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「ある」ことに気づく機会を〜新しい教育を創る〜

2024年は、能登半島地震から始まりました。
最近は豊後水道での大きな地震も起こりました。

これから暖かくなるにつれて、大雨や台風も起こってきます。

これらの災害は、日本列島に住んでいる限り逃れることはできません。

だから、そのような災害が起こるたびに不安させられます。

でも、災害や不安な気持ちだけを知らせたり教えたりするだけでは、自然や地球に対して偏った考えになってしまいます。

僕は、1年365日の中で自然の猛威に遭遇する5日間に備えると同時に、360日の「自然の恵み」にも焦点を当てたいと考えています。

それが本当に自然と共生するという意味だと思います。


1.注目を集めたい情報が多いから気づけない

先日、娘が深刻そうにテレビのニュースを見ていました。

外国の悲惨な状況を報道している内容でした。

あまりにも注視していたので、
話が盛ってあるから、軽い気持ちで見ていいよ
と話しました。

SNSもテレビも、見映えを良くしたり内容を誇張したりすることで見る人の注目を集めます。

情報が多すぎるので、少しでも目立たせるためということもわかりますが、伝えるのも受け取るのも難しいと思います。

だから、教育で「自分で考える」ということを身につけさせたいです。

でも、未来を不安にさせるような情報に囲まれて生活しているので、なかなか“今の幸せ”に気づけません。

特に現在は、異常気象、頻発する災害という不安によって、自然の中で生きてきたことを忘れているように感じます。

「自分で考える」ためには、情報を得ると同時に、自分で体験することが大切です。

自然の恵みと脅威を同時に学ぶことができます。

2.人と「比べる」

教育も同じで、人と比べていると自分にないものばかりが目につきます。

短所を指摘され、矯正を目指すような場合も同様です。
自分にないものばかりを言われるので、ないものねだりになってしまいます。

ついついアドバイスということで、欠点や短所を指摘して直してもらおうとしますが、なかなか直らないのが現状です。

それよりも、両親やご先祖様からもらった生命を大切にするように、一人ひとりが持っているものを見つけてあげるような機会が必要です。

自分にないようなものを求めてばかりいると、元々持っていた純粋さや優しさ、素直さがなくなってしまいます。

3.自然の中で生きる

・「生きていること」よりも「生かされていること」

・「不安や心配」よりも「恵まれている」こと

持っていないと思っていた自分が本当は持っているものが多いということ

自然は自分の脅威となるものでもあるけど、恵みを与えてくれることが本当は多いということ

一度伝えただけでは、なかなか伝わりません。

だから、繰り返し伝え続ける必要があります。

それと、自然体験の中で気づいていくしかないので、自然の中で遊んだり仕事をしたりする機会をできるだけつくっています。

地球温暖化や気候変動のことをどれだけ教えて、環境保護やエコ活動に取り組んだとしても、この原体験がなければ現実から離れた空虚なものになってしまいます。

自然を自分の目で見て、体感することが何よりも大切です。

このいろスクールでも、子どもたちにそんな機会をたくさんつくりたいと思い、今年の夏休みに企画しました。

対象の子たちがいれば、ぜひご検討ください!!

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