会話が盛り上がる人がやっている「質問+α 」
「会話が苦手です。できるだけ話を聞いたり質問しようとしたりしていますが、なかなか会話が続きません」
今回も受講生の方からコメントをいただきました。皆さん、いつもコメントお寄せいただきありがとうございます!
今回のご相談は、普段の何気ない会話のシーンだと思います。雑談や初対面の方との会話など、ちょっとした話をする機会は意外と多いですよね。
いつも会話が弾み、お互いのことを知れて、「この時間がすごく楽しかったな」と思ってもらえると素敵です。
今回は会話が盛りあ上がる質問の仕方に特化してお届けしてまいります!
質問にちょっとした工夫を
今回のご相談は「会話が苦手です。できるだけ話を聞いたり質問しようとしたりしていますが、なかなか会話が続きません」というものでした。
一方的にペラペラしゃべるよりも、まずは相手の話を聞いたり、質問したりするほうが相手は話しやすくなるので、これは大正解だと思います。
ただ、それでもうまくいかないということは、質問の仕方を少し工夫をしてみる必要がありそうです。
まずは悪い例をみていきましょう。
例えば、以下の会話のやりとりです。
Aさん:「週末は何をされているのですか?」
Bさん:「だいたい読書ですね」
Aさん:「へぇー」(沈黙)
Aさん:「お仕事は何をされているんですか?」
Bさん:「飲食業です」
Aさん:「そうですか」(沈黙)
Aさん:「趣味は?」
Bさん:「読書です」
Aさん:「(やばい、さっきも聞いたな・・・)読書ですが。ちなみにお住まいは?」
Bさん:「千葉です」
質問を連発すると、会話がブツ切れのようになってしまいますね。
このように立て続けに質問することを尋問といいます。尋問とは問いただすことです。
警察の取り調べは、まさにこのスタイルです。
「昨日の深夜1:00は何をしていたんだ?」
「誰といた?」
「どこで?」
「何時に帰宅した?」
「それを証明できる人は?」
みたいな感じです。
尋問スタイルになると、だんだん重たい雰囲気になっていきます。
では、どうすればいいのでしょうか。
QF法を利用する
では、良い例をご紹介しましょう。
Aさん:「週末は何をされているのですか?」
Bさん:「だいたい読書ですね」
Aさん:「読書ですか!うわぁ、いいですね。わたし全然本を読めていないなぁ。ちなみに、どんな本を読まれるのですか?ビジネス書が多いんですか?」
Bさん:「小説が多いです」
Aさん:「小説ですか!小説といったら、わたしは夏目漱石の『坊っちゃん』くらいしか読んだことないんですけど、やっぱり昔のものが多いですか?それとも最近の小説が多いんですか?」
Bさん:「私も夏目漱石大好きです」
Aさん:「おお、夏目漱石のファンですか!私も夏目漱石にすごく興味があります。詳しく教えてほしいです」
AさんとBさんとの間では、会話のラリーが続いております。ただ、内容としては読書の話しかしていません。
でも、先程の尋問のような質問より会話が弾んでいるように見えませんか?
何をやっているのかというと、質問の後にフィードバックを入れているのです。
良い例を振り返ってみると、
Aさん:「読書ですか!うわぁ、いいですね。全然本を読めていないなぁ」
と、Bさんの読書という回答に対して、ちゃんとフィードバック(自分なりの感想や返答)を入れています。
Aさん:「おお、夏目漱石のファンですか!私も夏目漱石にすごく興味があります」
と、Bさんの「夏目漱石大好きです」に対し、ちゃんとフィードバックを入れています。
これは答えてくれたことに対して、「きちんと聞いてますよ」という合図になります。これがフィードバックです。
本日の結論は、質問(Question)して、それに答えてくれたらフィードバック(Feedback)するということです(「QF法」)。
尋問型になってしまう人は、質問をしながら、また次の質問を考えている人もいます。そうすると、相手の回答をしっかり受け留めることができません。
返答したのに、それに対してフィードバックがなかったら、だんだんと冷えた空気になっていきます。
逆に質問のあとにフィードバックを加えると、会話がどんどん盛り上がっていきます。
本日のまとめ
「会話が苦手です。できるだけ話を聞いたり質問しようとしたりしていますが、なかなか会話が続きません」というときは、
「QF法」・・・質問(Question)&フィードバック(Feedback)
を使って会話を盛り上げる。
是非、詳細は下記の動画でもご確認ください。
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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
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