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初心者でもわかる株式投資術 第15回 再びマーケットに参入するタイミング

諸君、元気か?6日午前の日経平均株価の上昇は3,400円以上で過去最大の上げ幅だそうだ。世の中の投資家は売ってみたり買ってみたりで忙しいな。ちなみに、俺は米国市場の動きを見て、残高的には諸君と一緒で大きく減らしたんだが(だよな?)、米国ETFの銘柄を1つ新たに買ってみたぞ。株価を下げていただけに、今後のリターンが楽しみだ。売った株は1つもないことも言っておこう。

話はそれるが、俺は株式投資だけでなく、モテる技術も紹介しているので、興味がある諸君はぜひ読んでみて欲しい(自己紹介も第2回にある)。

今日は前回の続きで、これだけ混乱した相場だからいつから通常モードで買いに回ったらよいかについて考えてみよう。まず、俺自身のマーケットの整理をしてみるぞ。

・混乱の直接の原因は、米国の雇用統計の数値が悪かったからだ。この雇用統計をちょっと簡単に計算すると過去に該当する時期には全てリセッションに入っているから、今回も入るんじゃないかとどこぞの学者か金融関係者が騒いで、それがうまい具合にマーケットに広まり、米国の株価が下げた。(ちなみに、どんな計算式かは忘れてしまった)

・日本も米国の動きにつられて株は下げたが(米国につられるのはいつものこと)、それに加えて日銀の上田総裁が「金利をどんどん上げていくよ」と宣言したものだから(まぁそんな感じで受け取られた)、米国の利下げ予測と日本の利上げ警戒で今度は為替関係者が敏感に反応し、急激な円高ドル安になり始めた。それが株式市場にも還流し、円高で企業業績が悪くなるんじゃないかということで、さらに日本株が売られまくった。

ざっとこんな感じと受け取っている。

まず言わないといけないのは、事の発端の米国の雇用統計だが非農業部門の雇用者数は11.4万人増で、失業率は4.3%で失業率は3年ぶりの高い数値だそうだが、全然悪くない数字だ。

ちょうど米国企業は四半期の業績報告の時期だが、グーグル(アルファベット)もアップルも予想より業績は良かったし(アップルは過去最高だ)、物価自体も5%を優に超えていた時代と比べれば3%台まで落ちてきていて安定し始めた。実際に米国では9月の利下げはほぼ織り込み済みだ。

個人的には株が売られまくる理由は全くわからない(ただ、米国株がこれまで買われ過ぎだったのは前回説明した通りだ)。が、マーケットで売りまくられているとすれば、これはこれで受け止めなければならない。マーケットは思っているほど合理的ではないが、マーケットにとどまらないと投資できないのだから。

俺個人は、今のマーケットは合理的な思考で判断しても意味はない恐怖状態、パニック状態であると考えている。

諸君は今回の件でどれぐらいマーケットがパニックになっていたか測る指標があるのを知っているか?VIX指数というんだが、別名は「恐怖指数」といって市場関係者の目安になっているものだ。いつものようにチャートを確認してみよう。

5年間のVIX指数(Yahooファイナンス/英語サイト)

2020年のコロナ禍で60を超えているのが分かるだろ?そう、パニックだ。今回のパニックでのVIXは23台だが、これは丸められているようで、実際には5日には瞬間的に65を超えた。つまり、今回もコロナ並みのパニックだったと言えるだろう。参考までに過去5日のVIXチャートも載せておこう。

5日間のVIX指数(Yahooファイナンス/英語サイト)

つまり何が言いたいのかと言うと、この恐怖指数が以前の数値に戻れば、市場は冷静さを取り戻していると言える。言い換えれば、市場への再参入のタイミングはこのVIXを見て決めるのが良いだろうということだ。

とは言え、5年間のVIXチャートを見えてもらえばわかるが、一度VIXが上がると、すぐには沈静化しない。やはり恐怖は多くの人の記憶に残るし、警戒心が取れない。なので、完全にVIXが戻るまで待っていると、上昇相場に乗れない可能性も出てくる。

これまで何度か説明しているが、VIXが急上昇したコロナ禍でもその後は株価が上がりまくっている。VIXは以前の水準まで下がりきっていないが株価は上昇し続けたわけだ。

過去を参考にするのであれば、今回もその可能性は十分にある。今日の
時点でVIXは38台だが、年初からの動きを見ると20以下まで落ちてきたら、かなり落ち着いた相場とみて良いはずだ。この辺りは、投資家一人一人のリスク耐性やポジション、投資スタンス(短期~長期)によっても変わってくるから一概には言えないが、ぜひ参考にしてみてくれ。

マーケットの冷静さをVIXで判断し、実際に買うタイミングは前回説明した移動平均線とRSIで見計らう。これだけでも諸君の投資技術はかなり上達したはずだ。そこに、長期投資や分散投資を組み合わせれば、普通の兼業投資家の諸君は毎日安心して寝られるというものだ。

もっとも、過去の記事で説明したドルコスト平均法や積み立てでこつこつ長期投資を目指す向きには、VIXもRSIも移動平均線もほとんど関係ないだろう。そのまま続けて継続して欲しい。投資は規律だ。

繰り返しになるが、移動平均線とRSIは前回記事にあるからそちらを確認してくれ。

次回からさすがにそろそろ個別株の話をしようと思っているが、マーケットの状況によってはもう少し今のマーケットの話になるかもしれない。

楽しみにしていて欲しい。

ではまた次回会おう!

注意:この記事および連載は諸君に具体的な投資銘柄を勧めるものでは
   ないし、将来的な投資パフォーマンスを約束するものでもない。
   投資はあくまでも自己責任で行ってくれ。

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