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【ネタバレ】41歳オッサン、初見のプリキュアオールスターズFが最高だったと興奮した話

注意。本記事は思いっきりネタバレ全開でいきます。でも、正直全然ネタバレしても楽しめると思ってます。是非映画館で観てほしいです。

ど、どえらいもん観てもうたで。

バリバリ栃木出身の僕が謎関西弁になるほどに衝撃を受けました。

まず、映画を観たいきさつは実に平凡なものでした。5歳なる娘がプリキュアにハマってるから。

所謂、娘の引率ってやつです。

まぁ、僕も一緒にひろがるスカイプリキュアを観てますし、ソラちゃんは常に可愛すぎですし、キュアマジェスティは尊いですし、我が家のエルちゃん人形が泣いたら速攻でかけつけますし、プリキュアラバーストラップガチャをやったら4連続鳥が当たりますし?妻が「私が連れていこうか?」って言われたら「いや、自分が行く(あげてひろがるワンダホー)」ってくらいのテンションにはなってはいました。

なってはいましたが、この時はプリキュア映画大興奮オジサンになるとは思わなかった。

さて、映画館につくとすでにプリキュアの格好をした子達が散見されます。気合が凄い。うちも4連続あたった鳥のうちキュアウイングストラップを付けてはいるが、正直羨ましい。

入場する際に娘には「復活!ミラクルライト」が渡される。41歳オッサンにはなし。慈悲もない。

入場特典はちゃんと二人分。

ハピネスチャージとドキドキプリキュア

さて、ここからネタバレで行きます。

あらすじは、いきなり闇のモンスターに襲われるソラ。動揺しているとキュアプレシャスとキュアサマーが助けてくれます。前作、前々作の主人公格の二人みたいですね。


出典:https://www.happytogether.jp/


出典:https://www.happytogether.jp/

勿論、ソラもプリキュアに変身。キュアスカイ変身シーンがフルで流れます。映画館の大画面と音響であのカラフルな変身が観れて興奮。これだけでも来た価値があったと思います。

ちなみに音は子供向けと言うこともあって控えめ。

勿論、バトルはジャンプ歴30年ぼ僕も大満足の仕上がり。プリキュアの映画と言えばバトルと言うくらいに有名ですからね。初の大画面で観れて最高でした。プリキュア無双作ってくれ。

モンスターはやられ、敵の親玉に報告やーって逃げていきます。さて、それぞれのプリキュアは仲間とはぐれてしまった模様。初めましての挨拶をしつつ皆で合流を目指すため、この世界でやたら目立つ城を目指すことになります。

ただ、ソラはこの時点で何か違和感を覚えた模様でした。

さて、当然キュアプリズムやウイング、バタフライもそれぞれ離れ離れであり、同じく離れ離れのプリキュアと一緒に城を目指していきます。彼女たちはプリキュアですが、個性ある女の子なのでぶつかったりなんだりします。

ここらへんは往年のプリキュアファンならグッとくるところでしょう。

そんな道中で、ソラ組は映画オリジナルキャラであるキュアシュプリームと出会います。女の子で僕っ子なのか、男の子なのかわからないけど、そんなものは聞かない。プリキュア達。イッツ寛容な社会。

それにしても、キュアシュプリーム。プリキュア形態も人間形態もビジュアルが最高すぎる。サイバー原宿系というかもう本当最高。

出典:坂本真綾コメントカード(C)2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会

一方、ましろ組はぷりきゅあの使いっぽい生物プーカ(ましろ達が名付けた)と出会います。


出典:映画プリキュアオールスターズF公式HP

プーカは人間に怯えているようで極度に接触を嫌います。

そうして、なんやかんやありつつ、ついに皆目的の城の城下町へ。そこで街の人たちに聞き込みをするも、魔王が悪いといったようなお決まりのセリフくらいしか言いません。

ゲームに出てくるモブみたいなもんです。

違和感を感じるプリキュア達。

そこで、ついにソラとましろが合流。しかしそこでプリム(シュプリーム)はプーカに出会い、「まだいたのか。」と言うような言葉を吐き捨てます。

トラウマで能力が暴走するプーカ。プーカの手は触れたものを破壊する力を持っていたのです!

穴に落ちていくましろ達。落ちながら城であうことを約束します。

プーカのトラウマを癒しつつ、ましろたちは城へ。他のプリキュア達も城へ行って合流!

敵の大ボスを倒した・・・と思っていましたがそこに存在したのはなんとキュアシュプリームでした。

そう、キュアシュプリームこそがこの映画最大の敵だったのです。

そしてキュアシュプリームからも明かされる真実。

プリキュアオールスターズは全員一度キュアシュプリームの元の形態時に挑んで敗北していたのです。

ソラが感じていた違和感もこれでした。別次元のプリキュア達とすでに会っていたということなのです。

当時、キュアシュプリームはプリキュアに完勝。しかし、プリキュアは実際強かった。その強さの秘密を探るため、世界を破壊、そして再創生した上で自らがプリキュアとなったのです。

さらにキュアシュプリームは必要のない人たちは消したという衝撃事実。プリキュア達は自分の両親や大切な人々がいなくなったことに絶望します。

し、か、し!!!これまでの歩いてきた世界に自分が知っている世界が反映されていること、人々の残滓を感じることからプリキュア達はまた立ち上がるのです!

もうここからが熱い&オールスター祭り!!

薄っすら背景に流れる、今までのプリキュア達の名場面ともにプリキュア達が復活。

さらに世界も復活します。

宇宙空間で戦うプリキュア達。

それでも強いキュアシュプリームの強烈な攻撃にプーカもプリキュアとして目覚める!!

最後はプリキュア総勢78人が一つのエネルギーとなり爆発霧散!!!

地球に戻り食事をとるプリキュア達は、生きていたキュアシュプリームに声を掛けます。

戸惑うキュアシュプリーム。なぜ負けたのだ・・・そこにプリキュアとなったプーカが、きっと自分をプリキュアにした時点でプリキュアに憧れてたんだみたいなことをいって、キュアシュプリームとプーカが並んでてエンディング。

最ッ高だろ!!!


まず思い出したのは、同じ年ごろの息子とみた平成ジェネレーションズFOREVERでした。この作品では、仮面ライダーの世界がテレビだってことになってしまってるんです。

今まさに映画を観ている僕らに対して、劇中の特撮オタの悲しみがぶん殴ってくるわけですよ。

仮面ライダーはどうせフィクションだ。

これは文字通りとれば当たり前なのですけど、仮面ライダーがいると信じたあの頃の僕らには未来と言うものが広がってた。

僕らは何にでもなれる。そう仮面ライダーにだって。根拠なき自信でもあるのですが、それだけの無限の可能性でもあったのです。

でも、誰しも現実と折り合いをつけていくのです。

それが、「仮面ライダーはいない」ということ。

フィクションである以上ここは避けられない。そんな悲しい事実に対して仮面ライダーは明確な答えを出してくれました。

「俺達はここにいる」。存在するから、存在するんだと。

そう、客観的事実と主観的事実を切り分けたのです。僕らの思いに仮面ライダーがいれば、それはいるということでいい。何て勇気づけられるのでしょう。

だから僕らは古くの時代から、空想の絵画を、小説を、映画を、見て、そこに未来を想像してきたのです。

今回のプリキュアオールスターズFも同じような熱いものを感じました。

5歳の娘の夢は「プリキュアになること。」なんですよ。初めて聞いた時、本当に言うんだこういうことって感動すらしました。

僕はあの頃、自分にききたかったことを質問しました。

僕「プリキュアになるってどういうことなの?変身するとか?」

娘「・・・んー。かわいいプリキュアになること!」

5歳児だって別に、まさにテレビのプリキュアまんまになれるとは思ってません。漠然としたかわいくてキラキラした、プリティーでキュアキュアな存在になれるとそう信じているのです。

つまりプリキュア=輝かしい未来の可能性だと思うのです。

先に書きました通り成長していくにつれ大多数は自分を見限っていきます。ともすれば、自らの意思を持たず与えられた役目にしたがって生きているだけに思えるかもしれません。

そう、キュアシュプリームが破壊し創った、平らな世界で生きる人々のように。

でも、プリキュアはいつだってそんな現実にNOと言ってくれます。

あの頃観た名シーンと共に「想いを繋げれば世界は創れる!」と。

仮面ライダーの時は己の中に正解を求めました。だから客観と主観を分けたアンサーだったのですが、プリキュアはさらに他者も巻き込んだのです!!

ヒーローになりたい、デリシャスマイルを届けたい、プリンセスになりたい、皆それぞれ夢があってそのキラキラした思いを全部ひっくるめてYES!と言ってくれるのがプリキュアなのではないかと思いました。

これは単独の作品じゃこれほどまでの説得力は持てない。

夢を観させ続けてきた20年、その重み自体が訴えかけるのです。

ともすれば、SNSなどで他人のキラキラに嫉妬したり、足を引っ張りあったり、逆にマウントを取ったりそんな現代だからこそ、皆が皆の夢を応援するプリキュアの存在の何と頼もしいことか。

一つの象徴が、ゲストマツコットキャラのプーカです。プーカは触れると破壊してしまう凶悪な特性を持ち、なおかつコントロールもできないため、生みの親であるシュプリームから役立たずでこの世にいらない烙印を押されます。

これマスコットだからまだマイルドですが、自分に置き換えたら相当辛い人生ですよ。

そのプーカがプリキュア達に大丈夫と言われ続けることで、アイデンティティを確立し、大丈夫と言ってくれたプリキュア達を守りたい意思でもって、自らもプリキュアになるのです。

プリキュア達によってやっと生まれた自己肯定感。自分を愛せるようになって初めて希望に向かって進み実現できるんだということを体現したキャラクターでした。

勿論、超絶ド派手キラキラバトルなので説教臭さなんてありません。激エモバトル。ジャンプ読み歴30年の僕でもこんなド派手なバトルは初めてと言っていいかもしれません。

本当に、本当にこれは劇場で体験してほしい。

僕は別にプリキュアを観てきていませんが、あまりの演出力に今まで観てきたと錯覚するほどでした。

がんばれ、プリキュア!完全に劇場が一つになっていた。僕も心の復活ミラクルライトを灯してた。

最後はシュプリーム(和訳で至高の、最高の)とフーカが並んで終わるとこは「2人はプリキュア」ってことなんですよ!

最高すぎる(二度目)。


確かに、何でキュアシュプリームと戦う羽目になったのとか色々わからないことはあります。ただ、74分という時間の中で表現したいことを最大限表現されていたので、そんなことは些細なことだと思います。

何となく、うさぎデザインで宇宙で戦っていたことから月の生物だったのかなって気はしますけど。それくらいの想像の余地があるのもむしろいい。

今X(旧ツイッター)では#映画プリキュアFを繋ごうというキャンペーンをやっています。

これは単にハッシュタグで繋ぐという意味ではないと思います。20年もの間、夢を観させ続けてきたこの思いが繋がるということなんだと思います。

プリキュアオールスターズの「F」。色々な言葉が当てはまると思いますが僕はFuture(未来)だと思います。でも、それぞれの受け取り方ができるのも素敵なとこです。

最後に本主題歌いきものがかりのうれしくての歌詞一部を載せたいと思います。うだうだ書いたけど結局、これに感想がまとまる。天才かよ。

引用:いきものがかり-うれしくて

追記
なんとキュアゴリラがいるらしいです!
見つけた方教えてほしい・・・

※オールスターズFはFUJIWARAのFでもあったのか!

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