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家族が介護状態になってもすぐに対応できない理由

こんにちは。
今回は、家族が介護状態になってもすぐに対応できない理由について、気持ちの部分から考えていきたいと思います。

突然の家族の介護を受け入れられる?

皆さんは、家族の誰かが急に介護が必要になった場合、すぐにその状況を受け入れることができるでしょうか。
よくある例として、「脳梗塞で緊急入院」や「知らない間に認知症の症状が進んでいた」など前兆がなくいきなり介護が始まるというケースも少なくありません。
これで受け入れられる人は相当の強者といえます(正直、私も自身はありません 笑)。
これには理由があります。

人の受容過程

人は、何か出来事が生じるとすぐに受け入れられるわけではありません。いくつかの過程を経て、ゆっくり受け止めていくのです。
その過程を説明していきますね。

過程1 戸惑い 否定
目の前の状況を受け止められず、まずは否定します。そのため、周りに相談することもできず、1人で悩みを抱えてしまいます。

過程2 怒り 拒絶
介護に対しての理解が不十分なのと、どう対応したら良いのか分からず些細なことで怒ったりします。さらに、心身の負担が増えることで拒絶しようとする場合もあります。

過程3 あきらめ 適応 
ようやく、現状を回すために行動できるようになる。ただし、ここでの感情としては「受容」というよりは「あきらめ」の方が強い。少しずつ周りにも頼れるようになってくるが、本人としっかり向き合うにはもう少し時間が必要な時期

適応4 理解 受容
現状の理解も進み、ようやく相手を受け入れることができるようになる。相手の気持ちにも寄り添えるようになる。

実際は上記のようにスムーズに過程を進むのではなく、1〜3を行ったり来たりしながら受容に進んでいきます。
受容までの期間は人によって様々である。
ただ、今までの私の経験則でいうと、介護を必要とされる方と以前から関わりが多い方が、少ない方と比べて受容がスムーズになる印象があります。

まとめ

本日の内容で伝えたいこと
・受容には過程がある
・最初から受容はできず、拒絶や否定など真逆の行動から発生する
・受容できるまで様々な感情を行き来する

以上のことから、ことが起こってから対応するでは色々ハードルが高いのです。よって、ある程度前から心づもりとして準備をしておくことをお勧めします。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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