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日本酒を飲んでみたいが何を飲めばいいのか分らない人へ(amazonで買える日本酒紹介付)

近年、日本酒の世界はどんどん広がっております。

ワイングラスで洋食と合わせたり、スパークリング日本酒で乾杯したり、バニラアイスにかけてみたり・・・自由な発想と可能性が広がるとともに日本酒を飲んでみたいという方が増えています(と思っています)。

でもまぁ、純米だの大吟醸だの、生貯蔵やらひやおろし、山廃、生酛(きもと)、中取りと・・・とにかくラベルに専門用語がやたら書いてあって何をどうしたらいいのか。

個人的には、酒屋でも居酒屋でも店員さんに聞いてみて、後は色々飲んでいけばいいなんて思ったりもしますが、時間とコストがかかりますよね。(そういった意味で試飲会はお勧めですが。)

その手間が楽しいという意見も分かりますが、今回に関しては置いておきます。そして、いつもですが完全なる独断と偏見で書きますので違うんじゃないかという方は別途ご意見を頂戴頂ければ、自分が勉強になります。

本記事は、これを読まれている方の好みでどういった日本酒を飲めばいいのかばっくりとアプローチします。では、早速始めていきましょう。

○お酒はフルーティーなものが好き(ビールならヴァイツェン、エール、甘い白ワイン、軽くて甘めの赤ワインが好き)
→吟醸と書いてあるもの。(大吟醸・純米大吟醸・吟醸・純米吟醸)

香り高いので、食前、食後酒で飲む場面が多いです。初心者の方はまずここから入ることをお勧めします。


◇お勧め銘柄(出典クリックで購入ページに飛びます)


獺祭純米大吟醸50

出典:amazon

やっぱり登場、獺祭です。被災はしましたが、生産も復活されるということで。一時期中々手に入らず、飲める機会も少なかったのですが、今やamazonでも購入可能です。

何といってもこのクオリティでこの値段?っていうところが凄い。amazonには1升瓶(1800ml)しか純米大吟醸50がなかったので、おためしセットなんかもいいかもしれません。

上善如水

出典:amazon

コンビニにも置いてある有名銘柄。その名の通り水のようなスッキリ感に、くどさのない爽やかな香りで料理にも合わせやすいです。合わせる料理は白ワイン的に考えて貰えれば。何ならグラスもワイングラスで。

出典:amazon

ちょっと変わり種で、スパークリング日本酒を。こちらもコンビニで良く見かけるんじゃないでしょうか。アルコール度数5%で甘めの味わい。ドライなんてのも有りますが、どちらも飲みやすいです。度数はライトなので乾杯に使ってもいいですね。同系統だとすず音もお勧め。

福寿 純米吟醸

出典:amazon

個人的にですが、かなり好みなのでご紹介。また、ネーミングがめでたくて良いじゃありませんか。ノーベル賞晩餐会で振る舞われたお酒としても有名で、香りと味わいのバランスが非常に素晴らしいです。

~読み飛ばしてもいいうんちく~
日本酒は原料のお米をそのまま使うのでなく削って使います。通常食べてる白米は通常8~10%削ってます(精米歩合90~92%)。これに対して、大吟醸と書かれているものは50%以上削って、吟醸造りという製法でなければその名を冠せません。

基本的に削るほど雑味がなくなるので、スッキリした味わいに、そして吟醸造りにより華やかな香りとなります。

大吟醸と純米大吟醸の違いは、純米大吟醸は米、米麹、水だけで造られているのに対し、大吟醸は醸造アルコールを添付していることです。味や香りの調整のために醸造アルコールを添付するので、優劣をつけるものではありません。


○刺身や野菜などさっぱりとした料理と合わせたい。(辛口の白ワイン、ビールならスーパードライ派)
→本醸造、生酒、吟醸と書かれているもの。 淡麗や辛口、と書かれているもの。

シャープな味わいなので、単独でずっと飲み続けるよりは軽いつまみなんかと合わせると良いです。飽きが来づらく長く楽しめます。ちなみに辛口といってもアルコール感が強いというわけではありません。

◇お勧め銘柄(出典クリックで購入ページに飛びます)

久保田 千寿

出典:amazon

新潟の辛口ブームをけん引した銘柄の一つ、久保田。amazonだと定価のものは1升瓶でした(2018/08/02現在)。今はスーパーなどでも定価でよく見かけるようになりました。白身の刺身に塩を振ってレモンをかけて食べる・・・最後に久保田千寿で口を落ち着ける。最高ですね!

一ノ蔵 無鑑査本醸造 辛口

出典:amazon

ちょっと旨みというか日本酒的な甘みもあるんですけどね。4合瓶(720ml)にリンクを貼ってますが、1升瓶(1800ml)でも2000円程度で家計に優しい!久保田は白身の刺身でお勧めしましたが、こちらは赤身でも負けない力強さも含めつつのスッキリ辛口。個人的にはロックがお勧め(公式でも認められてます笑)。

司牡丹 純米超辛口 船中八策

出典:amazon

高知の酒は辛口、という中でも特にドライでシャープな味わいがこちら船中八策。初めて飲んだ時、余りのキレの良さで、気づいたらお酒が無くなってました。水のようにするする喉に入るけど、確り旨さを感じる余韻。正に竜馬の如く海へ繰り出すかのような爽快感です。

ばくれん 超辛口

出典:amazon

すみません、これは一升瓶です。でもこの値段は素晴らしい!同じ超辛口を名乗っていますが、こちらは少し香り高さもありつつ・・・個人的にはですが、レモンサワーの割り材に使ったりすると焼酎よりも柔らかい味わいになって美味しいです。

~読まなくても良いうんちく~
基本的に日本酒って加熱して売られるんです。酵母が生きたままだと出荷前→出荷後→販売→飲むまでと品質がどんどん変わってしまうので。日本酒をしぼってタンクに貯蔵する前と瓶詰め前の2回。

だけど、近年冷蔵技術や物流の発達で、生酒を飲む文化っていうのが広まりました。でも、上記のとおり温度を常温だとどんどん酵母が品質を変えてしまうので要冷蔵なんですね。

一度も過熱していないものを生酒。タンクで貯蔵する前に一回だけ加熱するものを生詰め酒(なまづめしゅ)、瓶詰め前に一回だけ加熱するものを生貯蔵酒(なまちょぞうしゅ)といいます。基本的にフレッシュな味わいです。

ちなみに「ひやおろし」は春先に作った日本酒を夏寝かして秋に飲む生詰め酒になります。


○こってりした料理、発酵食品に合わせたい(ビールならエビス、白ワインならコクのあるもの、赤ワインならミディアム~フルボディが好き)
→純米酒、本醸造とかかれているもの。濃厚や旨口と書かれているもの。

お米で作られてるなーといった甘みを感じ、いわゆるメインディッシュ系に合わせても負けない力強さがあります。
特に色んな温度(冷酒→常温→燗酒)で楽しめるのもこの部類です。(勿論、どの日本酒でも楽しめますが。)

◇お勧め銘柄(出典クリックで購入ページに飛びます)

大七 生もと純米

出典:amazon

ザ、温めて美味しいお酒。人肌より気持ち温かいくらいが良いとされます。拘れば湯せんとかですが、電子レンジでもいいんです、湯呑に1本割りばし入れるといい感じに温まるようですよ。勿論、冷やしても確りと旨みを感じること請け合いです。

西の関手造り純米酒

出典:amazon

大分のお酒。九州って焼酎で、日本酒のイメージがないと思いますか?いやいや、九州のお酒もどんどん全国区になってるんです。こちら西の関手造り純米酒は10年連続うなぎに合う酒NO1!!
あの脂がのった鰻に合うということは、牛肉や豚肉料理などにも合うということ。洋食が増えた現代に合わせるに頼もしい1本となるでしょう。

ふなぐち菊水 一番搾り

出典:amazon

こちらに属するのかどうかが意見が分かれる気がしますが…コンビニ(特にセブンイレブン)の常温日本酒コーナーによく置いてあります。しかし、これは是非冷やして飲んでいただきたい。度数は19度強めなので、ロックで飲んでもいいですよ。

剣菱 

出典:amazon

言わずと知れた灘の男酒。スーパーでも良く見かけると思います。精米歩合(お米の削り)は毎年変えているとのこと。 “肩書き"よりも“味"という、常に変わらない味は正に質実剛健。個人的にですが、上記ふなぐちを常温で飲んで美味しいと思うのであればお勧めできます。相性ってありますからね。僕?勿論大好きです!

~読まなくても良いうんちく~
「生酛(きもと)」「山廃」って日本酒のラベルに書いてあることがあります。(上記、大七もそうですね。)
これはものすごーくばっくり言ってしまうと、日本酒を造るにあたって、米、麹、水といった材料を「きちんと」発酵させるために必要な乳酸を自然から取り入れて作る方法です。現代は、てっとり早く乳酸を入れてしまうんですね。

雑菌などからサバイブしてできた、日本酒を造る元である酒母(しゅぼ)。それによって出来た日本酒を生酛(きもと)造りといい、力強い日本酒になるという話です。

さて、では「山廃」って何なのと言いますと、その昔ながらの生酛(きもと)造りの中で山卸(やまおろし)という「蒸した米、麹、水」をすりつぶす作業があるのですが、研究によって、これは省略してもお酒はできるということが分かり、「山卸」を「廃した」お酒、で「山廃」と言います。

とはいえ、乳酸を自然から取り入れ育て上げるのは非常に時間がかかるので、どちらも大変な労力と時間がかかると言えましょう。勿論、それがお酒の良し悪しを決めるものではありません。ただ、こういったお酒の向こうに沢山の労力があると思うと味わいもひとしおだと思いませんか。

○最後に・・・

今回はなるべくamazonで4合瓶が売っていたり、コンビニにもあるお酒を紹介してみました。

実は上記は、一般的に言われる日本酒の4つのタイプの内、薫酒(くんしゅ)、爽酒(そうしゅ)、醇酒(じゅんしゅ)と言われるタイプのお酒を紹介してます。あと一つ熟酒(じゅくしゅ)といった日本酒を何年も熟成させたお酒(熟成酒)にあたるものもあるのですが、初心者向けということで割愛しました。

紹興酒が好きな方はこちらをチェックするのも良いと思います。ただ、熟成という性格上、広く市販はされていないとは思いますが。

他にもこんなお酒もお勧め!などありましたらコメント欄などを賑やかにしていただけたら幸いです。

個人的には真冬にコンビニでチンしてもらって飲むワンカップ大関とかシュチュエーションも含めてすごく好きです。

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