読書記録/『FACTFULNESS』ハンス・ロスリング他
今更ながら「ファクトフルネス」を読みました。
2019年1月に日本で初版が出版されて、4年後の2023年まで未だに本屋で平積みされている本。
その意味は分かった気がします。
要は、きちんと数字を見て世界の実情を正確に知りましょう、という趣旨の本。
ほとんどは「思ったより世界は良い方向へ進んでいる」ということを数字で裏付けしてくれているものだと思いました。
着眼点として面白いと思ったのが、
「正しい数字を知って、無闇に良い悪いと分断するのはやめましょう」というだけでなく、
「正しい数字を知れば、それだけビジネスチャンスは増える」という著者の意見が存分に含まれていたこと。
高所得者向けにニッチなビジネスモデルを模索するより、
世界で最もボリュームの大きい、豊かになりつつある中所得者向けに、既存の商品を安定的に供給するビジネスに目を向けた方が、よっぽど成功する。
という趣旨の話。
私はビジネス界隈の人間ではないですが、それでも「なるほど!」と膝を打ちました。
色々な人間の思考パターンに着目して章立てされ(分断本能、ネガティブ本能、過大視本能、パターン化本能etc)、それに合った世界情勢の数字(貧困、教育、人口、医療etc)が説明されている構成で、
なので、全て面白いのは面白かったのですが、後半になるに連れてマンネリ感は出て来てしまったのは否めないかな、と。
一度読めばとりあえずOKという感じはしてしまいました;
でも読んで損はない本だと思います!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?