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本部拳法

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本部朝基が開いた本部拳法に関する記事です。
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記事一覧

空手用語と概念の固定化

下の写真はナイハンチ初段で、横受けと下段払いを同時に行う箇所である。 本部流のナイハンチ…

本部流
1か月前
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本部朝基は三男だから学校に通わせてもらえなかった?

名声と誹謗中傷はしばしば表裏一体の関係にある。たとえば、本部朝基は若年の頃から「非常に武…

本部流
2か月前
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本部朝基の型

これまで、アメブロ時代も含めて本部朝基の型について何度か記事を書いてきた。「本部朝基はナ…

本部流
6か月前
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本部朝基は泊手?

最近は少なくなったが、一時期本部朝基は泊手だとする説を多く見かけた。本部流や本部家がそう…

本部流
6か月前
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謹賀新年

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 また、新年早々、能登半…

本部流
6か月前
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本部朝基の当破(アテハ)

当破(アテハ、方音でアティファ)は、突きの威力とかパンチ力を意味する沖縄方言である。漢字…

本部流
8か月前
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本部朝基の言葉:十回中八回は負けておけ

上原清吉によると、本部朝勇はよく「右手で勝ったら左手で負けておけ」と言っていた。つまり、いつも勝ちを求めに行くのではなく、たとえば普段の稽古とか練習試合では適当に負けて相手に花を持たせることも大切だという意味である。 実はこれと似た言葉を弟の本部朝基も語っていた。東京大道館の弟子であった丸川謙二氏によると、本部朝基はよく「稽古では10回中8回は負けておけ」と言っていたという。これは自分の本当の技や実力を安易に見せてはいけない、という意味も含まれるが、もう一つは、稽古仲間を痛

本部朝基の空手は自己流?

昔から本部朝基に対する誹謗中傷として、以下のようなものがある。 曰く、本部は若い頃から掛…

本部流
9か月前
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夫婦手の変遷

以前、筆者は「夫婦手の起源」という記事を書いたことがある。そこでイギリスのバジル・ホール…

本部流
1年前
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安里安恒は本部朝基の家庭教師だった?

以前、筆者は「ヤカー」という記事を書いたことがある。ヤカーは「守り役」を意味する沖縄方言…

本部流
1年前
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丸川謙二

丸川謙二(1918-2007)は本部朝基の弟子である。東京大道館で10年間師事した。これまで丸川氏…

本部流
1年前
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本部拳法の一本組手

昨日(2016年11月17日)の稽古で、道場生より本部拳法の一本組手について質問があった。一本組…

本部流
1年前
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ピンアンと猫足立ち

宗家(本部朝正)は父・朝基に13歳頃から大阪で空手を習い始めたが、父が東京に行っている間は…

本部流
1年前
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ハエを箸で捕まえた本部朝基

以下の話は、東京大道館で本部朝基に師事した丸川謙二氏が語ったエピソードである。 昭和15(1940)年頃、丸川氏は宮本武蔵の映画を見に行った。それで、その映画の中で有名な宮本武蔵が箸でハエをつかまえるシーンがあった。映画を見終わったあと、丸川氏は本部朝基にそのシーンについて語った。 本部朝基にそう言われて、丸川氏は箸でハエをつかまえられるか試してみたが、やはりできなかった。それを見ていた本部朝基が、 と言って、やってみると、簡単に箸でハエをつかまえた。その光景を見て、丸