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2月の読書記録(2023年)

もう2023年は2月が終わる!
なにもしないまま1か月が過ぎてしまったような気がしますね。
家族がコロナにかかったこともあって、ほとんど家を出ない月でした。
家を出ないで引きこもった時期が半分なんですが、本はあまり読めず。
家族が動けない分、家事を一人でやってましたし、3月の公募に向けて、執筆に時間を割いていた感じです。

2月に読んだ本

さて、そんな2月ですが、読んだ本は7冊。

『作家超サバイバル術!』中山七里・知念実希人・葉真中顕
『ユーチューバーが消滅する未来』岡田斗司夫
『小説作法の奥義』阿刀田高
『5分後に意外な結末exー亜麻色の糸で紡がれた物語ー』桃戸ハル
『スイート・マイホーム』神津凛子
『悪い姉』渡辺優
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

上記したように、小説は4冊だけですね。

作家の世界を生き残れ!

2月でまずおもしろかったのは、『作家超サバイバル術!』ですね。
中山七里さん、知念実希人さん、葉真中顕さんという著名な作家による、作家として生き残るための指南書です。
以前にもちょろっと紹介しましたが、『作家と新人賞』とか、『作家とおカネ』なんてテーマごとに、三人が考えを書いてくれているんですね。
作家志望者なら、ぜひとも一度は読んでおきたい本。
そうでない人でも、
「こんな世界なんだなー」
とおもしろおかしく読めるんじゃないかな。

隙間時間に読める手軽さがよき

私って、あまり短い小説を集めたものを読んだことがなかったんですね。
星新一さんのショートショートくらいですか。
『5分後に意外な結末exー亜麻色の糸で紡がれた物語ー』は、どれも比較的短めで、それでいて、きちんと読者を驚かせようと考えられていました。
数ページの中で、あっと言わせるのって難しいと思うんですよ。
長編なら、伏線をたくさん張り巡らせてってできるんですけどね。
だからこそ、短い一文一文に意味があるというか。
仕事している人だと、なかなか腰を据えて読むのが難しいので、これくらいぱっと読める小説もありだなと思いました。

おもしろいけど後味の悪さよ

なかなか衝撃的だったのは、神津凛子さんの『スイート・マイホーム』でした。
こちらは、第13回小説現代長編新人賞受賞作ですね。
つまり、神津凛子さんのデビュー作になります。
デビュー作とは思えないくらい引き込まれてとてもおもしろい!
ただ、ただですね、読み終わったあと、けっこうズーンときます。
イヤミスみたいな気持ち?
タイトルが、『スイート・マイホーム』なのに、全然甘くないんですよ!
タイトル見たら、ふつうに暖かい家族の話を思い浮かべるじゃないですか。
舞台は長野県です。
長野って寒いですよね。
ある夫婦が住宅展示場のチラシを見るところから始まるんですけど、それは「まほうの家」と呼ばれる家の広告でした。
地下にエアコンを設置して、家中にダクトを通し、各部屋を暖めるのではなく、家全体を暖かくしていくというコンセプトのもの。
これ読みながら、
「こんな家に住んでみたい!」
って私も思いましたね。
隙間風とか辛いし、寒い部屋に入らなきゃいけないのも嫌だし。
「まほうの家」だと、家に入った瞬間から暖かい。
足元もぽかぽかして、冷え性の人にもぴったり。
それでいて、電気代は、いつもよりちょっと上乗せされるくらいで負担も少ない。
これはいいなーと、夫婦も家を建てるわけですが、そこからいろいろと不穏なことが起きていくわけです。
個人的にはおもしろかったけど、後味が悪くあまり人にはすすめていません。
でも、おもしろい。

家族ってなにかなって考える

断トツでおもしろかったのは、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』でした。
本屋大賞も受賞した作品で映画化もされているので知っている人はきっと多いですよね。
主人公は17歳の女子高生。
血のつながらない義理の父親と二人暮らし。
彼女には、三人の父親と二人の母親がいて、これまでに7回家族の形態が変わっています。
病気で母親がなくなったり、親の再婚があったり。
ざっと並べるとこんな感じ。

実の父と二人暮らし→父が再婚→父が単身赴任で義理の母親と二人暮らし→義理の母親の再婚→義理の母親が飛び出していく→義理の母親の再婚で引き取られる→また義理の母親がいなくなって現在

なんかすごいですよね。
だから周りも勝手に同情的になって、担任も、悩み事があったら教えてというスタンス。
「全然不幸じゃないのに」
と思いながらも、周りの目ってやっぱりちょっと違うんですよね。
さて、そんな中でも、主人公は強く優しくたくましく生きていく。
なんかね、読んでいて家族ってなんだろうなーって考えさせられます。
私もいつか、バトンを渡す日がくるわけですが、そのときまでをどんな気持ちで過ごすことができるかなって。
親世代なら、家族というか、特に子どもに対して優しい気持ちになれるかも。

おわりに

あっという間に終わった2月。
でも3月も年度末だから忙しいのよねー。
本読めるかな、公募もあるし。
読みたい本ばかりがたまっていくから困りますね。
仕事の忙しさにも負けず、花粉症も吹き飛ばし、PTAの役員に恐怖しながら、3月も頑張っていきます。
ではではまたー。



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