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VOL.9日本と海外、2つの学校の卒業資格が取れる学校

こんにちは 中曽根陽子です。


 皆さんは「ダブルディプロマ」って知っていますか?
日本と海外、両方の学校の卒業資格を取得できる学校のことです。
日本でも少しずつそういう学校が増えてきています。そこで、その先進校、文化学園大学杉並中高に取材に行ってきました。
 文大杉並のダブルディプロマ(以下DD)コースは、カナダ・ブリティッシュコロンビア(BC)州教育法によって正式に認定されたカリキュラムを提供することができる海外校で、卒業時には日本とカナダ両方の高校の卒業資格を取得できます。
 元々は女子校だったのですが、今は共学になり、5年前にDDコースを開設。
すでに卒業生がカナダの名門校ブリティッシュコロンビア大学はじめ海外大学や国内外のさまざまな大学に進学。
早慶上智ICUなど日本のトップクラスの大学も、海外高校卒業資格で受験し合格しています。
 DDコースの生徒たちは、週46時間 (一般クラスは週36時間)、カナダと日本のカリキュラムをこなしています。当然BC州の授業はネイティブ教員が英語で行い、日本のカリキュラムは日本人教師が日本語で行います。
 在校生のほとんどは、海外に住んだことがない日本人。高校入学時の英語力は、英検準2級程度の生徒が多いのですが、3年間でほぼ全員が英検準1級を取得。海外の大学進学にも対応できるほどの英語力が身につきます。
 授業を見学すると、不思議なことに、英語で行われる授業ではリラックスした様子で自由に発言をしていた生徒たちが、日本語で行われる授業では、静かに先生の話を聞いているのです。この違いは、日本とカナダの教育に対する考え方やアプローチの違いによるものが大きいのかもしれないと感じました。実際、生徒たちも、「カナダのカリキュラムを受けている時の方が、自分の考えを言うように促されるので、主体的になる」と話していました。
 1日の間に目まぐるしく言語や思考様式が変わると大変じゃないかと思ったのですが、その体験を3年間毎日繰り返すことで、一つの価値観に偏らず複眼的視点で考えられるようになり、また異文化にもフレキシブルに対応できるようになるのだそうです。
 留学とはまた違うアプローチで日本にいながら2つの国の教育を受け、卒業資格までとれるダブルディプロマ。少しずつ導入する学校が増えています。
ダブルディプロマについての詳しい記事はこちらをお読みください。
https://www.syutoken-mosi.co.jp/column/category/education.php
note記事
一生物の思考力を育む 東洋大学京北中学の「哲学教育」
https://note.mu/motherquest_news/n/na241c5a8da42

●中曽根陽子/教育ジャーナリスト、マザークエスト代表  
教育機関の取材やインタビュー経験が豊富で、紙媒体からWEB連載まで幅広く執筆。子育て中の女性に寄り添う視点に定評があり、テレビやラジオなどでもコメントを求められることも多い。海外の教育視察も行い、偏差値主義の教育からクリエイティブな力を育てる探求型の学びへのシフトを提唱し、講演活動も精力的に行っている。また、人材育成のプロジェクトである子育てをハッピーにしたいと、母親のための発見と成長の場「マザークエスト」を立ち上げて活動中。『一歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)、『後悔しない中学受験』(晶文社出版)、『子どもがバケる学校を探せ! 中学校選びの新基準』(ダイヤモンド社)など著書多数。ビジネスジャーナルで「中曽根陽子の教育最前線」を連載中。
オフィシャルサイト  http://www.waiwainet.com/


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