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「そこはなんでもいんじゃない?」という同調圧力のすすめ

うちの管理職は女性が多いんです。もちろん欧米の大企業で言われるような「女性枠」を設けているわけではないし、意識せずに会社を運営してたらこうなっていたのですが、日本ではまだ珍しいそうです。そもそも男性や女性という括り自体が古い時代なのに。

一方、日本の生産性が低いという話をよく聞きます。日本の時間当たり労働生産性は47.9ドルでOECD加盟37カ国中21位。日本の一人当たり労働生産性は81,183ドルでOECD加盟37カ国中26位。(労働生産性の国際比較2020(公益財団法人 日本生産性本部)より)時間当たり労働生産性に関しては「主要先進7カ国でみると、データが取得可能な1970年以降最下位」ということなので、じゃ、そもそも日本は先進国だったの?という気もしますが、まぁ、高くないのは間違いない。

両方に効いてしまっているのが「キャリアが一旦止まった女性の仕事に戻る難しさ」でしょう。このニッセイ基礎研究所の2016年のレポート「大学卒女性の働き方別生涯所得の推計」を見ると、働き方で億レベルで生涯収入が変わる。キャリアを続ければ管理職や役員、経営者になる人だって増えるし、パートナーと家事を共有していれば生産性に対する目だってぐっとシビアになるかもしれない。本当にもったいない。

ご存じのように産休、育休はその対策としての制度ですよね。昔から日本中の企業にあるので、あるだけで十分とは言えず、男性を含めてどれだけどう使えるかにかかっています。日本人は「空気を読む」的なことに敏感です。単に空気でも同調圧力みたいなのがあると逆らうのがきつい。だから会社の雰囲気が超重要です。うちの場合は男性の育休取得がまだ少ないのが要改善事項ですが、数年前に男性の執行役員がとってからは、あたりまえの雰囲気になりつつあると思っています。

多分、コロナがなかったら、こんなに早く、こんなにフレキシブルな働き方を社会が受け入れたとは思いませんが、やるとなったらさくっと適応しちゃうのが日本人のすごいところだなと。ここでは女性の働き方の話をしましたが、それに限らずついでにもう一歩進めちゃいましょう。会社の雰囲気が「そこはなんでもいんじゃない?」とか「いろいろあってあたりまえ」っていうことになっていれば、それが同調圧力となって(笑)だいじょうぶかもしれません。

みんなの希望通りの働き方が、できるだけ実現していけるように。
「そこはなんでもいんじゃない?」


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