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20年前の旅写真3 ベトナム

3回目はベトナムの写真です。

前回のカンボジアのプノンペンを後にしベトナムのホーチミンへ向かいます。時期は00年2月下旬頃ですね。

ちょうど乾季に当たり連日南国らしい暑さが続く中、観光というよりフォーとかバインミーとかベトナム珈琲など楽しみにしていたベトナム料理の食べ歩きをしていた思い出があります。

いくらホーチミンの写真を探しても見つからないのは、どうやら食べるのに夢中で街を全く撮っていなかったようです。そのようなわけで写真はベトナム中部から北部にかけてのものになります。

南北に細長いベトナムの国土。南は暑さは厳しいけど天気はよく、北はどんよりと曇り肌寒い日が多かったですね。

写真は主にサパ、ホイアン、フエなどです。


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フランス植民地時代に避暑地として発展したベトナム北部のサパの街。周囲には少数民族が暮らす村が点在し、サパの市場にはモン族や花モン族など多くの少数民族の姿がありました。ハノイから1泊2日か2泊3日だったか現地発着ツアーで訪れた覚えがあります。


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サパの市場の様子。大勢の人が集まり活気がありました。


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サパの市場で撮らせて頂きました。色鮮やかな民族衣装が目を惹きます。民族衣装や刺繍品を販売していましたよ。


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花モン族の女性。民族衣装が美しいです。


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サパのホテルで。少数民族による民族楽器の演奏。


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現地ツアーでモン族の家を見学させて頂きました。こう見ると、雨に降られ雨合羽を着たままというのが申し訳なく思いますね。サパは標高1600mの高地にあるためこのような天候だと肌寒く、火に温めてもらえて大変有難かったです。


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霧が煙るサパの棚田。このような風景を見ると親しみを感じますね。アジアを旅していると日本と同じような文化に出会うことが多々あり、日本もアジアの国なんだと改めて感じさせられます。


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本当は南から北へ向かったので順番が逆になってしまいましたが、南部のニャチャンという海沿いの街での光景です。ベトナムでもサッカーは人気のようでした。


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ホイアンの魚市場


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ホイアンにて。船の塗装や補修をしていました。


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南国らしいホイアンの風景です。ホイアンはベトナム中部にあり、江戸時代には日本人街があったことでも知られています。


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ホイアンの町並。ホーチミンやハノイといった大都市に比べ静かで落ち着きがありベトナムで一番気に入った街です。


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ベトナム中部の街フエから軍事境界線DMZ見学ツアーに参加します。今では一つの国ですがベトナム戦争時は北ベトナムと南ベトナムに分断されており、その軍事境界線となった場所です。ここではトンネルや戦車などの戦跡を見学しました。

写真はこれからトンネルに入るところです。僕の前はポケットに手を突っ込んだ男性でしたがトンネル内はとても狭く、この大柄なオジサンの後ろを歩くと前がまったく見えません。おかげでこのトンネルでの記憶はオジサンの背中のみです。


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フエは1802年から1945年までベトナム最後の王朝であるグエン朝が置かれた都市。街には王朝の栄華が偲ばれる史跡が点在しいくつかを見学しました。建物の様式や漢字が見られることから中国の影響を強く受けていたようですね。この写真の門は確か王宮内だったように思うのですが、正確にどの門なのか忘れてしまいました。


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ベトナム中部ダナン郊外にあるミーソン遺跡。僕はホイアンから現地発着ツアーで訪れた記憶があります。6世紀から13世紀まで栄えたチャンパ王国の遺跡で、赤茶けたレンガ造りの建造物群に目を奪われました。


ベトナムでは約2週間の滞在です。時代を経て中国やフランスなど様々な国の文化の影響を受け、インドシナ半島の他の国と比べても独特な雰囲気があるように感じました。また近年発展が著しくホーチミンやハノイなどの大都市はエネルギッシュで面白かったですね。しかし人とバイクの多さに辟易としてしまいより静かな場所を求めての旅となったように思います。

サパでは多くの少数民族に出会いましたが一人の旅行者として観光地とどう関わっていくのか考えさせられることが多かったです。おそらくこれ以前から多くの旅行者が訪れ、少数民族本来の生活はすでに失われつつあったように思います。それがいいことなのか悪いことなのかは分かりません。新たな収入手段を得ることはいいことなのに旅行者は勝手に以前の生活ぶりや文化を求めてしまいがちです。他の国や日本でもいえますが観光地化が進むことで得るもの失うものの両方が出てきますね。


3回にわたる20年前の旅写真にお付き合い頂きありがとうございました。20年前を振り返ることで自分が改めて旅好きなことが分かり、どんな写真を撮っていたのか知ることで原点に立ち返った気分です。今後も旅と写真は続けていきたいです。

まだ写真はありますが残りは時々単発で投稿するかもしれません。シリーズとしてはこれで終了となります。

いただいたサポートは写真撮影に関わる費用として大切に使わせて頂きます。