見出し画像

映画『弟は僕のヒーロー』

銀座和光の裏通りにある映画館シネスイッチ銀座で『弟は僕のヒーロー』を観た。
ここに来るのは久しぶりだ。この映画館は金曜レディースデー割引があり、金曜日は女性がお得に映画鑑賞できるためか観客席はほぼ女性だ。映画鑑賞価格が値上がりしているなか、うれしいサービスである。

『弟は僕のヒーロー』は実話に基づいたイタリアの映画だ。
ダウン症の弟と障がいを持った弟を恥ずかしいと思う兄の関係を中心として家族の愛情や葛藤、学校生活などが描かれている。

イタリアの映画はあまり観る機会がないのだが、『丘の上の本屋さん』や『ニューシネマパラダイス』などは、のびやかな音楽やゆったりと流れる時間というか独特のテンポがあり、今回もその独特のテンポを感じた。これはイタリア映画共通のものなのだろうか。

ゆったりと流れる時間を感じながらも、主人公のダウン症の弟、ジョーが生まれてから成長していく過程は時間を感じさせない。幼い子どもであったジョーが少年になり、兄ジャックは少年から青年になる思春期の難しい時期に弟の存在を恥ずかしいと感じてついた嘘から街中を巻き込む大騒ぎに発展してしまう。
最終的に大騒ぎになってしまった嘘により傷ついた家族の心、友達との関係、失った信頼などが家族愛、ダウン症の弟ジョーとのコミュニケーションにより癒され、修復されていく様子に心がほっとなごむ。
映画館をでるときには、にっこり笑って温かい気持ちになっているはず。
おすすめです。


この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?