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Vol.27 自分で決めたことの結果を引き受けてもらうにはどうしたらいいですか?

質問:小学1年生の男の子の母です。子供には、好きなことを楽しんでほしいと思う反面、宿題などやるべきこともできるようになってほしいと思います。いつ何をやるかは子どもに任せたいので、「今日はお母さん時間があるから宿題一緒にできるけど、明日は仕事があるから手伝えないよ。」と伝えたところ、「明日やる」とその日は遊びに行きました。でも、翌日1人ではできなくてノートを投げて「いやだ」と言います。自分で決めたことなので、その結果も自分で引き受けてほしいです。自主性と責任をどうしたら身に着けられるのでしょうか。

 また、こういったときにどこまで手助けするべきかもいつも悩みます。「手伝わない」と言ったからにはそれを貫いて、敢えて失敗させるのか。「手伝って」と言えたことや子どもの気持ちを考えて、できる範囲で手伝うのか。アドバイスをお願いします。

★中曽根陽子の回答:
 「自分で決めたことの結果を引き受けてほしい」と思っているけれど、お子さんはまだなかなかできない。お母さんも試行錯誤されているのですね。まずは、お母さん、おつかれさまです!!!
全く、子育てって、思うようにはならない。行きつ戻りつの繰り返しですね。

 宿題を「明日やる」と自分で言ったのに、翌日になったら一人ではできなくて、ノートを投げてかんしゃくを起こした。まったく〜。その時、お母さんはどうしましたか?

 「何言ってるの、今日はお母さんは手伝えないって言ったでしょう。お母さんは知らないよ。自分でやりなさい」と叱って突き放した?「仕方ないわね。今日だけよ」と言って手伝ってあげた?

 そして、その結果はどうなりましたか?宿題をやらずに学校に行った? あるいは、お母さんが手伝って仕上げた宿題を持って学校に行った?
「手伝って」と言えたことや子どもの気持ちを考えて・・・とあるから、手伝ってあげたのかしら?

 確かに、自分の行動の結果は自分に返ってくるという「責任」を教えていくのは、親の大切な仕事の一つです。

 でも、それを教えていくのには時間がかかります。だって、いい大人だって失敗はしますからね。もし、手伝ってあげたとしても、それはそれでお子さんは嬉しかったでしょうし「お母さんは優しいな」って安心したかもしれません。
だから、これは持久戦だと思って、取り組みましょう。

 その上で、一つだけアドバイスするとしたら、お母さんがゴールイメージを持つと言うことです。
 今回のことで言えば、「自分で決めたことは自分で引き受けられる人になってほしい」ということがゴールイメージ?あるいは「宿題は自分でやれるようになってほしい」と言うのがお母さんの直近のゴールイメージかな?
どっちにしても、お母さんはそうなってほしいと思っているということを伝えて、そのためにはどうしたらいいかをお子さんと考えたらいいと思います。
 ゴールイメージを持つ→お子さんと共有→どうすればいいかお子さんと考える→やってみる→それでもうまくいかなかったら、またどうしたらいいかお子さんと考える。

 この時大事なのが、お子さんと考えて、最終的にお子さんが決めると言う事です。自分で決めたことは実現する可能性が高いですからね。もちろんまだ1年生なら、「全部自分で考えなさい」と言ってもムリかもしれないので、アドバイスや提案はしてもいいと思いますよ。

このループを繰り返す中で、お母さんが言う自主性と責任を身につけていくことができるのではないかと私は思います。

 でも、この機会に
「自分で決めたことは自分で引き受けられる人になってほしい」
のはなぜなのか・・・という、もっと上位のゴールイメージは何なのか考えてみませんか?つまり
「私は、子どもにどうなってほしいと思っているんだろう」
という子育てのゴールイメージです。

 子育てってすごろくみたいだなって、私は思います。
 でも、そのゴールは何なのかって日常生活の中で考えることはあまりないのでは。でもゴールイメージを持つことは、毎日目の前に起きることに対応していく時の羅針盤になります。
 日々の小さな出来事に翻弄されそうな時には、あえて自分のクオリティタイムをとって、私の子育てすごろくのゴールはなんなのか、考えてみてください。

 子育てこそが探究です。うまく行かないことすら探究の種ですよ。がんばってね。

★スタッフひろこのコメント:
 我が家もゴールイメージを共有することなく、その場その場でひとつひとつを「出来るように」と対応していたな、とハッとしました。成長してから失敗するよりも、今のうちに小さな失敗をする方が傷も浅いうえに学びになると思いつつ、放置も出来なくてどっちつかずだったのですが、それも、ゴールが曖昧だったからですね。

 子どもの「なりたい」と親の「なりたい」をいちど一緒に考えて、そのためにどうすれば良いのか話す機会を持ちたいなと思います!

★スタッフまりこのコメント:
 我が家の子どもたちのことを振り返っても、こんな時期があったなあと懐かしく思い出しました。でも、試行錯誤してるうちに子どもが成長して、いつの間にか自分の行動とその結果を結び付けられるようになっているなと感じます。大抵のことは時間が解決してくれる気もするので、今できないことも「いつかできるようになる」と信じて気長に付き合うのがいいのかもしれません。

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