来調査官を目指したい人にはかなり有用な一冊かなって。
出てくる少年も、在宅事件から、鑑別所に入って面接するものも、試験観察中のものもと、ひととおり登場するんですよね。
離婚調停とかの家事事件はなく、少年事件中心ですが、とても参考になりました。

地獄な恋愛を描く斜線堂有紀さん

斜線堂有紀さんの『君の地球が平らになりますように』は、YouTubeのほんタメであかりんが紹介していた一冊です。
「恋愛と地獄は近ければ近い方が良い」でしたっけ?
あかりんの名言が飛び出ていた回ですね。
もうね、その言葉の通り、この恋愛は地獄だわ、でもきっと止められないんだろうなっていう恋愛短編集です。
いやー、もし自分の周囲にこんな恋愛があったらきつい。
でも、小説として読む分にはすごくおもしろい。
斜線堂有紀さんだと、『愛じゃないならこれは何』もすごく好きだったんですよ。
こっちも短編集ですね。
こちらは、ふつうの恋愛とは違うけれど、確かにこれは愛で。
それでいて、『君の地球が平らになりますように』よりも、きつさはないから人に薦めるならそっちかなー。

気づけば4月は執筆進んでない!

さて、困ったことに、新年度の忙しさと、本の楽しさで、4月はさっぱり執筆が進んでいない!
まあ3月に無事に公募したこともあって気が抜けた一か月というのもありましたが。
それでも一応、次に書く作品のプロットはだいたいできたんですがーまあ、のんびりですね。
本がおもしろいのがいけない。
5月に入り、いまは鯨井あめさんを読んでいます。
いま、二作目の『アイアムマイヒーロー!』を読み終えたところなので、三作目も見つけたら買ってこよう。
まだ二十代の若い作家さんだからこれからがかなり楽しみ。
5月はもうちょっと時間の使い方を考えつつ頑張ります。

ではではまたー。

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