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初心者でもわかる株式投資術 第10回 分散投資のパターン その3投資資金も分散

諸君、前回の説明で米国株式に少しは興味を持ってもらえただろうか?

俺は株式投資だけでなく、モテる技術も紹介しているので、興味がある諸君はぜひ読んでみて欲しい(自己紹介も第2回にある)。

今日は投資する銘柄だけでなく、投資資金も分散することができるという話をしよう!分散はリスクを下げる効果があるから、銘柄で分散しさらに投資資金も分散するなら、さらに投資リスクが下がるはずだ。

例えば、諸君の投資資金が全部で10万円だとしよう。投資先は銘柄AとBで、AとBはそれぞれ投資信託の商品で投資対象は既に分散されているものとする。ぞれぞれの銘柄とも1万円から購入(投資)可能で、AとBにそれぞれ5万円分ずつ投資しようと決めた。

投資信託の構成銘柄で充分に投資先が分散されていて、さらに2つの投資信託で分散しているのだから、投資先の分散についてはほぼ問題ないだろう。が、株式投資を長く経験している投資家ならみんな知っているんだが、投資先の分散でのリスク軽減というのは限界がある。

実は、大きな下げ相場ではほぼ全ての銘柄が下がるし、特に米国の株価が下がれば、米国以外の市場の株価も下がってしまうのだ。

「じゃぁ分散投資の意味ないじゃん?」と考えないで欲しい。そういう大きな危機や下げ相場は毎年来るわけではないし、個別銘柄を買うよりもパフォーマンスが良い時も大いにあるというのは以前説明したはずだ。なので、銘柄の分散はするべきだ。

そうではなく、銘柄だけでなく買う時期をずらす必要もあるというのか今回のテーマだ。

先の例で、5万円をA銘柄、残り5万円をB銘柄に一度に投資した場合、購入してから早く上がり始めれば気分も良いが、下がり始めたら不安になるよな?ただ、明日の株価が上がるか下がるかというのは誰もわからないのだから、いつ買えばよいか?に対してベストな回答はない。

だから、有り金全部を一度に投資するのではなく、何か月かに分割して投資するのが投資資金の分散だ。

5万円をA銘柄、5万円をB銘柄に全部オールインするのではなく、最低購入価格の1万円ずつをAとBに5か月間投資し続けるのが良いというのがその具体的な方法だ。2万円投資を5か月続けることで購入金額を平準化できる。

実はこれは俺のアイデアではなく「ドルコスト平均法」と呼ばれる一般的な手法だ。米国由来の言葉だからドルコストと良くわからない言葉になっているが、円でも同じだ。要するに投資資金を月ごとなどに分散させることで、株価急落時の投資リスクを軽減するというものだ。

このドルコスト平均法のメリットは以下の2つだ。

・株価が上がる下がるを気にせず購入金額を平準化できる
・特に下がった時に購入した株が、株価を戻してさらに上がった際に
 リターンに大きく貢献する

1つ目はわかるよな。買う回数を分ければ分けるほど、購入金額は平準化される。なので違う話になってしまうが、積み立て投資というのは投資リスクの平準化には非常に良いわけだ。逆に、退職金で投資信託に500万突っ込んだ翌日にコロナのような危機が来たら大変だろう。いずれ回復するにしてもいつになるかわからない。であれば、その500万円を例えば10回(10か月)に分割していれば、そのどこかでは底値に達し、回復基調にいる可能性はずいぶんと高いはずだ。

2つ目は、特に株価が下がった時に割安にその株を買えることにある。例えば1万円の投資金額で100円の株は100株購入可能だが、株が半値の50円になれば、同じ1万円で倍の200株買えることになる。そして時間が経過し株価が110円と元の値段よりも10円値上がるまで復調したのであれば、22,000円になる。100円時代に買った株の11,000円よりもリターンが高くなる。

なので、逆にダメな投資というのは株価が上がっている時に買って、下がり始めたら買わなくなるということだったりするわけだ。何も投資を知らない人であれば、必ずやってしまう反応のひとつだろう。逆に慣れた投資家は下がった時に買うことを徹底している人もいる。

とはいえ、いちいち相場に意思入れをして買う買わないを決めるのは多くの兼業投資家のスタイルとは合わないはずだから、毎月決まった額を購入するという決めごとを作ってしまう方が良い。これは第6回でも説明した投資の1つの「規律」だ。考えてもわからないことは考えず、市場の流れや鉄則に乗って淡々と実行した方が良い。

注意点としては、このドルコスト平均法が投資リスクを下げるとしても、分割(分散)しすぎるとデメリットも徐々に増える。

・結果的に上昇相場が長く続いた場合、割高な株を買い続けることになる
・投資していない資金を遊ばせておくことになり投資効率が下がる

最初は1株100円で買えたものが、103円、110円、125円とどんどん上がって行ってしまえば、最初から100円時代に全額買っておけばよかったという話にはなってしまう。あくまで結果論でしかないわけだが、時間をかければかけるほど、株価は右肩上がりに上昇する傾向にはあるので、時間軸を長くし過ぎるのは要注意だ。

2番目は、特に大きな金額を準備している場合に当てはまる。例えば退職金の中から1,000万円を投資に回そうとして、それを3年(36か月)で均等に買うというのは、リスク分散としては良いのだが、3年経過しないと1,000万円の投資金全額が投入されない。その間預金に回っているとすると資金効率が良くないだろう。年間平均で数%以上のリターンが期待できる株式でほぼ0%の預金で保管しておく必要性は低い(直ぐに生活に必要になる金は投資するなよ。ぜひ第6回を読んでくれ)。

一つのモデルパターンとしてはだいたいだが以下のような感じになるんじゃないか?というのが俺の考えだ(こちらも第6回と合わせて確認して欲しい)。

・失ってよいお金があるとすれば、それは直ぐに全額投資
・貯金から一部を積み立て投資に回す(市況に関わらず淡々と実施する)
・まとまった金額の投資は数回から10回程度(月次)に分割投資

諸君はこれで生活に必要なお金は残しつつ、投資銘柄も分散し、投資金額も分散した。もう大丈夫だろう。これで考えられるリスクの多くは軽減された。ただ、投資をしている以上リスクはゼロにはならないことは常に頭に置いておいてくれ。

ちょうどキリが良いので、今回はここまでにしよう!

次の話に行く前に、投資の準備はほとんどできるはずだから、次回は少しだけ余談で「投資話の雑音」について話そう。例えば「友達が財産を失ったから投資はやめておけ」とか「XXで儲けたらしい」とかそんなたぐいの話をどう聞き流せば良いのか?ということだな。

ここまで読んでもらってありがとう!まだまだ続けられる限り続けるつもりだ。

では、また次回会おう!

注意:この記事および連載は諸君に具体的な投資銘柄を勧めるものでは
   ないし、将来的な投資パフォーマンスを約束するものでもない。
   投資はあくまでも自己責任で行ってくれ。

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   嬉しい


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