自転車の後ろにあなたを

真冬のまえに 君の街へきた

君のつづく話しを聞くために
君のとどく声を聞くためだけ

ひびく つないで
ざわめくねぇ、

忙しくて 会えないね
うそだよ 忙しくない

君と風に 季節と遊ぼう
夕暮れどき 走り抜けよ

真冬のまえに 君の街へきた

ドアの重さ 鳥のさえずり
改札抜けて 君んちのドア

あくびと月のにおい
といきがあったかい

自転車で会いにゆける
真冬の小さなお月さま

かわいいね

自転車の後ろに君をのせて
ぼくと風ときまぐれに笑って　
知らないうちに泣いていいよ
自転車の後ろに君をのせて
ぼくの腰と手をつないで
どうかどうかもう消えないで

いうよ いいよ
なにを すきを

ざわめくねぇ いろいろと
なみおとかな 君の声かな

だれかをすきなおもい
きみだけすきなおもい

ねぇ、教えて今あなたのこと

よく知っているのは 月のにおい

あやまち ゆだねて

少しのかなしみならば
僕がくちづさむアジュール

おーまいだーりん
おーまいふぁにー
正しさって何でしょう
なんつって

いつでもあるような物語
消えゆく前の続きをどうか

君を自転車の後ろに乗せて

どうか消えないで
暗い僕を盛り上げる
あなたが大好きさ