本部朝基の言葉:十回中八回は負けておけ
上原清吉によると、本部朝勇はよく「右手で勝ったら左手で負けておけ」と言っていた。つまり、いつも勝ちを求めに行くのではなく、たとえば普段の稽古とか練習試合では適当に負けて相手に花を持たせることも大切だという意味である。
実はこれと似た言葉を弟の本部朝基も語っていた。東京大道館の弟子であった丸川謙二氏によると、本部朝基はよく「稽古では10回中8回は負けておけ」と言っていたという。これは自分の本当の技や実力を安易に見せてはいけない、という意味も含まれるが、もう一つは、稽古仲間を痛