頭のてっぺんにある穴

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最近の記事

ハリボテ

 帰省していてもなぜか寝付けない日々が続いている。実家の自室の本棚には、私が中学生高校生のときに買った小説が大体3、40冊くらい並んでいる。でもそのほとんどを読んでいない。四畳半神話大系で樋口師匠が読んでいたからという理由で購入した海底2万マイルは、上下巻で分かれている時点で読もうとする気すら起きない。あとは誰かもよくわからない外国の人が書いた小説や、とりあえず買ってみたはいいものの結局読む気が起きなかった村上春樹とかがある。ハリボテの本棚は常に自責を強要していて今すぐ燃やし

    • もうどうにもならない

       やるべきタスクがいっぱいあって、それらから逃げている真っ最中ならいっぱい文字が書けるという証明を今からする。覚悟はいい?(オッケー!)でもみんなタスクをどうにかやり過ごしてるんですわ。みんな大変だね。もう自省しかすることなくて世間がよくわからない。知らん間に友達がみんな大変そうで、でも普通に状況も何もわからないのでどうしようもない。ここで変に干渉するほうが双方ともに得がないと思う。でもわからん。こういうのって干渉されたほうが楽なのか? 俺は当事者になったことが無いから徹底し

      • 鮮やかな鮮やかな関係

         小学2年生のとき、大晦日に母方の祖父母の家に泊まりに行った。私は当時放送していた戦隊モノのロボットを欲しがっていて、兄弟のいなかった私は祖父母に愛されていたから、祖父母はそのロボットを買いに近所のイオンに出掛けた。私は愛されていたから、家の中で彼らの帰りを待っていてもよかった。触ったらやけどしそうなストーブの前で横になって、何をするでもなく、絨毯とフローリングの温度差を楽しんだりしながら、ただロボットが与えられるのを待っていた。結局、そのロボットは売っていなくて、ごめんねと

        • 脳の水ぜんぶ抜く

          雑記  ちゃんと論理的に理解している人からいつか指摘されてしまうかもしれないことを恐れている。  私の思考に靄がかかり出したのはたぶん小6とかだったと思う。実家の2階から1階を見下ろしていたときに、なんか息苦しさを感じてからずっとこんな。義務教育の辛いところね、これ。  学校で、俺はヘドバンができると息巻いて、教室の入り口あたりでヘドバンみたいな行為をしたときに、脳の血流かシナプスが遠心力でおかしくなったのかもれない。義務教育の辛いところね、これ。  靄現象にはブレインフォ

          未完

          『こころ』のオチが、「実は全部遺書でした」だと知ったとき、悲しさよりも憤りが勝ったことを思い出した。私はそれまで芥川の遺書だけを信じて、それだけが真実であることを願って生きていたから、露骨な罪悪感と、愛だのなんだのと言って死んでいく様は無様だとしか思いたくなかった。先生の朗読は、いつも文章の全てを肯定するから嫌いだ。もっと嫌悪しながら読んでほしい。  段々と、隣の教室の騒がしさが気になった。驚きというか拒絶に近い叫び声が聞こえる。なんというか、異様だ。  ざらざらとした感