築地に10年以上住んで人生で感銘を受けた海鮮
コロナにより家ごはんが多くなった方も多いと思います。せめて家のご飯でも非日常を出してみませんか。
僕は仲卸でも何でもないのですが、ひょんなことから築地エリアに住むことになり10年以上がたちました。
栃木県で生まれ育ったので、中々見たことがない海産物に出会えるので週末はよく市場へ行きました。
といっても築地市場は移転したのですがね。ただ、場外はそのままですし、築地魚河岸という小口向けの施設もあります。未だ様々な食材が手に入ります。
そんな築地での生活の中で、これは!と思った海産物及び食べ方を紹介したいと思います。
〇金目鯛の昆布締め
築地場内の大行列店、寿司大で初めて食べました。その旨味に驚きましたね。そもそも昆布締め自体初めてだったのですが。
昆布によって身がしまり、さらに昆布の旨味が魚に移るという相乗効果。ヒラメやタイなんかメジャーですが、金目鯛の上品な脂と身質が寿司大の板さん曰く、昔は築地で金目鯛の刺身なんか外道と言われたけど、今は普通のネタになったそう。
〇カワハギの肝和え
そもそもカワハギなんて食べたこともなく、刺身に肝臓を添えるなんて発想自体がなかったんです。なんせ、海なし県ですからね!
カワハギ自体の旬は夏ですが、たっぷりと肥えた肝を会えるのでやっぱり秋口から冬が好きです。
肝が肥えた方がいいという意味では、当たりはずれのある天然物より養殖のほうが高い魚です。
※こちらは冷凍なので肝はないようですがね
〇焼き生タラバガニ
本当に生は高すぎるので冷凍です。といっても、冷凍の生タラバガニも結構な金額なのですが。バーベキューなどにもお勧めです。個人的には料理酒をかけ、焼けてきた少量の醤油をたらします。
結構塩気があるので味付けはそれで充分。焼き具合は関節を見て、沸騰しているように見えたらOKです。
〇牡蠣のオイル煮
いや、当たり前かもしれないです。居酒屋なんかでよく見ますしね。
でも、北海道の厚岸(アッケシ)や仙鳳趾(センポウシ)の大ぶりな牡蠣をニンニクやハーブとともに低温のオイルで煮ると最高です。
保存するならがっつり火を入れて、後でグラタンなり、パスタにも使えますので。
とにかく、大粒な牡蠣にすること・・・というより大粒な牡蠣でやったら衝撃的でした。
ご存じでしょうが、生食用牡蠣が鮮度がいいということではなく、食あたりにならないように処理しているというだけです。加熱するなら俄然加熱用牡蠣にした方が旨味があります。
〇スミイカ
人生でイカの種類なんか気にしたことなかったんですよ。イカといえばスルメイカでした。まぁ今ではスルメイカも十分高いのですけど。
話を戻して、スルメイカ自体は別に好きなんですよ。肝と一緒にホイル焼きしたり、自家製塩辛だったり、イカソーメンだったり。
しかし、初めてスミイカを食べたときそのねっとりとした身質の柔らかさと程よい歯ごたえ、深い味わいに驚きました。
子供のころちょいちょいイカを喉に引っ掛けてた身としてはスミイカがあれば!!と思ったものでした。
〇最後に
まだまだあるように思いますが、衝撃を受けたとタイトルにあるようにぱっと思いつくものをあげるのがいいということでこんなとこです。
一般受けはしないかもしれませんが、珍味で言えば
サメの心臓
※ゴマ油とニンニク、塩で食べるとレバ刺しのよう。むしろあっさり目なレバ刺し。
亀の手
※貝類みたいだが、甲殻類らしい。カニと貝の中間のような不思議な味。癖になる。
も結構衝撃を受けつつ美味しいなと思いました。
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