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【ダイエット インスリン】血糖値が高いから太るんじゃないの?違います、足りません。

良雄です、

今回は
「血糖値を上げない努力よりも、インスリンを出さない努力を!」
をお話します。


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「血糖値を上げるな!」

雑誌、
ネット、
食品のパッケージ、
CM、
TV番組、

ありとあらゆるところで
「血糖値は上げてはいけない」
そういわれています。

なぜですか?

血糖値が高いとどうなってしまうのでしょうか?

太る?
糖尿病になる?
心臓病?
脳卒中?

確かにその通りです。

でも、
血糖値だけ見ててもダメなんです。
糖質制限だけでもダメなんです。

それらだけでは肥満は止まりません。


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日々の食事で炭水化物が体内に入ります。
それが消化されて
「ブドウ糖(グルコース)」
が体内に吸収されます。

いわゆる
「血糖値」
はこのブドウ糖の血中量を測定しています。

ブドウ糖が血液内に入ると、
「インスリンホルモン」
が膵臓より分泌されます。

インスリンは先ず、
ブドウ糖を筋肉や脳で使うように
各々の細胞に促します。
細胞はブドウ糖を細胞内に蓄えエネルギーに変換します。

取り込まれきれなかったグルコースは血中のに残り、
肝臓でグリコーゲンに変換されて蓄えられます。

グリコーゲンは肝臓内で一杯になると
中性脂肪に変換され血中に放出、
体内各所に体脂肪として蓄えられます。

通常であれば
5~6時間経過すると、
血中に入ったブドウ糖は使い切ってしまいます。
このタイミングでインスリンは減少するので、
ブドウ糖を肝臓に送る指令は途絶えます。

そうすると血液内にブドウ糖が無くなるので、
肝臓に蓄えていたグリコーゲンをブドウ糖に再変換して
血中に放出し細胞にエネルギーを供給します。

肝臓内のグリコーゲンは12~24時間分の
エネルギーが蓄えられていると言われています。

なので、
5~6時間以内に再び炭水化物を摂取すると
細胞内のエネルギーは消費しきれていませんので、
肝臓内のグリコーゲンは消費されません。
追加で入ってきたブドウ糖は
更に肝臓にブドウ糖を押し込まれ
グリコーゲンが蓄えられます。
肝臓内に入りきらなければ
中性脂肪となって、
体脂肪を増やす形です。

もし、
12時間食べなかったとしても、
肝臓内のグリコーゲンは
消費しきれないので、
体脂肪が分解されることはありません。


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インスリンが指示を出す内容は、
・ブドウ糖を細胞内に取り込むよう促す
 ⇒脂質よりも先にブドウ糖を消費せよ!
 ⇒余ったブドウ糖は肝臓で蓄えよ! 
です。

それだけではありません。

他にも、
・脂肪の蓄積・貯蔵を促す
 ⇒脂肪を使うな、脂肪を蓄えろ!
・満腹ホルモン「レプチン」の働きを阻害する
 ⇒満腹を感じさせるな、もっと食べろ!

これらは
太古の昔、食べ物が少なかったときは
エネルギーを確保するために
大事な役割を果たしていました。

現代では肥満の要因なので、
厄介なシステムですよね。


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先程、
5~6時間すると血中のブドウ糖が無くなってくるので
インスリンも消えていく、
と言いました。

もし、
インスリンが出過ぎる、または出続けてしまった場合は
どうなるのでしょうか?

インスリンがブドウ糖を使えと指令を出し続けるので、
ブドウ糖が消費されて枯渇していきます。
(血糖値の急減)
そうすると低血糖状態となります。
これは非常に危険で、
めまいや動けなくなるなどの発作が出て、
最悪死に至ります。

血糖値が下がり過ぎると
体は自己防衛として
血糖値を上げるために
ストレスホルモン「コルチゾール」を
副腎皮質から分泌させます。
肝臓からブドウ糖を吐き出させるためです。
※コルチゾールのお話は以前の記事を参照ください。

そうすると、
血糖値は回復していきます。

しかし、現代人はストレス多かったり、
糖質過多で血糖値の急上昇が有ったりと、
副腎皮質は疲れっぱなし。(副腎疲労)
コルチゾールの分泌が悪くなります。

血糖値が元に戻らなく下がりっぱなしだと
脳が「何か食べなくては!」
と食欲を感じて、
間食を食べます。

血糖値は回復しますが、
インスリンはまた分泌されてループしていきます。

一方、
コルチゾールが正常に分泌されたとしても
以前お話したように、
ストレスによりコルチゾールが出っ放しは
ブドウ糖が減りません。
ブドウ糖過多⇒インスリン出続ける
のサイクルはあるのです。

このインスリンの分泌が
「多いこと」
「出続けること」
が常態化すると、
体は低血糖のリスクを阻止しようと、
「インスリン抵抗性」
を獲得します。
インスリンが出続けるので体が慣れてしまうのです。

インスリン抵抗性とは
インスリンが分泌され
「ブドウ糖を使え!」
と指令しても、
細胞はブドウ糖を半分の量しか使わなくなります。

なぜ抵抗性が身につくのか?
それは太るリスクよりも、
低血糖で死ぬリスクの方がヤバいからです。

インスリン抵抗性が出来て
ブドウ糖が消費されなければ
余ったブドウ糖は
ドンドン肝臓に蓄積されます。
肝臓の許容量も超えてきますので、
体脂肪は更に蓄積されていくのです。


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インスリン抵抗性獲得で
ブドウ糖が消費されにくい体になっているのに、
更に食事で糖質が供給されれば
体内はブドウ糖が増え続け、
インスリンも出続けます。

インスリンは
・ブドウ糖から消費せよ! !
・余ったブドウ糖は蓄積せよ!
・脂質の消費は後回しにせよ!
・満腹は感じさせるな!
の指令を出し続けるのです。

肥満のループが止まりません。

インスリン抵抗性症候群は現在では
「メタボリック症候群」とも呼ばれます。

因みに
インスリン抵抗性は
以前お話した「脂肪肝」
によっても加速度的に身に付きます。
なので
果糖も減らしましょう。


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では逆に
インスリンが全く出なければどうなるのでしょうか?

それが糖尿病です。

体内に入ったブドウ糖は
インスリンの指示が無いので、
消費しにくくなります。

そうすると血液中の糖分が増えて
尿として排出されます。
いわゆる「糖尿」です。

しかし、糖は排出しきれないので
血管を傷つけていきます。

糖はエネルギーにもなるが、
血管を傷つけたり、
終末糖化産物(AGE)を作り老化を促進したりと
毒にもなります。

なので
動物はインスリンを分泌させて
「ブドウ糖から先に使うように」と指示する
進化をしてきたのだと思います。

※糖尿病の合併症:
神経の障害、目の障害、腎臓の障害、動脈硬化等


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「じゃあインスリンを出さないように、
糖質制限すればよいのね?」

残念ながら1/3の正解です。

確かに血糖値が上がればインスリンは出てきます。

しかし、
血糖値上昇による反応は23%しか寄与してません。
残りの77%は別の要因です。

インスリンは他にも出る要素があるのです。

一つは
胃や小腸に食べ物が入ったときに反応し、
インスリンを分泌させる。
(インクレチンホルモンによる反応)

もう一つは
視覚、嗅覚、味覚、によって反射的に起こる
胃液の分泌により、
インスリンが分泌させる。
(頭相反応)

食べる前から、食べた直後から。
見ただけ、嗅いだだけ、味見しただけ、
胃になにかを入れただけで
インスリンは分泌されます。

なので、何を食べようとインスリンは出てしまうのです。

そうやって体を準備しなければ
いざブドウ糖が血液内に入った場合、
急激に血糖値が上がり、
血管を傷つけてしまうので、
進化の過程で獲得したスキルなのでしょう。

しかし、
肥満にとっては厄介なシステムですね。

糖質制限だけで痩せられないのは
このシステムもあるからです。


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ここまでインスリンについて書いてきました。

どうすればインスリンが出るのかを考えれば、
それを逆手にとってインスリンを出さないように
コントロール出来るのでは?

具体的な方法は
また後日書きますが、
血糖値だけを見ても肥満からは脱出できません。

インスリン抵抗性を持った体に
変わってしまっているのならば、
インスリンを体内から消えている時間を長くすることが
大事になってきます。

インスリンを出すときには出す。
リセットするときにはしっかり消えてもらう。

インスリンを戦略的に相対し、
ダイエットを攻略していきたいですね。


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今日のまとめ
「インスリンが出る仕組みを理解し、
 インスリンをコントロールする!」


冨士良雄



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