只野公朋|放課後キャンパスクラブ

会社員として発達障害児支援施設で働き、放課後キャンパスクラブを運営。マインクラフトで子…

只野公朋|放課後キャンパスクラブ

会社員として発達障害児支援施設で働き、放課後キャンパスクラブを運営。マインクラフトで子どもたちと遊び、彼らの自主性と選択を尊重。この活動を通じ、「遊びを通じた学び」の価値を伝え、寛容な社会を目指しています。子どもたちの笑顔が私の最大の喜びであり、成長を見守ることが私の使命です。

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「支援」ではなく「理解」を 不登校の子どもたちと向き合うために

不登校の子どもとの出会い「学童でも放課後等デイサービスでもない、もうひとつの放課後の居場所を作りたい」と思って、放課後キャンパスクラブの活動を立ち上げました。しかし、実際に活動を始めてみると、不登校の子どもたちに会う機会が多くなりました。 ここで、近年の不登校児童生徒の状況について少し解説します。文部科学省が令和5年10月に公表した令和4年度の小・中学校における不登校児童生徒の数は299,048人で、過去最多となり、10年連続で増加しています。出生数の減少にもかかわらず、不

    • 未知の地平への一歩 ARが拓く無限の可能性

      ARの力を発見した一人の旅人AR(拡張現実)は、現実の世界にデジタル情報や映像を重ねて表示する技術です。「ARと言えば」という話題が出ると、僕の頭にはすぐにARの先駆者である川田十夢さんが浮かびます。川田十夢さんに初めて出会ったのは、J-WAVE の深夜ラジオ番組 『 THE HANGOUT 』 でした。僕にとっては伝説級の面白い番組だったのですが、残念ながら2016年9月に終了しましたが、その後も川田十夢さんの活動には注目しています。 多くの人は「AR」と聞いてもピンとこ

      • AIを活用した問い合わせ分析:ChatGPTがGoogleフォームからの顧客の声を理解し、効率的な対応をサポートする方法

        X(旧Twitter)で気になる投稿が目に入り、その内容の実現を楽しみにしていました。その内容とは、Google Apps Script(GAS)と ChatGPT を使って、仕事のタスクを自動化するという素晴らしいアイデアで、以下のハヤカワ五味さんの noto で記事の購入ができます。 ハヤカワ五味さんのアイデアから「あ!そういう使い方も良いね」と触発されて、僕も Google アプリを連携させたプログラムを考えてみました。 作成したコードは、顧客からの問い合わせに対し

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        • 教育とエンターテイメントの融合、ゲームの新たな可能性

          今日は、「桃太郎電鉄 教育版」が主催するエディテイメント祭りに参加した感想をお話ししたいと思います。私は小学生の頃からファミコンで「桃太郎電鉄」で遊んでいました。私の年代の方々の中には、同じくこのゲームを楽しんだ方も多いのではないかと思います。その「桃太郎電鉄」の教育版が約1年前にリリースされました。今回参加したエディテイメント祭りは、私にとって2回目の参加です。前回は1年前の初開催時に参加しました。 このエディテイメント祭りは、「桃太郎電鉄」を全国に導入し、学校で実際に取

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        • コラム記事まとめ
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        • ポッドキャスト記事まとめ
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        記事

          AIと共に生きる、私たちの未来を探る旅

          みなさん、おはようございます。放課後キャンパスクラブという放課後の居場所づくり活動などを行っている、只野です。この番組は、人生の自由を求め、自分の意思で選択して物事を決めることで、豊かで楽しく毎日を過ごすきっかけを提供したいと思っています。本日もよろしくお願いいたします。 今日は2023年11月27日 月曜日の放送の日です。今日はAIについて話したいと思います。みなさんはChatGPTを使っていますか?私がChatGPTを使い始めたのはちょうど1年前の12月からです。使い始

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          高松丸亀町商店街—時代を超える魅力の交差点

          みなさん、日本全国の商店街をどれだけご存知でしょうか。多くの名所や観光地が点在していますが、「高松丸亀町商店街」はその中でも成功していると言われている存在です。かつてはテレビでの特集を通じて、全国の人々にその名が知られるようになりました。しかしながら、画面越しの情報だけでは、その真の魅力や深い歴史、そして直面する現在の課題は伝わりきらないもの。この記事を通して、僕が実際に足を運んで感じ取ったその核心を、みなさんと共有したいと思います。 先月のこと、僕の足が高松丸亀町商店街に

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          マインクラフトは大人を解放する自由な世界

          去年、初めて『マイクラでつくる理想の街』というイベントに参加し、短期間で集中して建築を完成させる体験が非常に楽しかったため、今年もこのイベントに再び参加することにしました。このイベントはnoteクリエイターフェスティバル2023の企画セッションのひとつです。マインクラフト(Minecraft)は子供たちにも大人気のゲームで、世界で最も売れたインディーゲームとしてギネス世界記録にも認定されています。僕が関わっている発達障害の子供たちも、このマインクラフトで遊んでいる話をよく聞く

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          Pizza Patrol : Mushroom Mayhem|ピザ・パトロール:キノコの大騒動

          クレームピザ回収の独特な物語と新たなゲーム体験最新ゲームの『Pizza Patrol: Mushroom Mayhem』へようこそ!今回ご紹介するのは、あなたがオールテレインカート(ATK)の運転手となり、配達されたピザを制限時間内に回収するというユニークなシングルプレイヤーゲームです。なぜピザを回収するのか疑問ですよね?実は、お客様から「スラープキノコが入っている!」とクレームがついてしまったためなのです。 このゲームでは、スタート時にはわずか50秒しか時間がありません。

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          Dirt Defenders|ダートディフェンダーズ

          砂漠が舞台のスピード感溢れるモトクロスバトル挑戦者たちよ、デザート・ドリフト・ダッシュへようこそ。これは究極の1対1モトクロスレースで、速さが全てを決める世界です。ここでは、急勾配と鋭角のカーブが交錯する砂漠コースを駆け抜けることになります。速さと技術、そして豪快さが求められるこのゲームで、あなたが目指すべきはただ一つ、相手よりも先に3周を完走すること。 スリルとスピード感溢れるコースで、バイクが地面から離れる瞬間、あなたは空高く舞うことになります。そして、コーナーでのドリ

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          Samurai Wars|サムライウォーズ

          戦国時代を舞台にした新感覚ストラテジーゲームが登場侍の名誉と忍者の機智が交錯する壮絶な戦国時代の世界へようこそ。この新作ゲームではプレイヤーが各種キャラクターを駆使し、戦場を駆け巡ります。 プレイヤーは侍、忍者、火縄銃兵、弓兵といったキャラクターを自在に切り替え、その独特な能力を駆使して戦場を制覇することを目指します。最前線で勇敢に戦うか、後方から仲間を支援するかは、あなたの戦術次第です。 そして目指すは一つ、相手の旗を3つ奪うこと。しかし注意が必要です。自分たちの基地か

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          AI活用で子供支援の未来を切り拓く|ChatGPTを使ったケース会議の革新

          僕は放課後等デイサービスという施設で働いています。この施設は、発達障害を持つ子どもたちが放課後に通う場所で、学童のような役割を果たしています。私自身は、長年飲食業界で働いており、自分のお店を持つことが夢でした。30代でその夢を叶えることができましたが、テナントビルが建て替えられることで、人生の岐路に立たされました。 その後、地域活動であるダイコンこども食堂に関わり、発達障害を持つ子どもたちと出会いました。その出会いがきっかけで、児童福祉の分野に転職しました。福祉業界において

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          地域の未来を創る、テクノロジーを活かした社会課題解決の実践

          私たちは日々、仕事や家事に追われ、忙しい生活を送っています。そのため、自分が住んでいる街の人たち、地域住民と交流する機会は意外と少ないのではないでしょうか。僕が子供のころは、夏祭りやラジオ体操、清掃活動などで地域の人たちが関わり合う機会がもっとあったように感じます。 僕自身、ボランティア活動に関わるまでは、地域での交流はほとんどありませんでした。しかし、ボランティア活動を始めてから、それが大切なことだと感じるようになりました。また、その活動を通して、地域にもさまざまな課題が

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          AIを活用した子供支援の新たな取り組み

          近年、AI(人工知能)技術の進化が目覚ましいものであり、私たちの生活において様々な場面で活躍しています。今回は、特に子供の支援に関する業務においてAIを活用した新たな取り組みについてご紹介したいと思います。 まずはじめに、子供たちに関わる専門家が一堂に会し、主治医や放課後デイサービスの支援施設、学校の先生や地域の方が意見交換をする会議が実施されることがあります。しかし、実際には、業務に追われて子供たちのことをじっくり話し合う時間がなかなか取れません。今の時代は人と会うことが

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          子ども時代の体験という呪縛|窓ぎわのトットちゃん

          黒柳徹子さんをご存知の方は大勢いると思いますが、『窓ぎわのトットちゃん』という本はご存知でしょうか?この本は黒柳徹子さんが小学生時代を過ごした『トモエ学園』での出来事が書かれている自伝的な物語です。あとがきで黒柳徹子さんが「トモエ学園はユニークな学校だった」と振り返っている通り、僕もこの本を読みながら心が踊りました。たとえば、校長の小林先生がリトミックを熱心に勉強して授業に取り入れていたことです。トモエ学園が創設されたのが1937年(昭和12年)、今から85年前にリトミック教

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          メタバースの世界を探求する|自閉症学超会議に参加して

          2022年4月2日(土)から4月9日(土)の期間に『自閉症学超会議』という、自閉症について語り合う学術イベントが開催されました。会場はメタバース(3D仮想世界)の「Virbela」で、バーチャル世界で自身がアバター(分身のキャラクター)になり、そこでオフィス、展示商談会、学校の授業、大規模会議、カンファレンス、音楽ライブなどのイベントを行うことが出来るサービスです。Facebook 社が社名を Meta に変更したことも話題となり、メタバースという言葉の認知度が上がり、奇しく

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          映画『夢みる小学校』|つまらない大人になってしまう境界線

          『夢みる小学校』は、きのくに子どもの村学園に通っている子どもたちの姿を追いかけた、ドキュメンタリー映画です。学校参観に行くような感覚で、世間の「普通」と言われている学校にある違和感を体現できる、そんな映画です。 子どもの頃は夢を語れる機会がたくさんあった。卒業文集、授業の発表、クラブ活動、友だち、親戚、親との会話、漫画やアニメを見ることなど。暮らしの中で当たり前のように「大人になったら〇〇になりたい!」と宣言していたものだ。無我夢中でいろんなことに熱中していたし、時間を忘れ

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