見出し画像

豊洲で仕入れて痛風鍋の会をやろう

ここ近年、冬に必ず聞くワードがある。

痛風鍋

大よそ酒飲みの恐怖の対象である痛風と、大よそ酒飲みが健康に飲める鍋。

ある種相反するワードが組み合わさったこの料理、色々と流派があるが、定義としては「あん肝、白子、牡蠣」が入った鍋である。

そもそもの発端は友人の「痛風鍋食いたい。」の言葉だった。

旨い痛風鍋を食べさせるという噂のお店は知っている、知ってはいるが7000円は固い。酒が進んでしまうと10,000円突入の可能性すらある。

酒が進むが、金も気にするのが大多数の酒飲みのカルマでもある。

そんなもんを一発で解決するのは自炊である。人件費=自分、利益=0。当たり前に安くすむ。

ということで

豊洲に行ってきた。

金曜日にバリバリの朝5時起きである。5:30に豊洲着、6:30に帰宅。1時間で仕込む。

この情熱が仕事にもほしいものだ。

あん肝1kg、白子1kg、カキ1kg、そして友人ご所望のウニである。8人で食べるため、一人当たり300g以上のプリン体オーラをまとった物を掻っ込むことになる。

ちなみにそれぞれ100gあたりのプリン体含有量は

あん肝:生104mg(酒蒸しだと300mg)
白子:300mg
カキ:184mg
ウニ:137mg

日本痛風・核酸代謝学会の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)」では1日の摂取量が400mgを越えないことを推奨してるそうだが、余裕のオーバー。ざっと海鮮だけで1食600mg以上を摂取。

と、そんなこと言ってたら端から酒なんざ飲みませんからね、狂乱の宴の始まり。

※白子を仕込んだけど。ポン酢でシンプルに食べたい

※ちょいえぐい画像だが、酒蒸ししてポン酢で食いたい。

※根室加工道産ウニ。反射でてっかてかだが、シンプルにうに丼にしたい

そんなこんなで下処理したものどもを

ドーン!

※正直、ウニがもったいなくて1/5程度しか入れなかった。

あん肝は昔、酒蒸しに失敗したことがあり、若干不安であったが、臭みもなく、強烈に酒に合う代物が出来上がってしまった。

痛風鍋流行るはずだわ。凄い。旨みハンマーでぶん殴られてる。

締めは雑炊にしてウニをON。余すことなく頂いた。レンタルスペースで集まってやったので、場所・飯・酒代こみこみで4600円。俄然ありだな。

てことで、最後に下処理と大体かかった金額(税抜き)にレシピ

・加熱用牡蠣(陸前高田産1kg3000円)
    片栗粉を振りかけモミモミして塩水と料理酒であらう。

・白子(道産500g1500円×2)
 塩を振りかけて揉む。筋をキッチンばさみで切り取る。
 特に黒い皮が残らないようにする。
 熱湯に塩を入れ、10秒程度くぐらせる。(白子ポン酢だと30秒程にする)
 氷を入れた塩水に入れて粗熱をとる。
 薄い塩水に入れて保管。

・あん肝(1kg 2800円)
 塩水で洗う。赤い筋を取り除く。塩を入れた料理酒に保管。(5,6時間が望ましい)
 生で良いが血は必ずとる。

・ウニ(箱大 5000円)
 そのまま。別になくても良いけど、あると映える。あと締めの雑炊がとてつもないことになる。

痛風鍋
 1.料理酒(純米酒が良い)に昆布を入れて、弱火で加熱。
  沸騰する前にとる
 2.ネギ・白菜・生姜(あれば)・シイタケなどのきのこを入れ火を通す。
  (映えさせたいなら火を通し切らないで上げ底するといい)
 3.適当な時間間隔で牡蠣・カットしたあん肝・白子を入れる。
 4.醤油ミリンで味を調える。
 5.青菜をのせる。
 6.好きに食べて好きに飲む

海鮮系の鍋の場合自分は、水をほとんど使わない。最低でも料理酒を使う。臭みが無くなるし、味の深みが違うので是非試してもらいたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?