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単純で複雑な僕は、その便りで春を乗り越える

「一週間で4人も日本一周している若者に出会ったわ。その姿が私の中にいるあなた達を思い出させたの」

何の前触れもなく、写真と一緒に届いたその便りは忙しい事を言い訳に、再び心を閉じようとしている僕への手紙に感じた。

「一週間に4人も出会う人なんて、君だけだと思う。それがまた彼等にとって良い出会いであることを願うよ」

僕は、精一杯の冗談と一緒に、本当に良い出会いであったらいいなと願った。

彼女が僕達を思い出したように、僕も自分達を思い出させる一言だった。僕達が日本縦断をしたのは、2005年だ。友人2人を巻き込み企画し、8ヵ月かけて縦断した。

この出来事が、現在も地続きで枝葉となり、色々な人達と繋がりを持つきっかけになっている。

彼女は、僕のこのはなしをずっと一緒に楽しんでくれて、親子で去年僕が企画したイベントへ手伝いに来てくれた。

何を大事にし、何を楽しむか。時々見失いがちになる。繁忙期の今は特にそうだ。この言葉の意味を深く考える余裕すらなかった。

読書をし、色々な人達の活字を読む時間も大切で大事だが、忙しいと全然頭に入って来ない。どうも僕は、昔から容量が大きくない。それを経験から認識出来るようになった僕は、読書の時間で自分の変化のそれを知れる。

深煎りの珈琲を飲み、少しゆっくり考える。頭から全てを取り払うようにする。真っ白になってから必要な事を思い出す。

活字も追えない。うまく考えられない。それは普通の事だと納得させる。

ああ。誰かに会いたいな。と思う。

昔は、こういう弱音みたいな事も書けたり言えなかった自分がいたが、少し大人になれた事を読書を通して、自分を書くという事を教えてもらえたから成長したと思う。

彼女は、僕達に出会った事を、親子で喜んでくれていると思う。僕も本当にそう思っている。

もし、人生の何かの変化に関わる事が出来ているのならこんなに嬉しい事はない。僕はやはり、そういう出会いを大事にしたい。小さな事を見失わないようにしたい。

春の便りは、きちんと自分に届いたと思う。

ここを乗り切れば、色々な人に会おうと思う。

読む。書く。会う。楽しむ。

これが一番楽しい。今年は、note で会いたい人もいる。それは、僕にとって大事で幸せな事だ。

なんのはなしですか

「日本一周の子達が戻って来たから一緒にご飯を食べて、泊まってもらったわ」

彼女から続報が届いた。それは、きっと一生繋がる枝葉になることを僕は知っている。

昔、大関ことKONISHIKIに言われた事がある。

「家族と仲間を大切に、大事な人に大切な時間を使ってください」

と。

僕は、招待された結婚式で大体この言葉をパクっている。

ほぼ乗り切れる。どうぞご使用ください。

なかなか、読めない期間になりそうですが、変わることのないように、読書をしながら蟲を愛で、家族と遊び、その時が来るまで働きます。

人と会えることを、楽しみに。
春っぽい春の雨の日。







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